旅のおみやげに欠かせないご当地名物。とはいえ、数ある有名店のなかからどの商品を選んだらいいか迷ってしまうもの。この連載企画では、定番みやげを厳選し、味、大きさ、価格などを比較・分析してご紹介します。
第3回の6月は、沖縄みやげの大定番「ちんすこう」を徹底比較!比べてみるとサクサク感や甘さなど、各メーカーの個性が明らかに。
どの「ちんすこう」がお好み?
取材・文:千原 礼子
ちんすこう
沖縄の大定番!ちんすこうを食べ比べ
ちんすこうは、琉球王国時代から沖縄県で作られている沖縄を代表する伝統菓子のひとつ。昔は、お祝い事の席で貴族のみが食べられる貴重なものだったそうです。
小麦粉・砂糖・ラードを主原料とした焼き菓子で、サクサクとした食感が人気です。賞味期限が長く、個包装になっているものが多いので、ばらまき用にも最適です。
今回、編集部では、沖縄県にあるメーカーの中から有名店5社を厳選。各店のプレーンなちんすこうを、編集者2名、カメラマン1名の合計3名で実際に食べ比べてみました。
かたさ、コク・風味、甘さ、価格、一個あたりの重さの5項目について、それぞれを比較しています。
食べ比べてみた印象
雪塩ちんすこう(南風堂)
宮古島の海水を汲み上げて精製したミネラル分たっぷりの「雪塩」を使用したオリジナルのちんすこう。塩気が甘さを引き立て、飽きのこない味です。
ちんすこう(新垣菓子店)
5つのちんすこうの中では、一番甘さを強く感じました。ザクザクと歯ごたえもよく、こくのあるしっかりとした味わいです。
ちんすこう
(新垣カミ菓子店)
琉球王国時代のレシピを忠実に守っている伝統の味のちんすこうです。大量生産はせず、手作りで焼き上げてあり、香ばしく固めでザクザクとした歯ごたえがおいしいちんすこうです。編集部では1番人気でした。
ちんすこう
(名嘉真製菓本舗)
ギザギザがない丸みを帯びた形で、さくさくほろり、ほどけるような食感のちんすこうです。新垣菓子店とパッケージが似ていますが、守礼門が描かれているのが名嘉真製菓本舗のちんすこうです。
くがにちんすこう
(くがにやあ)
琉球王国時代のちんすこうと同じ丸い形が特徴のちんすこうです。香川県讃岐の高級小麦粉、さぬきの夢2000など厳選された材料を使用していて、甘さひかえめのクッキーのような味わいです。
好みのちんすこうはどれ?
*「価格」は1個あたりの値段で、値段が高いものを3、ふつうを4、安いものを5にしています。
*「重さ」は1個あたりの重さで、一番重いものを5にしています。
*「かたさ」はザクザクと固めの食感を5、さくさくとした食感を4や3にしています。
ちんすこうは見た目がシンプルで同じように見えますが、かたさ、甘さなど各社違いがありました。
試食した中でいちばん人気があったのは、香ばしく歯ごたえもよい「新垣カミ菓子店」でした。全体のバランスがよく甘さが強いのは「新垣菓子店」。南風堂の「雪塩ちんすこう」はあまじょっぱい味があとを引くおいしさでした。「名嘉真製菓本舗」は、きめ細かい生地でくちどけがよく、筆者の中一の長男はこれが好みだったようです。「くがにちんすこう」は甘さひかえめであっさりとしているので、ラードが苦手な人向きです。
最近では、スパイスのきいたものやコーヒー味のちんすこうなど新商品もたくさん登場しています。自分好みのちんすこうを見つけてくださいね。
\お取り寄せもできます/
※リンク先での売上の一部が当サイトに還元される場合があります。