更新日:2020年12月23日
イタリア「フィレンツェ」を徹底解説!観光からグルメ・お土産までフィレンツェの楽しみ方を伝授!
街がまるごと世界遺産に登録されているフィレンツェ! 赤レンガ色のレトロな雰囲気が漂うフィレンツェは、歴史と芸術にあふれています。街のシンボルであるドゥオモ周辺には歴史スポットが点在。シニョリーア広場周辺には、中世の面影が残る彫刻や有名な幸せのイノシシ像。街を南北に分けるアルノ川に架かる最も美しい橋ポンテ・ヴェッキオも必見です。グルメを楽しむなら、キアナ牛をつかった郷土料理やトスカーナワイン。お土産にも事欠かないフィレンツェの楽しみ方を伝授します!
イタリア・フィレンツェこんなとこ!芸術と歴史が薫る赤レンガの街
フィレンツェはどんな街?
15世紀にルネサンスが花開き、その頃の建物や彫刻、絵画がいたるところに残っているので、まるで街全体が大きな美術館。街はまるごと世界遺産に登録されている。街並みも美しく保存されており、時間旅行をしている気分になれる。
ドゥオモをはじめ名所が集中 ドゥオモ周辺
街を象徴するドゥオモだけでなく、メディチ家ゆかりの教会や邸宅など見どころいっぱいのフィレンツェ観光の中心地。街めぐりの拠点となるエリア。
フィレンツェ最古の橋が架かる ポンテ・ヴェッキオ周辺
橋の両脇は彫金細工店が軒を連ね、観光客で賑わっている。川向こうは静かな住宅街で、地元客が通う下町らしいエノテカなどの名店が多い。
有名ブランド店がずらりと並ぶ トルナブォーニ通り周辺
通り沿いは、有名ブランドが並ぶフィレンツェ随一のショッピングエリア。歩行者天国になっており、のんびり買い物が楽しめる。通りから左右に延びる道もブランド店が多い。
イタリア・フィレンツェのドゥオモ「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」
建築史上で最高峰の美しさとして知られる、大聖堂の赤いクーポラ(丸屋根)は、今も昔もフィレンツェ市民の誇り。まずはここから赤レンガ屋根の街並みを眺めてみたい。
「花の都」のシンボル、丸屋根の大聖堂 ドゥオモ
聖堂の正式名称のサンタ・マリア・デル・フィオーレは「花の聖母大聖堂」を意味する。街のシンボルでもあるクーポラやジョットの鐘楼に上って眺める街並みはとても感動的だ。
最高の感動ビューが待つクーポラへ上ろう(完全予約制)
主祭壇の上に広がる直径45.5m、高さ106mのクーポラ。入口はドゥオモ北側のマンドルラ門。エレベーターはなく、463段の階段を上ると展望台に出る。
エレガントな姿 ジョットの鐘楼
ドゥオモの隣にそびえる、高さ84.7mのゴシック様式の鐘楼。414段の階段を上るとそこは見晴らし台になっていて、フィレンツェの美しい街並みの大パノラマが一望できる。
フィレンツェ、ドゥオモ周辺 メディチ家の足跡をたどる
街の中心であるドゥオモを訪れたあとは、その周辺に点在するメディチ家ゆかりの邸宅や教会をめぐる。道に迷ったら一旦ドゥオモ広場に戻るといい。広場近くには観光案内所もある。おみやげを買うならメディチ家礼拝堂から観光客で賑わうアリエント通りへ。
メディチ家ゆかりの教会 サン・ロレンツォ教会 Basilica di San Lorenzo
メディチ家一族を祀っている。設計はブルネレスキで、内部は初期ルネサンス様式。ドナテッロ作の説教壇は必見。2階には図書館が入っている。
一族の豪華な宮殿 メディチ・リッカルディ宮 Palazzo Medici-Riccardi
コジモ・イル・ヴェッキオが建造。1460年から約100年間メディチ家が住み、17世紀にリッカルディ家所有になった。2階の礼拝堂の壁のフレスコ画は必見。豪奢な暮らしぶりがうかがえる、一面金の部屋がある。
フィレンツェ、シニョリーア広場周辺 立ち並ぶ彫刻も見どころ!
