ロンドン「ヴィクトリア&アルバート博物館」美術工芸品ギャラリー
ヴィクトリア女王の夫、アルバート公が尽力し1851年のロンドン万博での収益をもとに開館。元来装飾博物館と呼ばれていただけあり、絵画、彫刻、宝飾品や装身具など約450万点を収蔵する。145の趣の異なる展示室で絵画、彫刻や、家具、建築、服飾、装飾品などが展示されている。とくにインドの絵画、装身具、楽器の収蔵品は欧州最大級。現代デザインの祖とされるウィリアム・モリスの展示も必見。時代の潮流を反映した特別展も行なう。
ヴィクトリア&アルバート博物館鑑賞のコツ
部屋数が145もあるので、見たいものを先に決めてまわるのが効率的だ。
特別展は事前にWebでチェック
ファッションやアートの興味深い特別展が開催されているので事前にチェックしておきたい。過去にはアレクサンダー・マックイーンの回顧展が開催された。
Room40のギャラリーは必見
17世紀の衣服をはじめ、クリスチャン・ディオールやシャネル、バレンシアガなど、20世紀ヨーロッパを代表するデザイナーの作品まで、見ごたえのある展示。
V&Aショップは見逃せない
取り扱うアイテムが多岐にわたり、ポストカードも豊富。展示会に即したユニークな商品がお目見えすることも。おみやげにぴったりでぜひとも足を運びたい。
Victoria and Albert Museum Cafe, by tonyhall, CC BY
併設のカフェ&ショップ
V&Aカフェ
モリスの部屋で気軽にひと休みができる
喫茶はもちろん、サラダやサンドイッチなどの軽食も楽しめる。一角はモリスの壁紙が配されたかつての休憩室「モリス・ルーム」。
美しいテキスタイル柄を扱う V&Aショップ
ジュエリーやファッション用品とともにステーショナリーも充実。手帳やダイアリー、カードなどきっとお気に入りが見つかるはず。
英国政府管轄の美術コレクション「テート・ギャラリー」
リヴァプールで砂糖精製業に従事していた実業家のヘンリー・テート卿が自身のコレクションを国に寄贈したことが始まり。1897年にテート・ブリテンを開設、彼の寄贈品だけでなく、多彩な英国アーティストの作品を収集し、今では4つのサイトで約7万作品を所蔵する。
英国生まれの美術品を集めたイギリス最大規模の国立美術館 テート・ブリテン Tate Britain
1897年にナショナル・ギャラリーの分館として誕生。16世紀から現代にいたる英国生まれの美術品を集めた大規模な国立美術館。ラファエロ前派とされるブレイクから、20世紀のホックニーにいたるまで、この国の美術史がつぶさにわかる展示となっていて興味深い。
ロンドンで最も注目を集めている常設展示のない現代美術館 テート・モダン Tate Modern
20世紀を代表するモダンアートの秀作や最先端の実験的アートが「テーマ別」に並べられ、映像や音、光を駆使したインスタレーション・アートを取り入れた、従来の形にとらわれない展示方法がユニーク。
ロンドンのおすすめ「ミュージアム&ギャラリー」
世界的に有名な名画から想像力をかきたてられる現代アートまで、数あるなかから厳選して紹介。
世界屈指の自然史博物館 Natural History Museum
生命・自然科学に関する収蔵品は7万点。クックやダーウィンが航海先で収集した標本やシーラカンスの化石など、幅広い動植物の標本を展示。収蔵品管理の舞台裏がわかる「ダーウィン・センター」も見逃せない
世界のプロダクトデザインの最先端 デザイン博物館 Design Museum
コンラン卿によって1989年に設立されたコンテンポラリーデザインの美術館。1950年代の倉庫を改造した建物に、世界中のグッドデザインを展示。1階のレストラン「ブルー・プリント・カフェ」にもぜひ立ち寄りたい。
遊び心たっぷりな現代アートの発信地 ICA インスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アート Institute of Contemporary Arts
現代芸術協会が運営するコンテンポラリーアートの拠点。劇場、映画館などが併設され、日本のアートの展示や映画の公開も多い。深夜まで開いている、施設内のバーやカフェはクリエイターが集まる人気スポットだ。
ロンドン アフタヌーンティーで優雅な時間を
香り高い紅茶とともに軽食をいただく至福の満たされた時間。これぞまさに英国文化の真髄!
イングリッシュ・ティー・ルーム The English Tea Room
ロンドン最古のホテルの由緒あるティールームでお茶を
アガサ・クリスティもここで執筆に励んだという、世界的にも有名なティールーム。17種類から選べる紅茶やスイーツにも格別なこだわりが。時間を忘れて優雅なひとときを過ごしたい。
ホワイエ The Foyer at Claridge’s
メイフェアの一流ホテルのモダンなティールーム
上流階級御用達、気品漂う5ツ星ホテルのクラリッジス。1930年代の舞踏会が蘇るようなアール・デコ調の優雅な空間で、個性あふれるアフタヌーンティーを味わってみたい。
ゴーリング The Goring
明るいテラス席で庭園を眺めながら上質な紅茶を楽しむ
ゴーリング家により100年以上も経営されている老舗ホテル。結婚式前日にキャサリン妃が宿泊したことでさらに有名に。英国紅茶評議会の受賞歴もある紅茶をぜひ。
ロンドンの新スタイル「ガストロパブ」に注目!
おいしいお酒と料理が同時に楽しめるうれしいスポット。ミシュランの星を獲得したガストロパブもあるほど、料理の評価も高いことが特徴だ。
【ガストロパブとは?】
お酒を提供するパブの要素に加えて、シンプルな定番料理だけではなく、趣向を凝らした美食を提供する、レストランの要素を含んだパブスタイルのこと。
「ガストロパブ」を広めた名店 イーグル The Eagle
1991年にオープンして以来、地元の素材にこだわり、日替わりでおいしい料理を提供するガストロパブの元祖。塩加減が絶妙な「ステーキサンド」は、売り切れ御免の看板メニュー。大きな窓から光が差し込む店内は、思わずビールを頼みたくなるここちよさ。
小説の世界に酔いしれる店 シャーロック・ホームズ Sherlock Holmes
パブらしい雰囲気と伝統料理が楽しめる。小説を忠実に再現した安楽いすや暖炉のあるシャーロック・ホームズの部屋は一見の価値あり。世界中の観光客が集まるのでパブ初心者も安心。世界中からシャーロック・ホームズ愛好家が集まる。
イギリス料理 王道フィッシュ&チップスから話題のメニューまでご紹介!
シンプルな味付けが多く、卓上の調味料で自分好みの味に仕上げるのがイギリス流。
ロンドン最古のレストランで英国伝統料理を味わう ルールズ Rules
新鮮でヘルシーな狩猟肉の伝統料理が味わえる希少なお店。1798年に創業した、ロンドン最古といわれるこのレストランは、さすが堂々たるたたずまい。おしゃれをして訪れたい。絵画のコレクションも圧巻の豪華な店内。
1914年創業の老舗本物を味わうならここ ゴールデン・ハインド The Golden Hind
その昔、パブより健全な溜まり場として繁栄したフィッシュ&チップス専門店。毎日漁港から送られる大ぶりの魚を薄めの衣でさっくりと揚げた、大満足の一皿が味わえる老舗だ。
【大定番】フィッシュ&チップス (Fish&Chipss) £6.10~
身の締まった新鮮な魚を薄い衣でサックサクに揚げている
これぞまさにロンドンを代表する味!
【筆者】まっぷるトラベルガイド編集部
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