目次
真間の古刹を歩く
真間を代表する古刹「弘法寺」へ。
弘法寺は奈良時代に行基が万葉集にも登場する真間の手児奈の哀話を聞いた折、求法寺を建ててその霊を弔ったのがその始まりといわれています。その後は空海(弘法大師)や日蓮といった僧や水戸光圀といった武将とも所縁がある由緒あるお寺です。また、戊辰戦争の市川・船橋戦争では新政府軍の本陣が置かれたという話もあります。
12時40分に弘法寺の仁王門に到着。明治の大火を潜り抜けた「仁王門」。仁王門に掛かる「真間山」の額は空海が記したという伝承があります。弘法寺は高台にあり仁王門から真間の街並みを見渡すことができます。
万葉集に詠われた美女「手児奈」に会いに行く
仁王門から階段を下って行き参道を歩きます。手児奈霊人堂は参道から少し入ったところにあります。ここ真間には万葉集に詠われた美女「手児奈」にまつわる悲話が残っています。
奈良時代に行基がこの地を訪れた際に供養をし、現在では「無事安産」「孝子受胎」「健児育成」「良縁成就」4つの守護をする手児奈霊神様として信仰されているお堂です。万葉集が好きな方には是非立ち寄ってもらいたい場所です。
真間といえば真間の継橋
真間の継橋は手児奈霊人堂から参道に戻ってすぐの所にあります。その昔、真間には下総国の国府が設置され中心地として栄えていました。真間には入り江があり沢山の船が停泊し、入り江にあった砂州を繋ぐ橋が架けらた風景から「継橋」と名づけられたそうです。
真間の継橋は万葉集にも多数登場し、現在では赤い欄干が特徴的な橋が架かっています。ただ、水が流れておらず、モニュメント的な感じとなっています。周りには万葉集の歌碑などもあり、万葉の世界を感じることができます。
真間川沿いを歩く
参道から真間川に出たら右へ進みます。真間川は手児奈伝説として万葉集に詠われた真間の入り江跡だったとされますが、当時の面影はなく、万葉集の歌から当時を想像するしかありません。川沿いにはウィリアム・メレル・ヴォーリズという西洋建築家の晩年に建築した市川教会があり、国登録有形文化財(建造物)に指定されています。
国府台駅から市川駅へ
根本橋を左へ進むと13時25分に京成電鉄の国府台駅に到着します。市川駅がゴールですが、時間や体力によっては国府台駅ゴール地点としても良いでしょう。
国府台駅過ぎて市川駅に向かって10分ほど歩くと銭湯の朝日湯があります。営業は夕方からなので時間が合えば、立ち寄朝日湯で汗を流して疲れをとるのに利用しても良さそうです。朝日湯から市川駅へは歩いて10分程度、国府台に引き返しても5分なので入浴後に夕涼みをしながら歩くのにちょうど良いでしょう。
13時40分に市川駅に到着!駅周辺は繁華街が広がっています。北国分駅から5時間30分。食事をするところと給水できる箇所が比較的少ないですが、緑が多く木陰の中を歩くコースです。国府台の台地と縁を感じながら歩く、都心から30分で自然が満喫できるウォーキングでした。
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