更新日:2020年4月13日
オーストリア【ウィーン】の「料理&レストラン」事情を徹底解説!
格式あるレストランから庶民的な店まで、ウィーンには味のある店がいっぱい! 周辺諸国の影響を受けつつもオリジナリティがある郷土料理は、高級レストランでも庶民派レストランでも楽しめる。ウィーンの人々が第2のリビングとして愛するカフェも点在。スイーツ好きならトルテのおいしい名店は必ず押さえたい。ワイン好きならグリンツィングへ足をのばしてワイン巡りもおすすめ。多彩に楽しめるウィーンのグルメ事情を徹底解説!
ウィーンのグルメ【伝統料理】世界の郷土料理が融合!
周辺諸国の食文化の影響を受けつつ、独自の味わいを確立してきたウィーン。高級レストランから庶民的な店まで、多彩な味を楽しもう。
ツム・ヴァイセン・ラオホファングケラー
伝統の味を見目麗しく供す高級店
創業1848年、アーティストや映画・舞台関係者が足繁く通ったことでも知られる老舗高級レストラン。店内は大きく4つに分かれ、すべてチロル風なインテリア。料理は伝統に則りながらもプレゼンテーションはモダンで、ワインリストも非常に充実。
ツム・シュヴァルツェン・カメール
エレガントなサービスがここちよい
スタンディングのワインバーでオープンサンドをつまんでいる人々の間を縫って、右奥のレストランへ。重厚なウィーン世紀末風のインテリアと純白のクロスが、別世界へと誘う。
ウィーンのグルメ【バイスル】気軽に味わえる家庭の味!
ウィーン市民になった気分で肩肘張らずに食事とお酒を堪能しよう。
バイスルって何?
伝統料理とワインやビールを供する大衆レストラン。なかには高級店もあるので、入店前にメニューで値段を確認するとよい。
15世紀にさかのぼる名物バイスル グリーヒェンバイスル
19世紀中頃に隣接するギリシャ正教会が完成してからは「ギリシャのバイスル」と呼ばれている。ベートーヴェンをはじめとする音楽家や作家のサインが天井を覆う「マーク・トゥエインの間」は必見。
1日に400人分シュニッツェルの名店 フィグルミューラー
お客の9割がシュニッツェルを注文し、同店とすぐ近くのベーカー通り店ではそれぞれ1日に400枚ずつが売れるという、シュニッツェルの名店。
ウィーンのグルメ【テイクアウトフード】お手軽グルメ!
おいしい香りに誘われてパン屋さんや市場、デリで食べ歩き。
【知ってる?】
土曜に開催される蚤の市
週末になるとナッシュマルクトやアム・ホーフ広場では、一面にテントが張られ、たくさんの骨董品の店が立つ。歴史の街ウィーンならではのアンティークを安価で入手できる。
「ウィーンの胃袋」と呼ばれる青空市場 ナッシュマルクト
ケッテンブリュッケンガッセ駅を出てすぐ、カールスプラッツへと向かう道の両側にさまざまな店が連なる。その数およそ120軒。まさにウィーン最大の「胃袋」。
薪ストーブで焼く自然発酵のパン グラッガー
ベイカーマイスターのヘルムート・グラッガー氏が営む自然発酵パンの店。天然酵母でゆっくり発酵させ、薪で焼いたパンは香ばしく、そしてかすかな酸味が特徴。
ウィーンのグルメ【ワインケラー】音楽を聴きながら酔いしれる!
ワイン貯蔵用の地下室を酒場にした趣たっぷりの空間で味わおう。
石造りのワインセラー クリナリウム 7
1階はカウンターテーブルが並ぶレストランとワインショップ、地階に広いセラーを備えた贅沢なワインレストラン。食前酒や食後酒を地下セラーで楽しむこともできる。
ビオにこだわるワインレストラン ワイン・ボーチャフト
イタリア料理をベースに、オーストリア伝統料理も味わえる。野菜の滋味を生かしたシンプルな調理は胃にやさしい。
ワインの美味しい街【グリンツィング】でワイン巡り!
ホイリゲにでかけよう。
グリンツィングはウィーン中心部から北へ約5㎞、ウィーン北の森の入口にある。周辺にはぶどう畑が広がり、たくさんのホイリゲが集まっている。ウィーンの森散策のあとは、評判のホイリゲに立ち寄ろう。
毎晩シュランメルの生演奏がある ラインプレヒト
修道院だった建物と中庭が雰囲気を盛り上げる。世界中の「栓抜き」のコレクションが飾られており、入口には世界でいちばん大きい栓抜きがある。
緑の木陰で新酒を ツム・ベルガー・ギスルズ
建物の中は昔ながらの内装を生かしたヴィンテージ風。料理が評判の人気レストランで、休日は要予約。
【ウィーンのカフェめぐり】老舗カフェをご紹介!
ウィーンの人々にとって、カフェは第2のリビングのような、なくてはならないもの。文学者や芸術家が通ったカフェは当時の面影を残し、今も愛され続けている。
教会を思わせる壮麗な内装 ツェントラル Central
SINCE1876
1876年、建築家フェルステルによって建てられたヴェネツィア風の宮殿内に誕生。フランツ・ヨーゼフ皇帝とエリザベート皇妃の肖像が壮麗な空間に溶け込んでいる。
学生や芸術家の“溜まり場” ハヴェルカ Hawelka
SINCE1936
第二次世界大戦直前に創業、戦後すぐに再開し、オーナー夫妻を慕う人々が足繁く通った。ポスターが壁を覆い尽くし、時が止まったかのような空間は、どこか懐かしい。
ウィーン工房御用達の名店 シュヴァルツェンベルク Schwarzenberg
SINCE1861
1861年、ウィーン市街再開発時代に創業。界隈には事務所が多く、当初から男性客で賑わった。とくに建築家のヨーゼフ・ホフマンは、オフィス代わりに使っていたという。店内はシックな雰囲気だ。ウィーン世紀末を思わせるインテリアは必見。
【ウィーンのカフェめぐり】ミュージアムカフェへ!
洗練された空間で美味を楽しむ
名画・名作を鑑賞したあとは、近くのカフェで美の余韻に浸りながら至福のひとときを。
宮殿内のくつろぎ空間 ドー・ウント・コー・アルベルティーナ Do & Co Albertina
長い年月をかけた改修工事のあと再公開されたハプスブルク家の宮殿、アルベルティーナ美術館のカフェ。優雅な雰囲気が漂うテラス席からは王宮庭園を望む。
ハイセンスで料理も自慢 サロンプラフォンド Salonprafond
天井が高く広々としたレストラン&カフェ。美術館内のカフェとあって、内装や家具にもこだわりが感じられる。食事メニューも旅行者から好評だ。
【筆者】まっぷるトラベルガイド編集部
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