イギリスにきたら味わってみたいお菓子 5選
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まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2020年4月13日

イギリスにきたら味わってみたいお菓子 5選

イギリスでティータイムといえば紅茶とスコーン、というイメージを持っている方も多いと思いますが、その他にも伝統的に楽しまれているお菓子はたくさんあります。ここでは旅先でぜひ食べてみたい、イギリスらしいお菓子を集めてみました。



スコーン

まずはやはり定番のスコーンから。3段トレイにのったアフタヌーンティーにも必ず含まれていますし、イギリスのティーショップで「クリーム・ティー」というメニューがあったらそれはスコーンと紅茶のセットのことです。スコーンはイギリスの女の子がお母さんから最初に習うお菓子と言われており、シンプルなお菓子だけに作り手によりバラエティ豊か。また、ジャムとともにスコーンに塗って食べるクロテッドクリームはバターより軽く、生クリームより重い、こってりしながら後味はさっぱりした魅惑のクリーム。日本ではなかなか入手できないので、ダイエットは帰国後にしてぜひたっぷり塗って召し上がれ!

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Cream Tea, by Shane Global Language Centres, CC BY

ヴィクトリアスポンジケーキ

とてもイギリスらしい名前のケーキですが、それもそのはず、19世紀の英国女王、クイーンヴィクトリアが好んだことから名付けられたケーキです。スポンジケーキという名前ですが、日本のスポンジケーキよりはだいぶどっしりしており、生地は日本で食べるパウンドケーキに近いかも。基本はストロベリーかラズベリージャムを挟んだもので日本のショートケーキのような生クリームは使いませんが、近年はバタークリームや生クリームを挟んだものも登場しておりバラエティ豊かになっています。

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Victoria sponge in the Tea Cosy, by Matt Biddulph, CC BY-SA

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Her Most Gracious Majesty Queen Victoria, 1859 / Sa Très Gracieuse Majesté la reine Victoria, 1859, by BiblioArchives / LibraryArchives, CC BY

ファッジ

イギリスにはファッジ専門店があるほど人気ですが、日本ではあまり知られていないのではないでしょうか。砂糖、バター、練乳、シロップなどを使いホームメイドされることも多いこのお菓子、ハリー・ポッターシリーズでも、ハリーの親友ロンの母親が作ってくれる、家庭の温かみを感じさせるお菓子として登場します。一見キャラメルと似ていますが、もっと口どけがよく、ほろほろとしているのが特徴。各地のマーケットで作りたてのファッジを量り売りしていることも多く、よく行列を見かけます。濃厚なクロテッドクリーム味、チョコレート味などフレーバーも様々ですが、おすすめは塩キャラメル味。材料から想像できるとおり劇甘なお菓子ですが、塩キャラメルは甘いだけでない、後をひく美味しさです。

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Christmas Market Fudge, by Martin Pettitt, CC BY

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Colourful Fudge, by Smabs Sputzer, CC BY

ジャファケーキ(Jaffa Cake)

お次はスーパーマーケットで買えるイギリス人大好きなお菓子、「ジャファケーキ」です。こちらはケーキの種類ではなく商品名で、元来はビスケットで有名なマクビティ社が発売していますが、ティールームに行くと「ジャファケーキ風味カップケーキ」を見かけるほど一般的なフレーバーです。柔らかいビスケット(ケーキ)生地の上に、薄くオレンジゼリーを乗せ、表面をチョコでコーティングしたシンプルなお菓子で、見た目はケーキというよりクッキー。チョコレートの甘さとオレンジの甘酸っぱさがよくマッチしています。イギリスでは他社の類似品とともにどこでも売られているお菓子ですが、日本ではあまり目にしないので、お土産にも良いのでは。

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Jaffa cakes, by Richard Cocks, CC BY

Cookies covered with chocolate and filled with jam

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メイズ・オブ・オナー(Maids of Honour)

最後のメイズ・オブ・オナーは、ジャファケーキとは逆に、キューガーデン近くのNewensという小さなお店でしか食べられないお菓子。16世紀の暴君、国王ヘンリー 8 世はこのケーキを気に入り、そのレシピとレシピを発明したメイドを生涯門外不出としたという言い伝えがあり、そのレシピを引き継いだお店と言われています。パフペストリー(パイ生地)の真ん中にカスタードっぽいチーズが焼きこまれた素朴なお菓子ですが、一口ほおばればさくっ、ふんわり、とろっといった色々な食感が合わさりヘンリー八世の気持ちも理解できてしまいそう。朝食やランチメニューもありますので、リッチモンドやキューガーデンの観光ついでにぜひ寄ってみて下さいね。

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June 3rd “Maids of Honour Cakes”, by amandabhslater, CC BY-SA

Original Maids of Honour Tearoom, Foursquare.com

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Newens Cake Shop, Kew Road, by amandabhslater, CC BY-SA

名称:
Original Maids of Honour Tearoom
住所:
288 Kew Road, Kew, Surrey, TW9 3DU, イギリス
TEL:
+44 20 8940 2752
ホームページ:
公式サイト Foursquare.com

お気に入りのお菓子が見つかりましたか? イギリスは伝統的にティータイムがあり、老若男女とも甘いものが大好き。近年のヘルシーブームでだいぶ甘さ控えめになり日本人の口に合う軽めのお菓子も増えましたので、ぜひ色々トライしてみて下さいね。


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