カタールの観光について

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美しいペルシャ湾のビーチ、広大な砂漠でのレジャー、歴史的建造物など、観光資源も豊富なカタール。観光用のインフラ整備など、現在は国を挙げてのリゾート開発を推し進めています。

サッカーのワールドカップ開催に向けて、2019年には各スタジアムを結ぶ“ドーハ・メトロ”という自動運転の地下鉄も開業しました。この高速鉄道は近く、カタール全域や隣国にも伸張されるそうです。

有名な観光地としては、広大な砂漠をゆくサファリツアーやラクダ乗り体験、世界遺産のアル=ズバラ考古遺跡、首都ドーハの活気あふれるスーク・ワキーフ(市場)など、小さな国ではありますが見どころは満載。

観光開発が進んでいく途上にあり、且つ、まだ物価もドバイほど上がってはおらず、リゾート地としてまだ成熟していない今が、もっとも手頃で行きやすいタイミングかもしれません。

カタールの街並み

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豊富なエネルギー資源を元に経済発展した国だけあって、首都ドーハには近代的な高層ビルが立ち並び、オイルマネーの強さに圧倒されます。が、限りある資源に頼る経済発展は長い目で見みるとけして健全とはいえず、時代の潮流にも合わなくなることが予想されます。

そのため、エネルギーに依存した経済からの脱却を目指し、観光業の整備にも乗り出しています。ペルシャ湾沿いには高級リゾートが立ち並び、その様相は“第二のドバイ”と呼ばれるほどです。

カタールの治安について

カタールは当局が治安対策に力を入れていることもあり、比較的治安は良いほうとされています。しかし、繁華街などではやはり観光客は狙われやすく、スリや置き引きは他の国と同様に起こり得るので油断は禁物です。

カタールの料理は?

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食文化は、他のアラブ諸国と同様、アラブ料理がメイン。ひよこ豆をペーストにしたフムスや、スパイスで味付けした鶏や羊などの肉料理がよく見られ、ペルシャ湾に面しているのでシーフードも豊富です。

カタール人はアルコールが禁忌のため、飲むのはもっぱら浅煎りのアラビックコーヒー。独特のコーヒーポットで味わいたいですね。

おまけ:「ドーハの悲劇」ってなに?

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日本人がカタールと聞いても「石油」「中東の国」くらいしかイメージが沸かないかもしれませんが、「ドーハ」という地名は耳にしたことがある人も多いかもしれません。

サッカーファンはもちろん、そうでなくてもニュースなどで数年に一度は掘り返される「ドーハの悲劇」という言葉。

これは、1993年にドーハで行われた、日本代表VSイラク代表のサッカーの試合のこと。このゲームは翌年にアメリカで開催されたワールドカップのアジア地区最終予選で、ここまでの試合で日本はグループ1位。最終戦でイラクに勝てばそのままワールドカップ出場を果たせるという重要な試合でした。結果はというと、試合終了間際まで2-1でリードしていたものの、ロスタイムにギリギリでイラクに同点ゴールを決められ、一転して予選敗退、一瞬にして日本中が絶望の底へと叩きつけられたのでした。

この記憶が日本国民に強烈な印象を残したため、いまでも40代以上の人は「ドーハ」と聞くとその後に「〜の悲劇」が反射的につながってしまい、苦い記憶が蘇るのかもしれません。(ドーハという土地にはなんの罪もないのですが…)

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カタールへ行ってみよう

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カタールという国は、日本人にとってはまだまだ馴染み深い国とはいえませんが、たくさんの魅力が詰まった国であることはご理解いただけましたか?

サッカーファンであればスタジアム巡りもよし、リゾート好きであれば高級ホテルやブランドショップを巡るもよし、秘境好きであれば砂漠のサファリツアーもよし。国土としてはコンパクトですが、その分お楽しみが凝縮された、あちこち巡りやすいお国柄となっています。(個人的には、カタール航空のCAさんがとてつもなくカッコいいのでぜひ搭乗してもらいたい!)

次の旅行先の候補地に、カタールも加えてみてはいかがですか?

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