更新日:2020年4月13日
上海の「料理&レストラン・カフェ」事情を徹底解説!
上海には東西南北の多彩なグルメがそろう。身がずっしり詰まった上海蟹や、うまみたっぷりの肉汁が溢れ出す小籠包・生煎、あっさりしたスープに多彩な具材の麺料理は必食。美食街ではローカルグルメから世界各国の料理店をハシゴしよう。アンティークな空間で香りと味が楽しめる中国茶も押さえておきたい。格調高い上品な雰囲気のレストランから、個性あふれるレトロでおしゃれなカフェまで、競争の激しい上海で人気を博すお店をご紹介!
必食!上海グルメ 上海蟹が食べれる人気店
中国では大閘蟹(ダージアシエ)と呼ばれる上海蟹。小ぶりながらもその繊細なおいしさに食欲全開!
上海王宝和酒家
斬新なメニューを提案する専門店
1744年創業の老舗で「上海蟹を食べるならココ」と地元民が認める存在。蒸しガニは1杯200元~と値は張るが、身がずっしり詰まった最高峰の陽澄湖産の上海蟹のみを使用しているため、はずれる心配がない。カニ料理のほか、カニ肉入りの点心類も豊富。
孔乙己酒家
かめ出し紹興酒とともにじっくり味わいたい
上海蟹上海市内有数の下町・文廟エリアに位置する名店。紹興料理をメインにしており、地元の常連客で夕方には席が埋まるほどの人気。上海蟹は10月後半から1月末限定で提供している。カニと一緒にぜひオーダーしたいのが紹興酒。5〜30年ものまでそろい、値段は250㎖14元〜と庶民的。どれもカニ料理によく合う。
成隆行蟹王府
上質なカニから生まれる逸品料理
香港で約50年の歴史を持つ上海蟹専門店。名産地として知られる太湖と陽澄湖に直営養殖場を設けており、一年中上海蟹が味わえる。シンプルに蒸した清蒸蟹のほか、むき身やカニみそを使ったカニ料理がそろう。3日前までに要予約。店内では毎晩18時30分から民族楽器の生演奏も行なっている。
必食!上海グルメ 小籠包&生煎が食べれる人気店
うまみたっぷりの肉汁が魅力。特大サイズやカニみそ入りなど、種類もたくさんあるので食べ比べてみるのもおすすめ。大鍋で豪快に焼き上げる焼小籠包は、ストリートフードの代表格。アツアツを食べながらの街歩きが楽しい。
佳家湯包
知る人ぞ知る隠れた名店
地元民に人気の小籠包専門店。こぢんまりとした庶民的な雰囲気で、注文すると係の人が手早く皮作りから取りかかり、10分ほどでアツアツ蒸したての小籠包を運んでくる。1つのせいろに12個とやや多めだが、しつこさを感じさせないさっぱりとした味わい。
鼎泰豊 尚嘉店
日本でも知られる小籠包店
台北本店をはじめ世界各地に支店を持つ有名店。具沢山で、皮が薄く肉汁がたっぷりの小籠包は極上品。国内外マスコミでも絶賛、1993年ニューヨークタイム新聞社にワールド卜ップテンのレストランに格付けされ、味もお墨付き。各種創作蒸し料理もある。
五芳齋
外灘からすぐの老舗
100年近い歴史を誇る老舗の大衆食堂。いつも地元の人で賑わっている。麺類が充実しているほか、とくに名物の「粽子(ちまき)」が有名だが、生煎も評判だ。外灘の裏通りにあって、外灘観光のついでに立ち寄るのに便利。
必食!上海グルメ 麺料理が食べれる人気店
あっさりしたスープにからむ細麺と多彩な具材がうれしい麺料理。いろいろ試してお気に入りを見つけよう。
呉越人家
コクのある具材が細麺と絶妙マッチ
上海で最も有名な蘇州麺の店のひとつ。細くて淡白な麺が特徴の蘇州ラーメンを味わうことができる。トッピングは濃厚なものが合う。麺以外のメニューも豊富。
阿大碗麺
地元で人気の穴場店豫園帰りにぶらり
甘みのある醤油味ベースの蘇州ラーメンを30種類近く揃える庶民的なローカル店。店先で豪快に焼き上げる生煎(焼小籠包)も香ばしくて美味。
阿娘麺
連日大混雑するソウルヌードルを
地元で有名だった今は亡き阿娘おばあちゃんの麺の店。お孫さんが後を継ぎ、現在も連日大盛況。先に注文して席で待つ。できあがると番号が呼ばれる。
上海で食べる地域別中華料理 おすすめ特選レストラン!
