最新!ライトアップ&特別公開情報 秋の京都 紅葉最前線

一年で一番彩り鮮やかになる、秋の京都。日中の紅葉社寺めぐりに加えてぜひおすすめしたい、ライトアップ・特別展・特別公開スポットをそれぞれご紹介します。
もっと欲張りに秋の京都旅を楽しみたい方、必見ですよ!

鳳凰堂の華麗なリフレクションは必見

秋の特別拝観で出会える特別な景色

紫式部ゆかりの寺院で風雅にふれる

晩秋には散紅葉による絶景にも出会える

京都の秋を満喫するなら夜間拝観は欠かせません。宵闇を背にいっそう深みを増す紅葉と現代の照明技術が共鳴し、昼とは異なる世界が広がっています。

夜の静かな池に仏堂や塔などの国宝建築が映り込み、昼とは異なる絶景が堪能できるのがライトアップの魅力。開始直後の時間帯は混雑していますが、人が減り始める閉門前の時間帯なら紅葉をゆっくり観賞することができます。

寒さ対策
11月中旬から下旬の京都の平均気温は最高が15度前後で最低が7度前後。寒さ対策はしっかり考えておきましょう。

バス・電車の最終時刻
夜間は運行本数が減りバスは30分に1本程度のところも。終バス、終電の時刻を確認してから出かけましょう。

永観堂

放生池のほとりから仰ぐ
幽玄の美に包まれる多宝塔

およそ3000本もの紅葉がライトアップされる夜間拝観のビュースポットは放生池。水面には辺りの風景が映り込み、艶やかな水鏡に。山には多宝塔が浮かび上がります。

高台寺

光の中、水鏡に映る錦秋の景色は
桃山の艶やかさが残る

秀吉とその正室ねねゆかりの寺院。風のない日の臥龍池は、錦に染まる木々をくっきりと艶やかに映し出します。また、境内奥の竹林もほのかに照らされ、幽玄な世界が広がる景色は息をのむ美しさです。

宝厳院

燃え盛る紅葉が巨岩を彩る
夜間は迫力のある美しさ

巨岩の中でもひときわ目を引く獅子石と紅葉、苔の緑とのコントラストが美しい宝厳院のライトアップ。夜の境内をそぞろ歩きしながら、野趣あふれるダイナミックな庭園を楽しみましょう。

平等院

淡い光に包まれる西方浄土
阿弥陀様は金色に輝く

夜間特別拝観「瑞光照歓ー錦秋のあかりー」は、華やかさと厳粛さが入り混ざり、阿字池に鳳凰堂と紅葉が映り込む光景が神秘的。池をはさんで鳳凰堂の正面に立つと、堂内に安置されている光輝く阿弥陀様と対面できます。

東寺(教王護国寺)

月との競演も麗しい
瓢箪池に映る五重塔

錦繍の雲からそびえ立つ五重塔はライトアップにより壮麗さが際立ちます。晩秋には塔にかかる月も美しく、一層の感激に心が満たされること間違いなし。池に映る逆さもみじも名画のように麗しく、いつまでも眺めていたくなりそう。

     

京都きっての紅葉の名所である永観堂に伝わる仏教美術から、新発見の激レア巻物、近代京都画壇の傑作までをご紹介。

京都国立博物館

浄土宗開宗から850年、
法然の歩みを振り返る

京都市京セラ美術館

京都の画家たちを育んだ
美術学校ゆかりの作品展

福田美術館

新発見の伊藤若冲の巻物
『果蔬図巻』を初公開

紅葉にプラスアルファして京の歴史を垣間見ることができる特別公開。今年もバラエティに富んだ京都の至宝をテーマに旅してみては?

     

真珠庵

一休和尚とも縁があった茶人・村田珠光が作庭したと伝わる「七五三の庭」

一休さんゆかりの寺院で
漫画家が描くカラフルな襖絵を

とんちで有名な一休宗純を開祖とし、堺の豪商・尾和宗臨が創建。2018年に新調された襖絵は、漫画家やアニメ監督、ゲームのアートディレクターなど現代のクリエイターによって描かれた注目の作品です。

また、『源氏物語図屏風』も初公開され、境内には紫式部の産湯の井戸も残っています。

『釣りバカ日誌』で有名な漫画家・北見けんいち氏による方丈障壁画『楽園』。

17世紀の作品である『源氏物語図屏風(部分)』。二十四帖『胡蝶』の場面を描く。

蘆山寺

住吉内記廣尚筆 『源氏物語 若紫』。江戸時代の絵師が風雅に描いた源氏物語の一場面

大河ドラマも大詰め
紫式部ゆかりの寺院

境内は紫式部を育んだ邸宅跡。源氏物語ゆかりの品や、元三大師を写した前立鬼大師像、明智光秀念持仏の地蔵菩薩立像を拝観できます。

白砂に散る紅葉も美しい「源氏庭」。

興臨院

本堂と方丈庭園。理想の蓬莱世界を表しているという

加賀前田家の菩提寺で
禅宗建築の美を堪能

前田利家が復興し、菩提寺となる。優美で落ち着きを感じさせる本堂や、「昭和の小堀遠州」と呼ばれた作庭家・中根金作が復元した方丈の枯山水庭園が見どころ。

境内では美しい紅葉のリフレクションも見られる。

総見院

廊下で迎えてくれるのはドウダンツツジ

織田信長を祀る地で
戦国の世に思いを馳せて

織田信長を弔うために豊臣秀吉が創建。寺名はその戒名にちなむ。信長の木像や茶室も公開されます。

黄梅院

表門から庫裡、唐門へと至る前庭。苔に舞い落ちる散もみじがことに美しい

戦国大名に愛された庭と茶室を公開
信長が父の菩提を弔うために建立。秀吉の命で利休が築いた「直中庭」や、武野紹鷗好みの茶室も見学できます。