ハンガリーの国会議事堂, Photo Fabs, CC BY-ND
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更新日: 2020年4月13日
日本も含めて世界各国にはそれぞれ国家の中枢である国会議事堂という象徴的な建築物がありますよね。各国を訪れた時にそれらを見て回るのは楽しいもので、その国のイメージなどが垣間見られたりします。今回はその中でも、群を抜いて美しく豪華な国会議事堂を紹介していきたいと思います。
ハンガリー
Benjamin Thomas, CC BY
見てください!このため息がでるほどの美しさ!写真でも圧巻ですが、実際目の前にすると言葉にも出来ないほどの存在感を誇るのが「ハンガリー国会議事堂」です。世界で一番美しい国会議事堂と呼ばれています。ブタペスト観光では外すことの出来ない必見スポットです。
Photo Fabs, CC BY-ND
首都ブタペストのドナウ川の岸にあるコッシュート広場に堂々と鎮座しています。対岸から見る議事堂もシンメトリーのデザインや赤のドームが目を惹いて絶好の撮影スポットに。近くから見れば、ゴシック・リヴァイヴァル様式の繊細さや荘厳さに圧倒されます。見てわかるように、あまりにも繊細な装飾が施されているために、常に手作業の修復を行っているそうです。特に夕日に沈む姿は幻想的で美しく、感動するに違いありません。
Photo Fabs, CC BY-ND
議事堂内部もツアーなどが組まれ議事堂内部を見学することが可能ですが、もうここはお城か大聖堂!?と思うほど豪華絢爛です。廊下などには黄金がふんだんに使用され、宝石に散りばめられた細工なども見所です。この美しすぎるこの光景は見逃せませんね。
住所:Budapest, Kossuth Lajos tér 1-3, 1055 Magyarország
オーストリア
Gopal Venkatesan, CC BY
オーストリアの首都ウィーンにあるオーストリアの国会議事堂は元々ハプスブルグ家が統治していたオーストリア=ハンガリー帝国の帝国議会議事堂として建てられました。まるでギリシャの神殿のような建築は、ギリシャのアクロポリスがデザインのモデルとなっているからです。正面から見た時のアテナ像と、議事堂の美しいファザードが一体となっていて圧倒されますね!
Dennis Jarvis, CC BY-SA
内部もギリシャ様式の柱が立ち並び、まるで神殿のような豪華な造りになっています。国民議会は現代風でスッキリした印象ですが、連邦議会の議場はシャンデリアが吊られ荘厳な雰囲気です。一番凄いのが連邦総会の議場で議長席の後ろ側にファザードが模され、ギリシャ神話のような彫像が10体、議席の背後にも15体もの彫像が置かれています。
Gabriel Hess, CC BY-SA
Gabriel Hess, CC BY-SA
議事堂のガイドツアーですが、入り口の受付で申し込めるそうなのでウィーンを訪れた際はぜひ見学してみてはいかがでしょうか?
住所:Dr.-Karl-Renner-Ring 3, 1017 Wien, Österreich
ルーマニア
ルーマニアの首都ブカレストにある国会議事堂は「国民の館」と呼ばれる宮殿で、あのかつての大統領で暴君だったとして悪名高いニコラエ・チャウシェスクが国民に圧政を強いながら1500億円もの巨額を投じ建造したものです。建造物の大きさとしてはアメリカのペンタゴンに次ぐ世界で第二位であり、世界で1番大きい議事堂宮殿です。歴史的な背景を考えずに見ることは難しい、考えさせられる議事堂宮殿ですが豪華ですよね!夜には全体がライトアップされて、幻想的で圧倒的存在感をたたえた姿を見ることができます。
Hans Põldoja, CC BY
内部もこの世の贅の限りが尽くされています。あらゆる装飾に金銀及び宝石が使用され、シャンデリアはクリスタル製で3000基近くあり、宮殿内がルーマニア中の大理石で彩られ、すべて最高級木材が使用されているといった具合に。広すぎて管理が行き届かないので、見学エリアを制限しているほどです。
Dennis Jarvis, CC BY-SA
Dennis Jarvis, CC BY-SA
もし見学してみたいという方はガイドツアーに参加してみてくださいね!
