旅のおみやげに欠かせないご当地名物。とはいえ、数ある有名店のなかからどの商品を選んだらいいか迷ってしまうもの。この連載企画では、定番みやげを厳選し、味、大きさ、価格などを比較・分析してご紹介します。

第5回の8月は、熊本みやげの大定番「からし蓮根」を徹底比較!比べてみると辛さや蓮根のシャキシャキ感など、各メーカーの個性が明らかに。

どの「からし蓮根」がお好み?

取材・文:千原 礼子

からし蓮根

熊本の大定番!からし蓮根を食べ比べ

熊本県の名物「からし蓮根」は、江戸時代初期に誕生しました。辛子味噌を蓮根の穴に詰め、衣をつけて揚げた伝統料理です。ピリッとした辛さと蓮根のシャキシャキ感が絶妙にマッチ。
お酒のお供やご飯のおかずとして人気があり、熊本の伝統的な味わいを楽しむことができます。お取り寄せでもぜひ味わってみたい一品です。

食べ比べのラインナップはこちら

江戸時代、熊本城主細川忠利公に仕えた賄い方で、からし蓮根の考案者である森平五郎を始祖にもつ老舗。創業以来、変わらぬ製法とこだわりの素材で、多くの人々に愛されています。

元祖森からし蓮根

江戸情緒が残る城下町・新町で1957年に創業。からし蓮根づくりのプロが丁寧に指導してくれるからし蓮根づくりの体験ができ、旅の思い出作りにおすすめです。

村上カラシ
レンコン店

1989年に創業したからし蓮根専門店。本店は熊本市の南にある宇城市にあります。黄色のからし蓮根だけではなく、チリペッパーを使用したピンク色、わさびを配合した緑色からなる「三色蓮根」も人気。

おだ商店

今回、編集部では、熊本県にあるメーカーの中から有名店3社を厳選。各店のプレーンなからし蓮根を、まっぷるマガジン編集者4名、営業マン1名、カメラマン1名の合計6名で実際に食べ比べてみました。

  食べ比べてみた印象

元祖森からし蓮

からし蓮根
(元祖森からし蓮根)

3つの中でも辛さが一番強いからし蓮根です。辛いものがお好きな方におすすめです。マヨネーズと一緒にいただくと、辛さがまろやかになりますよ。

村上カラシレンコン店

辛子蓮根
(村上カラシレンコン店)

包丁をいれると、からしの香りがふわりと立ち上る香りのいいからし蓮根です。洋からしをプラスすることで辛さの中にも爽やかな後味が感じられます。

おだ商店

熊本名物からし蓮根
(おだ商店)

辛さがいちばんまろやかなからし蓮根です。こだわりの自社栽培の蓮根もシャキシャキしていて新鮮でした。今回試食した中で、いちばん人気はこちらのからし蓮根でした。


好みのからし蓮根はどれ?

辛さ、香り、シャキシャキ感、衣の厚さ、100gあたりの価格、の5項目について、それぞれを比較しています。

*「辛さ、香り、歯ごたえ」は強いものを5、
「衣の厚さ」は薄いものを5としています。

*「価格」は100グラムあたりの値段です。

お酒やビールのおつまみにぴったりのからし蓮根。歯ごたえ、辛さ、香りなどに3社の違いが見られました。

いちばん辛かったのは元祖森からし蓮根。辛さがマイルドなのはおだ商店でした。香りについては村上カラシレンコン店の商品がいちばん香り高く、値段もいちばんお手頃でした。また、蓮根のシャキシャキ感では、自社栽培の蓮根を使用しているおだ商店が高評価でした。

からしの香りを楽しみたいなら村上カラシレンコン店、蓮根のシャキシャキ感を楽しみたいならおだ商店がおすすめです。

病弱だった熊本城主を健康に導いたというからし蓮根。辛子味噌のピリッとした刺激と蓮根の滋養強壮効果は、暑い夏を乗り切る最適な逸品。ぜひ味わってみてくださいね。


\お取り寄せもできます/

元祖森からし蓮根

からし蓮根の考案者である初代直伝の伝統製法を守り、秘伝の辛子味噌を使用。

  • からし蓮根

村上カラシレンコン店

衣に空豆の粉、ウコンの粉を使用していて鮮やかで濃い黄色も食欲をそそります。

  • 辛子蓮根

おだ商店

辛くない「甘口からし蓮根」も販売しています。

  • 熊本名物からし蓮根

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