旅のおみやげに欠かせないご当地名物。とはいえ、数ある有名店のなかからどの商品を選んだらいいか迷ってしまうもの。この連載企画では、定番みやげを厳選し、味、大きさ、価格などを比較・分析してご紹介します。
第6回の9月は、福井みやげの大定番「羽二重餅」を徹底比較!比べてみるとやわらかさや甘さなど、各メーカーの個性が明らかに。
どの「羽二重餅」がお好み?
取材・文:千原 礼子
羽二重餅
福井の大定番!羽二重餅を食べ比べ
福井県を代表する和菓子「羽二重餅」は、その名の通り、シルクのようななめらかな食感が特徴です。
この和菓子は、江戸時代に福井で盛んだった絹織物「羽二重」にちなんで名付けられました。その繊細で上品な風味は、まさに絹のような口溶け。もち粉に砂糖を加えて練り上げたシンプルな素材ながら、職人技で丁寧に仕上げられた羽二重餅は、みやげはもちろん贈り物や茶席にぴったり。
福井を訪れる際には、ぜひ本場の味を堪能してみてください。
今回、編集部では、福井県にあるメーカーの中から有名店4社を厳選。各店のプレーンな羽二重餅を、編集者2名、カメラマン1名の合計3名で実際に食べ比べてみました。
食べ比べてみた印象
羽二重餅
(松岡軒)
やわらかさ、もちもち度、あまさについて、4つの商品のなかでいちばんの評価でした。しっかりと密閉された個包装のおかげもあり、絹のようになめらかでやわらかく、もちもちの食感で絶品の羽二重餅です。
羽二重餅
(村中甘泉堂)
村中甘泉堂の羽二重餅の特徴はなんといっても福井県産の餅米を100%使用しているところ。なめらかな食感を生み出すため、微細な粉状にしたもち粉を蒸し、丁寧に練り上げています。こしのあるもちもち感がたまりません。
あんなし羽二重餅
(錦梅堂)
いちばん歴史のある老舗だけあって、木箱にひとつひとつ収められたひとくちサイズの羽二重餅は絹のようになめらか。天皇家にも献上された伝統の味です。賞味期限が7日と短めなので早めに楽しむのがおすすめです。
羽二重餅
(マエダセイカ)
長細い形の羽二重餅です。一枚が大きいので食べ応えがあります。真珠のような光沢があり、甘さは4つの中では控えめでした。やわらかですが、もちの伸びる感じは少なめでした。
好みの羽二重餅はどれ?
やわらかさ、もちもち度、あまさ、10gあたりの価格、一個あたりの重さの5項目について、それぞれを比較しています。
*重さは、1パッケージあたりの重さです。(二つ入っているものは二つの重さ、ひとつのものはひとつの重さです。)
福井県を代表する和菓子「羽二重餅」の食べ比べ。今回は有名な4店の羽二重餅を比較しました。
いちばん人気だったのは松岡軒。絹のようにやわらかく、もちもちの食感が抜群でした。地元の素材を使用した逸品にこだわるなら、福井県産の餅米を100%使用している村中甘泉堂がおすすめです。
「元祖羽二重餅」といえば、江戸時代からつづく錦梅堂。老舗らしいインパクトある伝統的なパッケージとひとくちサイズで食べやすい上品な味わいでおすすめです。マエダセイカは大きめの形状で食べ応えがあり、コスパにも優れていました。たくさん食べたい方におすすめです。
シンプルな和菓子ですが、それぞれ、お店ごとに工夫をこらし、丁寧に作られています。福井を訪れた際はぜひ味わってみてくださいね。
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