住所:Parliament of Romania, Strada Izvor 2-4, București, România
イギリス
イギリスの首都ロンドンの中心部テムズ川沿いにあるのが「ウエストミンスター宮殿」で、ここがイギリスの英国議会が置かれています。大きな時計台ビッグ・ベンと並ぶこの宮殿をTVやポスターなどで見る方も多いのではないでしょうか?ここはイギリス・ロンドンの象徴的なスポットですよね。こちらは世界遺産に登録されています。
Andrea Vail, CC BY-ND
この威厳ある佇まいが印象的なゴシック・テューダー様式の宮殿は人々の記憶に残り、景観的にも良い印象を与えるように計算されて設計されているようです。中に入ると、エリザベス女王が来ることもあるので大きなアーチの美しいホールや煌びやかな装飾が施された調度品で揃えられ大変豪華です。議場が古くからのイギリスにのっとった独特の配置になっていることにも注目したいです。内部は夏季限定で一般公開がされていますので、注意してください。
Andrea Vail, CC BY-ND
住所:Palace of Westminster, Westminster, London SW1A 0AA, United Kingdom
フランス
フランスの国会は元老院(上院)と国民議会(下院)の二院制で構成されていて、それぞれに異なる議事堂を使用していますので紹介していきます。
・国民議会(ブルボン宮殿)
ブルボン宮殿はフランスの首都パリの7区セーヌ川沿いに建てられているギリシャ調の美しいファザードが目を惹く宮殿です。かつては太陽王と謳われたルイ14世の子息が住んでいた豪華な建築物です。正面にはオベリスクが建てられ圧倒的な存在感を放つパリの名所となっています。
外観も素晴らしいですが内部はさらに素晴らしく豪華で、全盛を誇ったブルボン王朝の時代の栄華を垣間見れる瞬間になります。ヴェルサイユ宮殿にも負けないのでは?と思えるほど金で装飾された調度品、煌びやかなシャンデリア、天井画、絵画など見えるところが全て豪華です。議場もドーム型の壁龕を中心に7体の大きな彫像が置かれ、議場というよりオペラの歌劇場のような印象を与えます。
宮殿内の一般公開は基本していないのですが、9月のヨーロッパ文化遺産の日に公開されることがあるそうですので、ぜひ狙って訪れてみてはいかがでしょうか。
住所:33 Quai d’Orsay, 75007 Paris, France
・元老院(リュクサンブール宮殿)
リュクサンブール宮殿はパリの6区ヴォージラール通りにあり、目の前に自然豊かなパリ市民の憩いの場所であるリュクサンブール広場が広がる景観豊かな場所に建っています。元々ルイ13世の母が住んでいた居城で、彼女はイタリアの名家メディチ家出身だったため、この宮殿もイタリア・フィレンツェのピッティ宮殿を元にしてデザインされています。あのナポレオンも使っていたので、ナポレオンが実際に座っていた椅子なども展示されていますよ。
Jiuguang Wang, CC BY-SA
広い庭園から見渡す外観は目の前の水面に映り込んだりして綺麗です!ブルボン王朝の最盛期を偲ばせますが、こちらもまた内部が素晴らしいです。ホールの天井や壁、柱にわたるまで所狭しと鮮やかな絵で彩られ、金で装飾されています。また大広間には豪華なシャンデリアが吊られ、当時の王侯貴族が踊っていただろう光景が蘇ってきそうな勢いです。議場の議長席後ろにはまたもや彫像が立ち並んでいて、とにかく豪華な印象です。
こちらも宮殿内の見学は毎月1度の土曜日と9月のヨーロッパ文化遺産の日に可能で、普段は一般公開していませんので、ご注意下さい。
住所:Luxembourg Palace, Rue de Vaugirard, 75006 Paris, France
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【筆者】まっぷるトラベルガイド編集部
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