梅雨を彩る紫陽花(あじさい)。全国各地で6月から7月上旬に見頃を迎えるあじさいの厳選10スポットをご紹介します!混雑覚悟の名所の他に、敷地が広くアクセスのハードルが高いなど、やや穴場な傾向にあるところもピックアップしました。初夏の風物詩を見に行きましょう!
※開園期間は、開花状況で変更になる場合があります。
今この時期だけ!
あじさい絶景トリップへ
あじさい絶景 名所マップ
みちのくあじさい園
見渡す限りの
あじさい絶景に出会う
東京ドーム3個分以上の広大な敷地の杉林に、ヤマアジサイや西洋アジサイなどが色とりどりに咲き誇る日本最大級のあじさい園です。約400種4万株のあじさいに囲まれた散歩道は3コースが整備され、体力に応じて楽しむことができます。休憩所でひと息いれながら、あじさい散策を満喫しましょう。あじさいの池、あじさい畑とアナベル絶景は、ぜひおさえておきたいスポットです。
※2024年の開園期間は、6月25日~7月25日予定
インスタ映えするあじさいの池(7/6~25に開催予定)は、木漏れ日がゆらぐ潤いの絶景
山道を歩くので歩きやすい
防水靴だと安心
日本最大級のあじさい名所とあって人気のスポットです。駐車場は朝から混雑しますので、時間に余裕をもってお出かけくださいね!
雨引観音
名刹で味わう
幻想的なあじさい
筑波連山のひとつ、雨引山の中腹にある雨引観音は、ぜひ訪れたいあじさいの名所。開園中頃から始まる水中華や夜のライトアップは、心に残る絶景です。境内には100種5000株が栽培されていて、野生品種や欧州から逆輸入されたあじさいや雨引観音で命名された新品種もあり、見応え抜群です。境内には孔雀やアヒルもいて、あじさいと動物たちのほほえましい風景が見られることも。
※2024年の開園期間は、6月10日~7月20日予定
両脇にあじさいが咲く「厄除けの石段」を上り切ると、色鮮やかな仁王門が出迎えてくれる
あじさい祭り中盤の水中華が始まる頃には、多くの人でにぎわいます。駐車場は第5駐車場まで整備されていますが、早めに着いておくと安心です。
服部農園あじさい屋敷
あじさいがつくる
グラデーションのパノラマ
豊かな自然があふれる敷地に250種・1万株超のあじさいが一面に咲いています。服部農園のあじさいは山の斜面に植栽されているので、どの位置からでも色鮮やかなあじさいを眺めることができるのが特徴。その景色は、圧巻のあじさい絶景で、見頃の時期には県内外からの観光客でにぎわいます。あじさいの苗やあじさいにちなんだ食品、グッズも販売しています。
※2024年の開園期間は、6月1日~7月上旬予定
ゆっくり周って1時間ほどの園内。
ぬかるみに気を付けて
首都圏からは離れているので穴場でしたが、近頃は人気の場所ですよ。
長谷寺
風情豊かな古刹
鎌倉のあじさい寺
鎌倉を代表するあじさいの名所。山の傾斜地を生かした眺望散策路は、鎌倉有数のあじさいの景勝地です。梅雨時期には40種類以上、約2500株が群生する「あじさい路」となり、一年の中でもひときわ大勢の参拝者でにぎわいます。境内には長谷寺で命名された4種のあじさいがあるので、探してみてくださいね。あじさいの刺繡朱印は、6月30日までの数量限定の拝受となっています。
※2024年の鑑賞期間は、5月下旬~6月下旬予定
眺望散策路を上り切ったら見える風景。あじさい越しに、材木座海岸と長谷の街並みが一望できる
眺望散策路のあじさいが見頃になると、整理券を配るほどの大人気スポット!拝観&あじさい鑑賞セット券は、WEBでも事前販売されています。
明月院
鎌倉屈指の花の寺の
明月院ブルー
明月院があじさい寺となったのは、昭和40年代にアジサイの挿し木をしたことに始まります。山門前の参道を覆いつくす「明月院ブルー」のあじさいですが、境内にある約2500株のほとんどは日本古来の品種「ヒメアジサイ」。これは日本の植物学の父・牧野富太郎氏によって発見、名づけられた種です。「悟りの窓」と呼ばれている丸窓のある本堂も、ヒメアジサイが彩りを添えます。
※2024年の鑑賞期間は、5月下旬~6月下旬予定
あちこちに飾られるあじさい。
お地蔵様が抱えていることも
長谷寺と人気を二分する明月院。明月院ブルーを見るためには、長蛇の列は覚悟の上で行きましょう。閉門間際など夕方に訪れるのもいいですね。
下田公園
日本随一のあじさい群生地!
