登山初心者必見!登山に必要な持ち物リスト 日帰り・山小屋泊・テント泊で使える完全ガイド

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登山に出かける前に、忘れ物がないか不安になったことはありませんか?特に初心者にとっては「何を持っていけばいいの?」「最低限必要なものは?」という疑問がつきものです。

この記事では、日帰り登山・山小屋泊・テント泊に分けて、登山に必要な持ち物を一覧で紹介します。装備の意味や選び方のポイントも簡潔に解説しているので、出発前のチェックリストとしても活用できます。

2025年5月12日 更新

日帰り登山に必要な持ち物とは?|安全・快適な山歩きの基本装備

日帰り登山は気軽に楽しめる分、つい装備を簡略化しがちですが、万一のトラブルや急な天候変化に備えるためには、最低限の装備をしっかり整えておくことが重要です。山ではコンビニや自動販売機がないため、すべてを自己完結できる準備が求められます。特に初心者は「持ちすぎず、足りなさすぎず」のバランスがポイント。ここでは、日帰り登山に必要な基本アイテムと、その理由を丁寧に解説します。

日帰り登山持ち物リスト

日帰り登山では、軽量で必要最低限の装備にまとめつつも、急な天候変化や道迷いなどのリスクに備えることが重要です。特に初心者は、安全第一を心がけ、基本装備は必ず持参しましょう。

