かつて外国人居留地だった長崎市の南山手にあるグラバー園は、市内に点在する観光名所のなかでも人気No.1。ばってん少女隊の3人にとってもいち推しのスポットです。

日本の近代化に大きく貢献したスコットランド人のトーマス・B・グラバーをはじめ、幕末・明治期に活躍した西洋人の旧宅など、園路に沿って9棟の洋風建築物が見学できます。とくに、グラバーが住んでいた旧グラバー住宅は世界遺産に登録され、ますます注目を浴びています。

グラバー園が開園したのは1974年9月4日。2024年は50周年にあたるメモリアルイヤーのため、さまざまなイベントが行われます。月刊まっぷる5月号が公開される頃は、プレイベントとして「春フェス」が催されています♪

敷地内の一角に建つ自由亭喫茶室は、明治期の西洋料理店「自由亭」を移築復元したものです。2階が喫茶店になっていて、長崎名物のカステラやダッチコーヒー（水出しコーヒー）でくつろぐことができます。

グラバー園には何度か来たことがあるという春乃さんも、自由亭喫茶室でお茶するのは初めてだとか。重厚感があるシックな店内に、3人とも「ステキ！」と目を輝かせていました。

次に訪れたのは、園内の最上部にある旧三菱第2ドックハウス。もとは三菱長崎造船所の第2ドックのそばに建っていた洋風建築で、船が修理などのためにドックに停泊している間、船員さんたちの宿泊所だった場所です。館内の1階にある「レトロ写真館」でのドレス体験は、ばってん少女隊メンバーたちがグラバー園での観光を楽しみにしていた理由のひとつでもあります。

レトロ写真館には、女性用のドレスはもちろん、男性用や子供用の衣装までそろっています。ドレスは旧居留地時代をイメージ。スタンダードプランは30分1着2000円でレンタルできます。雨天の場合は室内での写真撮影のみ。カメラは持参が必要です。この日はあいにくの空模様だったため、室内での撮影になりました。

旧三菱第2ドックハウスの2階のテラスで記念撮影！ 高台に建つため、その形から「鶴の港」とも呼ばれる長崎港が一望できます。対岸には世界遺産に登録されている三菱造船所第三船渠なども見ることができますよ。

レトロ写真館をあとに、ステージ衣装に着替えて園内をめぐりました。今日のファッションは、長崎モチーフの楽曲『でんでらりゅーば！』のステージ衣装です。もふもふのキツネの耳が付いたカチューシャと、歩くたびに揺れるしっぽがキュート。グラバー園の広報ご担当者の案内のもと、見どころである伝統的建造物をめぐりました。

旧ウォーカー住宅は、清涼飲料水の販売で成功したロバート・N・ウォーカーの次男、ウォーカーJr.の住まいだったもの。和風のひさしの館内には、イギリス式の暖炉がある和洋折衷の造り。白い瀟洒なテラスは、SNSにアップしたくなる映えスポットとしても人気です。

国の重要文化財に指定されている旧リンガー住宅は、重厚感と優美さを兼ねそなえた建物です。外壁は石造り、内部は木造の木骨石造というめずらしい造りだとのこと。ここに住んでいたフレデリック・リンガーは東洋一豪華なホテルと称された「ナガサキホテル」の創立者でもあり、館内には当時のレストランの様子がうかがえるカトラリーがセッティングされています。

グラバー園の最大の見どころともいえるのが旧グラバー住宅です。園内の洋風建築物は移築復元されたものがほとんどですが、旧グラバー住宅と旧リンガー住宅は、もともと現在の場所に建っていたものだとか。幕末期に長崎に来日したトーマス・B・グラバーは、グラバー商会を設立し、日本の近代産業の発展に貢献した人物です。その功績が認められて、旧グラバー住宅は世界遺産に選ばれました。

ばってん少女隊の長崎推しガイド、いかがでしたか？ライブや旅行で長崎を訪れた際は、ぜひ3人の推しスポットを巡ってみてくださいね♪