15万株300万輪が咲き乱れる
下田城跡にあり市街を一望できる下田公園の6月は、遊歩道に彩り豊かなあじさいが咲き誇り、日本随一の群生地とも言われるあじさいの絶景が広がります。開国広場から群生地までは、歩いて15分ほど。小高い山にある園内には、歩行困難な方へカートも用意されています。祭開催中は、あじさいに因んだスイーツをいただける休憩所があり、フォトジェニックな風景をのんびり楽しむことができますよ。
※2024年のあじさい祭は、6月1~30日予定
一面が赤色に染まる
夕暮れ時もおすすめ
園内への車の乗り入れはできないので臨時駐車場へ車を停めることになりますが、週末には朝から満車になることも。でも、鎌倉の名所などと比べると、地理的にかなりの穴場ですね!
紫陽花は日本原産の花。ヨーロッパやアメリカでも広く栽培されています。今日紫陽花が世界中で見られるのは、実は長崎からヨーロッパに持ち込まれたのがきっかけなのをご存知でしょうか。
鎖国時代にオランダとの貿易の拠点だった出島には、オランダ商館がありました。江戸時代にオランダから長崎へ来日し、商館医として赴任したシーボルト。このシーボルトこそが、紫陽花をオランダに持ち帰りヨーロッパに紹介した人物です。
大切なひとの愛称が、そのまま花の名に
長崎では紫陽花を「おたくさ」とも呼びますが、これはシーボルトの愛した日本人妻「お滝さん」にちなんだもの。シーボルトが紫陽花を「オタクサ」という名で海外に紹介したことで、その呼び名が今でも使われているのだそうです。鎖国や幕末、キリスト教の歴史や原爆など、日本の歴史で重要な舞台になった長崎。中国や西洋の文化が融合したユニークなこの土地から、紫陽花も海外へ広がっていったのです。
長崎のおたくさスポットはグラバー園やハウステンボス、中島川、シーボルト記念館など。シーボルト記念館の近くには、シーボルト宅跡もあります。長崎は観光がてら、おたくさ散歩が楽しめる街なのです。
三ヶ根山スカイライン
通称「あじさいライン」!
山頂に待つ 三河湾を望むあじさい絶景
愛知県西尾市から形原温泉を結ぶ5.1kmの有料道路で、三ヶ根山(さんがねさん)の尾根を縦走するドライブコース。梅雨時期は沿線をあじさいが彩り、別名「あじさいライン」の名で知られています。周辺に形原温泉「あじさいの里」、三河のあじさい寺「本光寺」などがあり、6月中旬には一帯で「あじさい祭り」が開催されます。スカイラインの山頂は夜景スポットとしてもいちおし。
※2024年のあじさい祭りは、6月1~30日予定
愛知県で屈指のあじさい名所・形原温泉あじさいの里では、19時半を過ぎた頃からホタルが舞う
あじさいの里は、平日の夜がねらい目です。スカイラインでもあじさいまつりを開催しているので、混雑の様子を見て動くといいですね!
三室戸寺
宇治の古刹で見つける
ハート形のあじさい
京都屈指の花の寺・三室戸寺は別名「あじさい寺」とも呼ばれ、境内には紫、青、ピンクと日々七変化するあじさいが杉木立の間に咲き誇っています。三室戸寺は「浮舟の石碑」がある源氏物語の所縁の地でハート形のあじさいでも有名なスポット。自然にできるというハート形のあじさいは恋愛成就の縁起物で、スマホの待ち受けにするといいことがあるという話もありますよ。
※2024年の開園時期は、6月1日~7月7日予定
今年のライトアップは6月第2・
3の週末のみの昼夜入替制
6月中旬からの週末は、駐車場が大混雑!公共交通機関で行きましょう。京阪宇治駅からは徒歩20分ほどです。
阿弥陀寺
厳かな境内をあじさいが彩る
防府のあじさい寺
奈良東大寺の別院である阿弥陀寺では、「西のあじさい寺」をめざして昭和50年代から植樹されていて、今では80種約4000株が咲き乱れるあじさいの名所です。阿弥陀寺で注目したい茅葺の仁王門は、あじさいに彩られるといっそう風情が漂います。境内には水車やあじさいの形が彫り込まれた石橋もあり、見応えたっぷりです。湯屋・石風呂が残っていて石風呂体験も開催しています。
※2024年のあじさい祭りは、6月1~30日予定
阿弥陀寺のあじさい絶景は、地域の方々が活動するアジサイ保存会に支えられている
平日は時間をずらせば穴場ですが、週末には混雑するあじさい名所です。高台にあり長い石段を上がりますので、歩きやすい靴でおでかけくださいね。
高塔山公園
満開のあじさい越しに
船が行き交う
夜景と若戸大橋を望む眺望の良さで評判の高塔山公園は、約7万4500株のあじさいが咲く名所として知られています。山あじさいは5月下旬から6月上旬にかけて、西洋あじさいは6月中旬に見頃を迎えます。あじさい祭りは、山あじさいと西洋あじさい、それぞれの見頃に2日間ずつ行われ、期間中は、あじさいウォークガイドやあじさいの挿し木教室などのイベントが開催されます。
※2024年の若松あじさい祭りは、5月26日、6月2日、9日 、16日
あじさいは晴れより、曇りの
日が美しいという人も
お祭りの日は混雑が予想されるので、時期をずらして訪れるとゆっくり見ることができそうです。
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