中国料理といっても、地域によって特徴はさまざま。東西南北すべての皿がそろう上海で多彩なグルメを満喫しよう。
1221 イーアルアルイー
香港人オーナーが考案するエレガントで懐かしい上海料理
オーナーが幼少期に食べた“上海のおばあちゃんの味”を再現すべくオープン。上海家庭料理をベースに、醤油や砂糖をひかえめにした広東風の飽きのこないアレンジメニューが豊富にそろう。2つの味付けのエビが楽しめる鴛鴦蝦球がおすすめ。
恒悦軒 ホンユエシュエン
一軒家の広東料理店で優雅なひととき
公園の敷地内にある2棟3階建てのレストラン。品の良い薄めの味付けが特徴で、アワビやツバメの巣などの高級食材を使った料理も得意。ランチタイムは点心をいろいろ頼むのがおすすめ。地元誌からベスト広東料理店に選ばれたこともある。
辛香匯 シンシャンフエイ
地元民が熱烈支持する高コスパ四川料理
上海っ子たちから絶大な支持を集める人気チェーン店。市内に10店舗以上を構えるが、いずれも予約なしでは長時間並ぶ場合がほとんど。水煮魚78元など本格的な四川料理を低料金で提供し、コストパフォーマンスの高さはピカイチ。
上海で人気の本格エスニック料理!
競争の激しい上海で人気を博すお店をご紹介。味にこだわる上海人が認めた本格グルメを試してみよう!
星島海南鶏飯
上海の路地裏で東南アジアにトリップ
もとバリ・バリが、店名を変え店舗のインテリアも改装しリニューアルした。今までの東南アジア料理のメニューに加えさらに新メニューも登場。イチオシはシンガポール風チキンライスの海南鶏飯。鶏のスープで炊いたコクのあるご飯と、柔らかく茹でられた鶏肉は日本人の味覚にも合う。
ココナツパラダイス
欧米人にも人気の本格タイ料理
中華民国時代の国民党の警察幹部の私邸を改装して造られたタイ料理店。エキゾチックで美しい内装と香辛料を巧みに使った本格的なタイ料理で、欧米人にも人気。
フォー・シズリング
豊富なベトナム料理をカジュアルに
カジュアルな雰囲気のベトナム料理レストラン。フォーや生春巻といった定番料理のほか、フランスパンを使ったベトナム式サンドイッチやステーキ、コーヒーなど、フランステイストのメニューも充実。牛肉のフォーは小サイズで38元〜。
上海のB級グルメがそろう美食街で食べ歩き!
ローカルグルメから世界各国の料理まで幅広くそろっている。気分に合わせて食べたいものを選ぼう。
老外街101(虹梅休閑街)
国際色豊かなグルメ街各国料理店をハシゴ
「老外街」は、外国人が多い街という意味。その名のとおり和食、イタリアン、中華などの定番はもちろん、ベルギー料理、イラン料理の専門店なども見つかる。気候の良い時季は、周辺に住む外国人ビジネスマンで外の席が満席になることも。
雲南南路美食街
下町の美食街老舗の味を食べ歩く
北京ダックの「燕雲楼」、国営イスラム料理店「洪長興」など、老舗が多いグルメストリート。食べ歩きできる串焼から円卓ディナーまで、選択肢も幅広い。生け簀のある海鮮料理店や東北火鍋店も人気。深夜まで賑わっている店も多い。
真老大房
焼きたての月餅をお持ち帰り
南京東路に行列をつくる店として有名な一軒。鮮肉月餅3.5元は少なくとも10分以上の行列を覚悟しよう。
上海のレトロ茶館 アンティークな空間でゆっくりくつろぐ♪
アンティークな空間で、円卓を囲んでゆったりくつろぎたい。さまざまな茶葉やお茶請けを味わえるのも楽しみ。
大可堂普洱会所(ダークータンプーアルフエイスオ)
優雅な洋館で過ごすプーアル茶のひととき
プーアル茶に特化した茶館。建物は政府高官の住まいだった1933年築の洋館。ミニマムチャージは1人150元だが、お茶請け4種が料金に含まれ、ゆったりと時間を過ごせる。ワンタン30元などの食事メニューもある。おみやげ用の「迷你沱」88元がお得。
老上海茶館 (ラオシャンハイチャーグワン/老上海茶馆)
戦前の上海を再現した素朴レトロな隠れ家茶館
骨董品店を経営するオーナーがプロデュースするレトロな茶館。BGMは蓄音機から流れる歌声。店内には古いポスターや地図、オルガンなどが置かれている。ポットや茶器までアンティークで揃えているのはさすが。使い込まれた急須で飲むお茶は味わいも深い。
宋芳茶館 (ソンファンチャーグワン/宋芳茶馆)
旧フランス租界の洗練されたティーハウス
フランス人オーナーによる中国茶とフランスのお茶がそろうティーハウス。中国の農村からヒントを得たというブルーのロゴやインテリアが印象的。約70種類あるお茶のうち、中国茶は40種。オーナーみずから産地に出向いて質の良い茶葉をセレクトしている。
【筆者】まっぷるトラベルガイド編集部
SNS
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。