南フランス旅行に行こう! 〜 コート・ダジュール編
パリ、モン・サン・ミッシェルと共にフランス旅行の目的地として人気の南フランス。一口に「南フランス」と言っても、西は大西洋、東はイタリアに接しており、各地方によってその特色はかなり異なります。けれども日...
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更新日: 2020年4月13日
フランス第二の都市、リヨン周辺には見所のある町がいくつかあります。山に囲まれたこの地方ならではのスポットや、歴史の面影を残す町、はたまた一人の風変わりな男の作品が名物となっている町等。今回はリヨンから日帰り又は一泊で行ける、リヨン周辺のお勧めスポットを紹介致します。
「フランスの最も美しい村」にも登録されている、中世の城砦都市です。一説によると、ローマ時代にイタリアのペルージャから移住してきた人々がここに住み着いたのが始まりと言われています。
by stupiddream, CC BY-ND
リヨンから約35kmという近さにも関わらず、城砦をくぐるとそこには中世の面影を残す石畳の町が広がっています。町全体は2時間もあれば一周出来てしまう程の大きさですが、歴史的価値のある建築物が点在しており、それらが作り出す町の景観はまるで中世にタイムスリップしたかのような感覚にさせられます。
オートリーブの町には奇妙な建築物があります。それがこの町を有名にしている「シュバルの理想宮」です。19世紀にこの地で郵便配達を仕事としていたシュバルはある日、配達中に蹴躓いた石にインスピレーションを受け、以後石を拾っては自らの理想とする宮殿を33年かけてたった一人で作り上げました。
出来あがった宮殿は、あまりにも独創的で当時の人々には理解されませんでしたが、後にその芸術的価値が認められ世界中からこの奇妙な建築物を見に来る人が訪れています。
オーストリアの首都ウィーンのフランス語名と同じ名前ですが、こちらはローヌ河沿いの交通の要所として古代ローマ時代から栄えた町です。完全な状態ではないものの、ローマ時代の神殿、劇場、浴場等が今でも残っています。
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中でも必見なのが、オーギュスト・エ・ド・リヴィ神殿です。ヴィエンヌがかつてローマ帝国の一部であった頃の繁栄を窺わせます。
Temple d’Auguste et de Livie, Foursquare.com
また、12世紀から16世紀に渡って建設されたサン・モーリス大聖堂は、そのファサードの装飾が素晴らしく見逃せない場所となっています。
Cathédrale Saint-Maurice, Foursquare.com
Cathédrale Saint-Maurice, Foursquare.com
ヨーロッパ一透明度の高い湖として知られるアヌシー湖のほとりに広がる町です。湖から引かれた運河が旧市街を走り、運河と湖には白鳥の優雅な姿が見られます。
アヌシー湖, by jean-louis zimmermann, CC BY
運河に浮かぶ小島のようなパレ・ド・リルはかつてここが牢獄として使われていたとは思えない程の愛らしさで、アヌシー一の写真スポットとなっています。
アルプス山脈に囲まれている為、山岳スポーツも盛んで、夏には晴れ渡った空に、色とりどりのパラグライダーが多数浮かぶ光景が見られます。
世界遺産にも登録されている、「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」に含まれている町です。スペインのサンティアゴまで至るいくつかの巡礼路の内の一本の出発点がここになります。
by Max In Pics, CC BY-SA
この辺りは火山地帯に位置しており、ノートルダム大聖堂は死火山の中腹に、その頂には18メートルの聖母マリア像、又別の岩山の頂にはサン・ミシェル・デギュイユ礼拝堂、と見所の全てが高い場所にあるので足も自然と鍛えられます。けれども岩の上に張りつく宗教建築物の姿はここならではの絶景です。
ノートルダム大聖堂, by jean-louis zimmermann, CC BY
聖母マリア像, by Konrad Hädener, CC BY
サン・ミシェル・デギュイユ礼拝堂, by Max In Pics, CC BY-SA
【筆者】まっぷるトラベルガイド編集部
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