これを読めば安心!韓国のタクシー攻略完全ガイド
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更新日:2024年1月7日
韓国ソウルで歴史や文化を感じられる人気観光地「景福宮(キョンボックン)」の見どころを解説します。
景福宮は韓流ドラマや映画にも数多く登場している韓国のシンボル。広大な敷地内にある古い建造物には見どころがいっぱいです。
景福宮の伝統美を楽しみながら、韓国の歴史や文化の知識を深めましょう。
かつて王の政務として使われた王宮は12万坪以上にもなる広さを持ち、敷地内には国宝や宝物に指定された文化財が数多くあります。
ソウルにある5大王宮のなかでも大きい規模と優れた建築美を誇る景福宮は、韓国の伝統美を誇る歴史的建造物です。
景福宮の後ろに見える北岳山(プガッサン)と調和した、韓国らしい景色も見どころ。
また、景福宮には国立古宮博物館や国立民俗博物館もあるため、韓国ソウルの定番人気観光スポットとして多くの観光客が訪れています。
韓国を代表する観光地、景福宮で韓国の歴史や伝統美を体感しましょう。
景福宮は韓国を代表する古宮で、1395年、朝鮮王朝の太祖・李成桂(イ・ソンゲ)によって新たに朝鮮王朝の法宮(正宮)として建てられました。「景福」には「新しい王朝が大きな福に包まれ、繁栄する」という意味が込められています。
朝鮮王朝は約500年続きますが、景福宮が政務として使われたのは約200年のみで、1592年の壬辰倭乱(イムジンウェラン)、日本でいう「文禄・慶長の役」の時、かなりの数の建物が焼失するという苦い歴史がありました。
1867年に再建されたものの、明成皇后殺害事件という惨事が起こり、王朝の没落とともに景福宮も王宮としての機能が失われてしまいました。
1910年の日本による韓国併合の後、多くの建物が破損しましたが、勤政殿(クンジョンジョン)や慶会楼(キョンフェル)など、朝鮮時代の代表的な建造物は現在でもそのままの姿で残っています。
1991年に復元工事が起工され現在も復元工事が進んでおり、完了予定は2030年とされています。
ここからは景福宮を観光する前に知っておきたい3つのポイントをご紹介します。
通常、景福宮の中に入る場合は、入場料3,000ウォンが必要です。入り口の右側にあるチケット売り場で対面、もしくはチケット販売機から購入します。
韓服を着ている場合は、対面のチケット売り場でパスポートを提示すれば無料で入場できます。韓服で景福宮を巡って、朝鮮時代の人になりきって記念撮影を楽しみましょう。
見どころをおさえて巡れば1時間半〜2時間ほどで観覧できますが、敷地内はとても広いため、余裕をもって訪れることをおすすめします。
敷地内の博物館を訪れたり、韓服を着ての撮影をゆっくり楽しみたい方は、時間に余裕を持って観光しましょう。
景福宮へは地下鉄5号線の光化門(クァンファムン)駅9番出口から向かうのがおすすめです。
9番出口を出ると目の前にある光化門広場をまっすぐ進めば、徒歩約8分で景福宮の正門に到着します。
景福宮は敷地が広いため、見ておきたい場所をあらかじめ決めてから観光しましょう。ここでは景福宮の中で必ず見ておくべきポイントを6つ紹介します。
景福宮の最初の見どころは、正門である「光化門(クァンファムン)」です。光化門は焼失と再建を繰り返したのちに移築され、2010年には正確な位置での復元工事が完了しました。
さらにその後、扁額をハングルから漢字に変えたものに再々建され、2023年には月台、王の階段が復元されました。
正面の光化門広場からは、白岳山(ペガクサン)とともに光化門を見ることができます。また、3つのアーチ型の出入り口は、景福宮が朝鮮の宮殿であるという威厳を感じることができます。
光化門をくぐった先にある中門が、「興礼門(フンレムン)」です。
1916年に朝鮮総督府が建てられたことにより、興礼門をはじめとする行閣などが撤去されましたが、2001年10月に興礼門と周辺の建物が復元され、昔の姿に戻りました。
興礼門とその先にある勤政門にわたる空間は、王を護衛する兵器や軍事訓練を担当する近衛隊が配置された場所で、現在は守門将交代式が行われています。
また、興礼門の西側には王室の美術品などが展示されている国立古宮博物館があるため、時間に余裕がある方は訪れてみてください。
興礼門を通り抜けた先に見えるのが「勤政殿(クンジョンジョン)」。国宝第223号に指定された景福宮の正殿です。
勤政殿では朝鮮時代初期から歴代の国王の即位式など国家行事が行われました。