街歩きの中心地であり、いつも賑やかな憩いの広場。ドゥオモやウッフィッツィ美術館の帰りに立ち寄り、ここを舞台に繰り広げられた歴史に思いを馳せて歩きたい。
中世の面影が残る シニョリーア広場 Piazza della Signoria
ヴェッキオ宮前に広がる広場で、『ダヴィデ像』のレプリカなど多数の彫刻が立ち並ぶ。13~14世紀の中世自治都市時代、政治の中心だった場所で、処刑が行なわれたことも。今も昔もここで祭事を行なうことが多い。
シニョリーア広場のシンボル ヴェッキオ宮 Palazzo Vecchio
14世紀に建造され、現在も市庁舎として利用されている。16世紀にはコジモ1世の居城となっており、彼が改装させた五百人広間は必見。近年、映画のキースポットとしても使われた。
幸せのイノシシ像に会う メルカート・ヌオーヴォ Mercato Nuovo
1551年にタッソの設計で建てられた市場。現在は皮革製品やみやげ物屋が連なり、観光客で賑わう。幸運を呼ぶというイノシシのブロンズ像「ポルチェッリーノ」も人気
フィレンツェ、ポンテ・ヴェッキオ周辺 活気あふれる下町めぐり
オルトラルノ(アルノ川の向こう側という意味)と呼ばれるこのエリアは、ピッティ宮など華やかな建物が建つ一方、職人の工房が多いことでも知られる。小さな路地や教会の広場に漂う下町の雰囲気を感じに、思うままに散策するのもいい。
アルノ川に架かる個性的な橋 ポンテ・ヴェッキオ Ponte Vecchio
街を南北に分断するアルノ川に架かる橋のなかでも、その美しさでいちばんよく知られている。2階構造の橋のうち1階を歩くことができ、現在は彫金細工店や宝石店が軒を連ねている。橋全体の姿はアルノ川沿いから眺めるのがおすすめ。
5つの美術館がある宮殿 ピッティ宮 Palazzo Pitti
15世紀半ばに豪商ピッティがブルネレスキに建設させ、その後コジモ1世が病気の妻のために買い取り大改築した。広大な敷地にはパラティーナ美術館など5つの美術館やボーボリ庭園がある。
簡素な外観と壮麗な内装 サント・スピリト教会 Basilica di Santo Spirito
1444年、サン・ロレンツォ教会を手がけたブルネレスキの設計により建築が始まったが、すぐに彼が亡くなったため弟子たちが引き継ぎ、1481年に完成した。しかしファサードは未完成のままとなっている。内部はベルニーニが「世界で最も美しい教会」と称賛。フィリッポ・リッピ作『聖母子とサン・ジョヴァンニーノ』が飾られている。
フィレンツェのとっておきグルメ5皿!ステーキや煮込み料理など
トスカーナの芳醇なワインを片手に、山の幸やキアナ牛をいただこう。中心部を離れると気軽な店も多い。
フィレンツェの郷土料理
トスカーナ地方は牧畜が盛んで、キアナ牛や生ハム、チーズなどの名産品が多い。とくに牛ステーキは街を象徴する料理。ワインの産地としても世界有数。硬くなったパンを使うなど、商人の街特有の倹約精神が料理にも生かされている。
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ €50 (Bistecca alla Fiorentina)
骨付のキアナ牛を炭火で焼き上げるステーキ。味付けは塩胡椒、オリーブオイルでシンプルに。 1kg€50〜なので、2人以上でシェアしたい
パッパ・アル・ポモドーロ €9 (Pappa al Pomodoro)
硬くなったトスカーナパンをトマトで煮込み、オリーブオイルを加えた滋味深い一品。質素な生活のなかから生まれた料理だが、トマトのうまみが存分に実感できる
リボッリータ €11 (Ribollita)
野菜と豆たっぷりのリボッリータは滋味深い味わい。フィレンツェの冬の定番料理
フィレンツェの街で評判スイーツいただきます!美味ドルチェ
街歩きに疲れたときは、ローカルに愛されるドルチェでひと休み。老舗から小さな工房まで多彩。
手作りドルチェの老舗名門 カフェリヴォワール【シニョリーア広場周辺】
ティラミス €8 (Tiramisù)は、ふわふわのスポンジに生クリームとカカオパウダーで仕上げたオリジナル。
シチリア風グラニータが人気 ジェラテリア・カラベ【ドゥオモ周辺】
保存料などを使わない体にやさしいジェラート。2種類選んで€2.50。旬のフルーツで作るシチリア名物グラニータ(かき氷状のドリンク)もおすすめ。
オリジナルケーキがおいしい ドルチ・エ・ドルチェッツェ【サンタ・クローチェ教会周辺】
トルタ・ディ・マローネ €3.50(小) (Torta di marrone)は、スプマンテと組み合わせるのがここのおすすめ。
【筆者】まっぷるトラベルガイド編集部
SNS
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。