南フランス旅行に行こう! 〜 コート・ダジュール編
パリ、モン・サン・ミッシェルと共にフランス旅行の目的地として人気の南フランス。一口に「南フランス」と言っても、西は大西洋、東はイタリアに接しており、各地方によってその特色はかなり異なります。けれども日...
更新日:2018年12月31日
初めまして。ドイツ在住歴17年目となりましたEuroadです。ドイツで子育てをしながら、日系企業で働く主婦です。ドイツにある日系企業なのに、なぜか上司はフランス人。今日は、そんなフランス人上司に教えてもらったストラスブールのレストランをご紹介します。本格フレンチが気軽にカジュアル感覚で楽しめるとてもおススメのレストランです。
ストラスブールは、フランスのアルザス地方(Alsace)の北にある大きな町です。ドイツのフランクフルトからは約210km位のところに位置しています。フランクフルト在住の日本人にとっては身近に行けるフランスの町です。
筆者撮影
アルザス地方というのは、フランス領になったりドイツ領になったりと両大国に翻弄された歴史を持つ地域で、そのためドイツ語が通じたり、郷土料理もドイツ料理っぽかったりとドイツ文化の影響を強く受けている地域です。町並みも木組みの家がドイツっぽい感じです。ただそうは言っても、町は花で溢れていたり街行く人の服装がお洒落だったりとやはりここはおフランスなのです。
筆者撮影
ストラスブールの見どころは色々とありますが、観光の目玉と言えば、ノートルダム大聖堂(La cathédrale Notre-Dame)は外せません。1439年に完成したノートルダム大聖堂は、ゴシック建築の傑作と言われるだけあって、旧市街を歩いていていきなり目の前に現れる大聖堂の存在感は圧倒的です。
筆者撮影
それからイル川(L’ILL)の畔の一角にあるプティット・フランス(La Petite France)。昔は、漁師、なめし皮職人、粉挽き職人などが住んでいた地区というプティット・フランスの旧市街は、とにかく雰囲気がステキで、ただこの周辺を歩いているだけで楽しい!天気の良い日など川沿いのカフェのテラス席は大賑わいです。
ちょうど2年前、部署の祝賀会兼セールスミーティングで訪れたストラスブール、その際にフランス人上司が選んでくれたのがレストラン「レ・アラ」“Les Haras” あまりにすばらしいレストランだったので、後日家族を連れて再訪しました。
筆者撮影
ちょうど、イル川を挟んで旧市街とは反対側、プティット・フランスから徒歩5分程のところにあるレストランです。門構えを見ると「あれ?シャトー?」と思ってしまう程立派な佇まいです。
筆者撮影
ちなみに、レ・アラは四つ星ホテルでもあります。こちらの入口を入って行くと中庭に出ます。
筆者撮影
中庭にはなぜか馬のオブジェが…「何でだろう?」と不思議に思うのですが、それもそのはず。ここは18世紀には王室の馬の生産・飼育牧場だった歴史を持つ場所なのだそうです。
筆者撮影
レストランの中に一歩足を踏み入れてみれば、その歴史が垣間見られます。屋根の骨組み構造がむき出しの店内は、「ここは厩だったのね。」と納得の独特の雰囲気です。歴史あるアンティークな建物なのにインテリアはとてもモダン。その感じが何とも格好よくてお洒落です。こんな風に吹き抜けで広いモダンな空間だからこそ、開放的でフォーマル過ぎずカジュアル感覚で食事が楽しめるんですね。お客さんの服装も、意外とカジュアルです。とは言えせっかくですからお洒落して出かけたいものです。
[前菜:Entrée]
筆者撮影
アルザス地方は、フランスの西南に位置するペリゴール地方と並ぶフォアグラの二大産地の1つです。ストラスブールに来たらフォアグラは是非食べたい!そのフォアグラのパテを程よく使ったサラダ。フォアグラのパテは美味しいけれど、前菜にパテだけが出てくるとかなりのボリュームで女子にはキツイ。レ・アラの前菜では、サラダに適量入ってくるので量が程よく、女子でも完食できます。この時、メインに焼きフォアグラのメニューがなかったのが、焼きフォアグラ好きな私としては個人的にちょっぴり残念。だから前菜にフォアグラをチョイス。
筆者撮影
コースメニューからチョイスしたのは、カニとイクラ、アボガトのサラダ。
レモン風味の効いたとても爽やかなサラダでとっても美味しかった。旦那様チョイスでしたが、横からたくさん頂いてしまいました。
[メイン料理:Plat]
筆者撮影
コースメニューから鴨肉のソテーをセレクト。フランス料理は本当にソースが繊細です。この白いクリーミーなソースと赤ワインソースが絶妙。ヨーロッパへ来てからというもの鴨肉を食べる機会が多くなりました。ヨーロッパでは日本では珍しい鴨肉を是非味わっていって下さい。
筆者撮影
当時10歳の娘は、牛ヒレ肉のステーキをチョイス。流石はドイツ生まれの我が家の娘、肉食女子です。かなり柔らかくて美味しかったと今でも語っています。
[デザート:Dessert]
筆者撮影
私たち夫婦は、デザートに季節の果物を使ったケーキとシャーベットの盛り合わせをチョイス。「フランスのお菓子ってなんでこんなに繊細なの?」と感心してしまう程、見た目の美しさと言い甘さ加減と言い日本人好みのスイーツで大満足でした。
筆者撮影
娘は、ストロベリーのシャーベット。これも未だに覚えているのですからかなり印象深かった様ですよ。
筆者撮影
Brasserie Les Haras
住所:23 rue des Glacières, 67000 STRASBOURG
Tel: +33(0)3 88 24 00 00
営業時間:月曜~日曜/12:00~14:00 & 19:00~22:00
Website:http://les-haras-brasserie.com/?lng=en (英語)
メニューは季節によって都度変わる様です。
今回掲載した料理がメニューに無いこともありますのでご注意下さい。
レ・アラでのオーダー方法ですが、アラカルトはもちろんおんこと、コースメニューとしても選べます。コースメニューも、アラカルトのメニューの一部から選ぶようになっています。
「前菜+メイン+デザート」Entrée – Plat – Dessert
「前菜+メイン」または「メイン+デザート」Entrée – Plat ou Plat – Dessert
我が家は親子3人家族ですが、この日夫婦でコースメニューから「前菜+メイン+デザート」とアラカルトから前菜とメインを、娘(当時10歳)は、コースメニューから「メイン+デザート」の組み合わせでオーダーしています。これに白ワインと赤ワインとジュース、カフェをオーダーして、予算は、親子3人でEur 200,00-未満でした。1人あたりの予算大体Eur 50,00-からEur 80,00-と考えておけば良いかなと思います。本格フレンチを味わえるのに、フォーマル過ぎず、お店の人もとても感じが良く美味しいレ・アラで優雅な一時をお過ごし下さい。
【筆者】Naomi Masui
SNS
2001年9月より渡独、現在はフランクフルト近郊の町、シュタインバッハに住んでいます。ドイツにある日系化学品メーカーで働きながら子育てをしています。ドイツ生活の酸いも甘いも経験したからこそのレポートをお届けできるよう頑張りますので宜しくお願いします。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。