阿佐海岸鉄道に走る 世界初!『バス』と『列車』のハイブリッド車
徳島駅から太平洋に沿って走るJR牟岐線で約2時間。沿線にはウミガメの町で知られる日和佐の大浜海岸などがあります。牟岐線の先、阿波海南駅から甲浦駅を結ぶ第三セクター鉄道の阿佐海岸鉄道が走っています。その阿佐海岸鉄道においてDMV(デュアル・モード・ビークル)による世界で初めての営業運行が開始されようとしています。
ところで、DMV(デュアル・モード・ビークル)ってどんな乗り物なのでしょうか?「世界初」と言われるだけあって地方交通の常識を覆すような革新的な乗り物なのしょうか。
DMVって何? 15秒でトランスフォーム!
DMVとは「デュアル・モード・ビークル」の略で線路と道路の両方を同じ車両で走ることができる乗り物です。バスをイメージさせるフォルムに鉄道の車輪と車のタイヤを持ち合わせた乗り物です。車両は駅に設置されているモードインターチェンジにおいて15秒で車輪からタイヤへ、タイヤから車輪へ変更することができ、鉄道とバスの移行を簡単に行うことができます。
最大の利点は乗り換えなしで移動することができます。鉄道会社としては既存の鉄路を利用しつつ、新たに鉄路を敷くことなく、道路を利用することで効率良くサービスの提供ができることになります。
鉄道を使って徳島から室戸岬へのアクセスも簡単に!
阿佐海岸鉄道で走るDMVでは、太平洋の豪快な波をモチーフにした水色。すだちを表現し、そよ風を感じる爽やかな緑色。坂本龍馬と南国土佐に降り注ぐ太陽と情熱の赤色の3つの車体が走ります。
現在、検討されているルートは『阿波海南文化村-(DMV)-阿波海南-(鉄道)-甲浦-(DMV)-海の駅宍喰温泉』『甲浦-(DMV)-室戸方面』と地域の足としてだけでなく徳島から室戸岬へとDMVは地域発展と新しい観光ルートの発展への期待が読み取れます。
大きな期待を背負って出発!
DMVは2021年夏を目標に地域の足として、観光貢献の切り札として、災害時には交通機能の維持として、地域の発展を担う大きな期待を背負って出発します。
参考資料 阿佐海岸鉄道
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