勤政殿の「勤政」とは、勤勉であって初めて国民を統治できるという意味があります。勤政殿の北側中央には王が座る席を意味する「御座」があり、天井には王を象徴するような龍の装飾が施されています。
龍や丹青などの華麗な姿は一見の価値ありです。
勤政殿の先の西側にある、池の上に建てられた大きな楼閣が「慶会楼(キョンフェル)」です。
国宝第224号に指定されていて、国に祝事があったとき宴を催すために造られた朝鮮時代の由緒ある楼閣です。
当時は公式的な行事の時以外は誰も立ち入ることができませんでした。王や高位しか許されなかった自然の美しい風景が目に入る国宝です。
春~秋の期間のみ事前予約制で内部が公開されるため、この時期を狙って訪問してみてください。
宮内の一番北にある香遠亭(ヒャンウォンジ)の東側に、1945年にオープンした「国立民俗博物館」があります。
国立民俗博物館では韓国の人々の暮らしをテーマに、歴史や風習など興味深い数々の展示から韓国の人々の伝統的な生活と文化を学ぶことができます。
入口正面にある案内デスクでは、日本語のパンフレットをもらうことができたり、展示物の前で止まると説明が流れる多国語音声案内機をレンタルできます。また、日本語通訳員も常勤しているので、分からないことがあれば案内デスクで聞いてみましょう。
外観も美しいので、景福宮の観光の最後に立ち寄って、韓国の民俗史を学んでみるのはいかがでしょうか。
化門と興礼門の間にある広場では、火曜日を除く火曜日を除く毎日10時と14時の2度、守門将交代式が行われます。
守門将交代式は、李朝時代に王宮の警備をしていた守門将の交代儀式を再現したもので、交代する守門将の軍令を交わす様子を見ることができます。
ソウル都心で繰り広げられる華やかさと格調ある雰囲気が観光客に人気のイベントです。
交代式終了後には部隊がソウル都心を練り歩く巡察パレードや守門将と記念撮影ができるフォトタイムもあるので最後まで見逃さないようにしましょう。
景福宮の周辺にも見逃せない施設がたくさんあります。景福宮からアクセスしやすい、おすすめスポットを3つ紹介します。
「昌徳宮(チャンドックン)」は景福宮から徒歩15分の場所にある世界遺産です。
第3代王太宗(テジョン)によって1405年に建てられた離宮で、正宮である景福宮が焼失したため、270年間、長きにわたってここで政務が行われました。
朝鮮王朝時代の栄華を感じることができ、周囲の自然と調和した建物や庭園は世界遺産に登録されるほどの美しさと趣を感じられます。四季折々の景観が美しく、特に秋の紅葉は必見です。
昌徳宮も韓服を着ていれば無料で入場することができるため、景福宮とともに訪れてみてください。
昌徳宮の正面にある「宗廟(チョンミョ)」は、李氏朝鮮王朝の歴代王と王妃や功臣の位牌(神位)を祀り、祭祀を行っていた場所です。水平の屋根が美しい正殿に王と王妃が祀られています。
李朝時代の建築物の中で最も整然とし、荘厳かつ神聖な場所で、1995年に世界遺産に登録されました。
宗廟の正門である蒼葉門(チャンヨッムン)左側にチケット売場があり、宗廟の中にあるインフォメーションセンターでは案内パンフレットをもらうことができます。案内員による日本語無料ガイドもあるため、気軽に立ち寄ってみてください。
宗廟も韓服であれば無料で入場できます。
景福宮の近くでランチをするなら、参鶏湯(サムゲタン)がおすすめ。
景福宮の東側、韓国伝統家屋が建ち並ぶ北村韓屋村(プッチョンハノンマウル)の入り口に、参鶏湯のお店「百年土種参鶏湯(北村店)」があります。
店内は1階と2階があり、テーブル席とオンドル席(韓国式の床暖房)の全170席。お昼時には地元の人々がたくさん訪れ、韓国の有名芸能人も数多く訪れています。
参鶏湯はボリュームたっぷりなので、お腹が空いたときにぴったりのお店。お店の入り口には大きな黄色い鳥と韓国の有名芸能人のサインがたくさんあるのでぜひチェックしてみてください。
韓国で必見の歴史スポット、景福宮の歴史や見どころ、景福宮周辺のおすすめスポットをご紹介しました。
景福宮周辺の歴史あふれる街並みは見どころがたくさんあるため、1日かけてじっくりと観光するのがおすすめです。
韓国ならではの文化を体験して、知識を深める観光にしましょう。
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【筆者】まっぷるトラベルガイド編集部
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