更新日: 2021年7月13日
都心から30分で行くネイチャーウォーク 国府台・真間(市川市)後編 《北国分駅~市川駅 10.4km 徒歩5時間30分 約1万9千歩》
新しい生活様式を考えた新しいウォーキング『東京都心から30分で行くネイチャーウォーク』。
国府台・真間(市川市)後編です。
目次
抜群の眺望!東京スカイツリーを見る!!
11時10分に里見公園に到着!
里見公園に入って直ぐにおススメしたいポイントは展望地です。木々の間から眼下に流れる江戸川越しに東京スカイツリーを正面に眺めることができます。ここが小高い台地になっていることが実感できるポイントです。
里見公園には国府台城という城が築かれていましたが、徳川家康が関東を治めるに際して江戸の町が俯瞰されるとの理由から廃城になった逸話が残ります。この絶景を見れば納得です。
太田道灌が発見したと伝わる石棺がある
里見公園内を歩いて行くと小高い丘があり、丘の上には江戸城を築城した太田道灌が戦の時に国府台に陣を築いたときに発見したという言い伝えがある明戸古墳の石棺を見ることができます。明戸古墳は古墳時代のものと伝わっています。
戦国時代には城もあった里見公園!
里見公園がある場所は戦国時代に国府台城があり、北条綱成や里見義弘がこの地を巡って戦った国府台の戦いの舞台であったり、明治時代から昭和初期には軍の施設も立ち並んでいた要所でした。里見公園を歩き、その地形から当時の情景を感じ取ることができます。さらに進み緑を抜けると噴水広場に出ます。木々の緑を背景に噴水の像が映えます。
国府台城跡を探しに
里見公園には国府台城も築かれていたということなので探しに行きます。しばらく歩くと広場に出ます。花壇のある広場は季節によって色とりどりの花を見ることができます。国府台城跡の記念碑はその先にありました。周りには自動販売機やベンチ、トイレがあるので木陰を探して休憩します。
湧き水で国府台の縁(へり)を感じる!
国府台城跡の碑から紫烟草舎へ。向かった先には崖地が。その崖地を下る階段があり、階段を下ると羅漢の井があります。羅漢の井には11時40分に到着。羅漢の井は国府台の台地の縁(へり)から湧き出る泉で台地の縁(へり)を実感します。
湧き水は弘法大師が発見した伝説や里見氏が国府台城に布陣した際に飲用水として利用したと伝わっています。また、日本画や浮世絵を描いた江戸時代の絵師、長谷川雪旦・雪堤父子が描いた江戸名所図会には「総寧寺羅漢井」という絵で紹介されており、湧き水は一年中枯れることなく湧いています。
羅漢の井の水は大変綺麗で飲んでみたい気持ちになりましたが、飲料用には不向きとのことなのでタオルなどを冷やして涼を感じます。
江戸川のゆったりとした流れを感じる
羅漢の井から江戸川沿いに延びる自転車と歩行者専用道があります。緑に囲まれた道を江戸川の流れを右手に見ながら進みます。前方にはJRの鉄橋が見え、橋を颯爽と渡る鉄道と江戸川のゆったりとした流れが心地よく感じます。
しばらく歩くと崖を上がる階段があり、その階段を上がっていきます。江戸川に別れを告げて進むと大学のキャンパスが見えてきます。大学を左に見ながら坂道を下っていきます。
市川を代表する偉人の森へ
松戸街道を越えるために手前にある歩道橋を渡ります。渡った先の右手に階段があり、その階段を上っていきます。そこは旧木内家別邸跡地周辺の緑地への入口です。12時10分に木内ギャラリー到着。ここは明治45年から大正3年にかけて建築された木内重四郎の邸宅だったところです。
木内重四郎は明治・大正時代の官僚・政治家で、岩崎弥太郎の次女・磯路と結婚し、娘は渋沢栄一の嫡孫に嫁ぐなど政界・経済界で活躍した人物です。旧宅は和洋折衷の建物のうち洋館部分が再築され、市民ギャラリーとして活用されており、近代建築様式としての価値も高く、洋館内は見学することもできます。
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