□ バックパック(ザック):日帰り登山であれば容量は20~30Lが目安。体にフィットする登山用を。登山の用途に応じて容量を使い分けるのがおすすめです。

□ ザックカバー:雨が降ってきた時など、すぐに取り出せる場所に収納。カバー付きのバックパックもあります。

□ 登山靴:足首まで守れるものが安心。ひもにほつれはないか、ソールは薄くなっていないかもチェック。

□ 登山靴の予備の靴ひも:緊急時の細引き代わりにもなります。

□ レインウェア(上下セパレート):防水・防風性があり、夏でも必携。ジャケット+パンツのセットを選びましょう。

□ 防寒着(薄手アウター、フリースなど):朝晩の冷え込み対策に。薄手で軽量かつ保温性の高いものを。

□ ボトムス:ジーンズは避け、動きやすいものを。ストレッチ性のあるものがおすすめ。

□ 長袖シャツ:真夏でも必ず1枚は持っておきましょう。

□ 帽子・日焼け止め・サングラス:山の日差しは強烈。UV対策を忘れずに。

□ グローブ:岩場やヤブでのケガ防止に。

□ タオル・手ぬぐい:汗拭きや緊急時の止血など多用途。山後の温泉でも大活躍。

□ 虫除け、リップクリーム:快適に過ごすために。

□ ファーストエイドキット:ばんそうこう、消毒薬、常備薬など。

□ 医療用テープ:テーピングのほか、靴の破損時にも使えます。

□ 除菌グッズ:消毒液やアルコール入りウェットティッシュなど。

□ 時計:アラーム機能や高度計が付いていると便利。

□ 行動食・予備食:チョコ、ナッツ、ようかんなどすぐ食べられるもの。

□ スマホ・モバイルバッテリー:GPSアプリの使用に備えて出発までにフル充電を。

□ ヘッドランプ+予備電池:万一に備えて、日帰りでも念のため。

□ 折りたたみ傘:テント場や下山後の雨に備えて。

□ 登山地図:地図は1人1枚用意をしておきましょう。

□ コンパス:いざという時のために、使い方をマスターしておきましょう。

□ ストック:コンパクトに折りたためるものが便利。

□ 水分(1L〜1.5L):夏場は多めに。使わない時はたためるソフトボトルが便利。

□ 登山計画書:提出するだけでなく、計画を見直せるように携行しましょう

□ 保険証:緊急時の備えとして携行を。

□ ゴミ袋・携帯トイレ:登山のマナーとして必携。ゴミはすべて持ち帰るのが基本です。

□ サコッシュ:貴重品など、すぐに取り出したいものを入れるのに便利。

□ 手帳、筆記用具:山行記録を残しておきましょう。

山小屋泊で必要な装備|快適に過ごすためのプラスアイテム


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山小屋泊は、テントを持ち運ばずに軽装で宿泊できるのが魅力。とはいえ、日帰り登山と違って泊まりがけになる分、持ち物は増えます。特に注意したいのは「夜間の冷え」と「共同スペースでのマナー」。寝具が用意されている場合でも、インナーシーツや耳栓など、自分の快適さと他人への配慮を考えた準備が重要です。ここでは、日帰り装備に加えて山小屋泊に必要な持ち物を紹介します。

山小屋泊登山持ち物リスト

山小屋泊では、日帰り装備に加えて「睡眠・衛生・寒さ対策」がカギになります。共同生活となるため、自分の快適さだけでなく、周囲への配慮も意識したアイテム選びが大切です。

□ アタックザック:山小屋に荷物を置き、軽装で山頂を目指す時に使います。

□ 着替え(インナー・靴下・下着):綿は避けて、速乾性のものを選びましょう。

□ インナーシーツ:衛生面でも安心。山小屋の布団に敷いて使用。

□ 歯ブラシ・洗面用具:必要最低限でOK。コンタクトレンズは予備分も。

□ 耳栓:山小屋は人が多く、いびき対策に。

□ マスク:感染対策・乾燥防止として持参しておくと安心。

テント泊で必要な装備|自立した山行のための準備とは?

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テント泊登山は、宿泊地を自由に選べるぶん、より高度な装備と計画力が必要になります。寝具や調理道具、食料まで自分で背負うため、荷物は格段に増えますが、その分「自然の中で過ごす」特別な時間が待っています。気温の変化や地面の凹凸、夜間の照明、調理器具まで、すべてを自分でまかなう準備を整えましょう。ここでは、テント泊で最低限必要な装備をリストアップします。

テント泊登山持ち物リスト

テント泊では「すべて自分でまかなう」準備が求められます。重装備になる分、計画性と効率的なパッキングが必要です。安全・快適・軽量のバランスを意識しながら装備を整えましょう。

□ テント一式:ポール、ペグ、フライシート、グラウンドシートも忘れずに。

□ シュラフ(寝袋):快眠のためには必須。3シーズン対応のものが便利。

□ スリーピングマット:地面の凹凸をなくして快適な睡眠を。

□ ランタン:夜のテント内の明かりに。ヘッドランプと併用。

□ サンダル:テント場で靴を脱いでリラックスできます。

□ バーナー・コッヘル・燃料:温かい食事で体力回復。

□ カトラリー・カップ:軽量かつ耐熱のものを。意外と忘れがちです。

□ 万能ナイフ&まな板:必要に応じて準備しましょう。

□ 食料・行動食:1食ごとに計画してパッキング。事前にきちんと食料計画を立てておきましょう。

□ トイレットペーパー・ゴミ袋:調理後の鍋や皿の拭き取りに便利。

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これから本格的に登山を楽しみたい方のガイド役として、ぜひ手元に置いておきたい一冊です。

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装備チェックは登山の第一歩

登山は、自然を楽しむと同時に「自分の命を守る」活動でもあります。だからこそ、登山装備のチェックは出発前に欠かせない重要なステップです。

この記事で紹介した持ち物リストは、日帰りから山小屋泊、テント泊まで、登山初心者が安全かつ快適に山を楽しむために必要なアイテムを網羅しています。なぜそのアイテムが必要かを理解したうえで、季節や山の特徴に応じて装備を整えていくことが、無理なくステップアップするコツです。

「登山 持ち物 リスト」「登山 装備 チェック」などのキーワードで調べている方も、ぜひこのリストを活用しながら、自分の登山スタイルに合った準備を進めてみてください。

まずはしっかりと装備を整えて、安全で楽しい登山を。山の空気と景色が、きっと忘れられない一日をつくってくれます。

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