一生に一度は渡りたい日本の吊り橋

日本全国には約73万の橋が架かっています。その73万分の1、絶景を誇る「名」吊り橋を毎月ひとつご案内しています。今月は九州の絶景のひとつ、くじゅうエリアにある大吊橋です。日本一の長さを誇る歩行者専用吊り橋からは、大自然を360度見渡すパノラマビューを楽しめます。

今月の吊り橋


九重“夢”大吊橋

やまなみハイウェイが高原を貫き、標高1300m級の山々の絶景がみごとなくじゅうエリア。そのハイライトとなるのが九重“夢”大吊橋、日本一の高さを誇る歩行者専用吊橋です。標高777mの橋上からは震動の滝をはじめ、鳴子川渓谷やくじゅう連山を一望することができます。

         

九重ICから大吊橋までは
車で11kmほど

大吊橋で待っているのは絶景とスリル体験!格子状の足元からは景色が透けて見えます。先は長いので、ゆっくり落ち着いて渡りましょう。一番揺れるのは、メインワイヤーが目の高さにくる中間地点。見晴らしがいいので、深呼吸をして存分に味わいたいポイントです。

スニーカー推奨!ハイヒールや
パンプスの歩行は気をつけて

お楽しみはもうひとつ。大自然の中に流れる震動の滝、雄滝・雌滝のふたつの滝です。滝の名は、水量が多いと周囲を震動させるほどの迫力があることに由来しています。

北方エリアに近いほうにある
落差93mの震動の滝・雌滝

九重“夢”大吊橋

完成年 2006年
全長 390m
高さ 173m(標高777m)
最大渡橋人数 800人
渡橋料金 500円

渡橋時間 7~10月は8:30~18:00(入場券の販売は閉門の30分前まで)

九重“夢”大吊橋完成までのエピソードは、まさに夢が叶うまでの物語。「震動の滝を空から見ることができたら。」「あそこに橋がかかったらすごいだろうなあ。」地元の飲み会で話が上がったのは、昭和の初め頃でした。現実の構想となったのは、平成に入ってから。小さな町の壮大な観光プロジェクトは、今や全国有数の吊り橋で観光名所です。地元の方々が苦難を乗り越え完成させた大吊橋は、風速約65m、震度7までの地震にも耐えられる頑丈な設計。九重町自慢の吊り橋です。

大吊橋の秋の絶景は、まだ少し先。
10月下旬から11月中旬頃には紅葉が見られる

九重“夢”大吊橋周辺は、名湯が点在している九重“夢”温泉郷エリア。1000年以上の歴史をもつ湯や絶景湯、湯治の湯などバラエティに富んだ温泉地です。絶景ドライブの途中に個性豊かな温泉に浸かる。最高の一日になること間違いなしです!

名前(ふりがな)

飯田高原の中心エリア、長者原。ビジターセンター横の自然研究路には、一周30分ほどの木道コースもありますよ。

名前(ふりがな)

大吊橋から4kmのミルクランドファームは、高原で育った牛のミルクを使うジェラート専門店。濃厚なのにあと味さわやか!