221926

まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

ベトナム国内移動手段 空路、鉄道、バスなど

各交通機関をうまく組み合わせて効率的に移動したい。

空路 BY AIR

ハノイとホーチミン。2つのハブ空港を使いこなす

路線╱時刻╱運賃

■ベトナムの国内線
国内線を運航している航空会社は複数あるが、便数や地方線はベトナム航空が充実。地方都市間のフライトは多くないので、ハブ空港まで戻るか、バスなどと合わせて効率の良い移動経路を考えたい。

■日本国内でのチケットの買い方
国際線チケットと一緒に、地方都市への往復チケットが購入できる。確実にチケットをおさえたいときには一括でチケットを手配したい。

■ベトナム国内でのチケットの買い方
航空会社の代理店やオフィスに電話で問い合わせるか、直接出向いてチケットを購入する。

■国内線のリコンファーム
とくに必要ないが、旅行者が多い時期にはリコンファームしたほうが安心。チケットに記されている航空会社の番号に電話をすればよい。

搭乗手続き

インターネット・チェックインを利用すれば1時間前、空港でのチェックインなら2時間前を目安に行なう。空港税はチケット料金に含まれているので、別途支払う必要はない。

【国内線の航空会社】
・ベトナム航空(VN)
04-38320320(ハノイ)
08-38320320(ホーチミン)
www.vietnamairlines.com

・ジェットスター・パシフィック(BL)
08-35473550(ホーチミン)
www.jetstar.com

・ベトジェット・エア(VJC)
04-37281828(ハノイ)
08-38270123(ホーチミン)
www.vietjetair.com

鉄道 BY RAIL

時間はかかるが、車窓をのんびり眺めながら旅ができる

219672

路線╱時刻╱運賃

■ベトナムの鉄道
ホーチミンとハノイを結ぶ統一鉄道がおもな路線。そのほか、ハノイを起点に港町ハイフォンや中国国境のラオカイなどへの路線がある。地図にファンラン〜ダラット線が書かれていることがあるが、今は廃線になっている。運賃は列車や座席、寝台の種類で異なるので、チケットを購入する際に確認すること。

■おもな列車の種類
統一鉄道には、停車する駅の数と到着時間の違いなどで数種の列車がある。多くの旅行者が利用するSEとTNでは、ハノイ〜ホーチミン間の運行時間で、6〜7時間程度の差がある。

■おもな座席の種類
・ソフト・シート Soft Seat
リクライニングできる座席だが壊れていることもある。空いていれば交換してもらえるので、乗務員に確認を。
・ハード・スリーパー Hard Sleeper
マットレスのない寝台で、通常3段+2列で1室。キャンプ用の簡易マットなどがあると寝やすい。
・ソフト・スリーパー Soft Sleeper
普通は2段+2列で1室。冷房が強すぎる場合があるので注意したい。食事は簡単な弁当が出る。

■予約方法 
駅でも購入できるが、言葉が通じないなどハードルは高い。手数料がかかるが、旅行会社を通して買うのが確実だ。日本からインターネットなどで連絡し、手配しておくのがよい。

■列車内での注意 
途中の停車駅で物売りが乗ってくるなど、人の出入りがあるので、貴重品は身につけ、荷物は施錠する。

オープン・ツアー・バス

主要都市間を結ぶ、ツーリスト向けの路線バス

路線╱時刻╱運賃

オープン・ツアー・バスという名称だが、観光地の周遊ではなく、都市と都市をつなぐバス。下記ツアー会社のバスが有名で、外国人客も多く、係員も英語を話すなど、利用しやすい。チケットは、ハノイからホーチミンまでの通しで購入するか、1区間ずつ購入することができる。通しチケットを購入するほうが安い場合もあるが、使用期限などを確認してから購入する。 各都市の停留所近辺には、バス会社が提携する手ごろな料金の宿泊施設もあるので、利用したいときはチケットオフィスであらかじめ予約する。夜間に移動するスリーピングバスは割高だが、バス泊が気にならなければ時間を有効に使えるので考慮したい。

■チケットの買い方 
ツアー会社のオフィスに出向いて購入する。まずは目的地までの運行スケジュールを確認して、都合のいいものを選ぶ。座席指定があるので好きな席を選べる。ベトナム人は前方の席を好むので、静かに過ごしたい場合は後方を選ぶとよい。食事の時間や途中休憩の時間帯なども確認して、快適に過ごせるように備えたい。

■乗車時の注意
ほぼ時間厳守で運行する。途中休憩の際も、休憩時間を確認して時間厳守で戻りたい。水が支給されることが多いが、小さなペットボトル1本のみなので、飲料水やスナック菓子、飴など必要に応じて用意する。休憩所でも購入できるが、種類が少なく値段が高いことが多い。

【オープン・ツアー・バスの運行会社】
・シン・ツーリスト The Sinh Tourist
04-39261568(ハノイ)
08-38389597(ホーチミン)
www.thesinhtourist.vn

・キムチャン・ツーリズム Kim Tran Tourism
08-38365489(ホーチミン)
www.thekimtourist.com

・旅ぷら TNK&APT トラベルJAPAN
04-39263594(ハノイ)
090-4201926(ホーチミン・デタムオフィス)
08-38248762(ホーチミン・ドンコイオフィス)
www.tnkjapan.com

ローカルバス LOCAL BUS

どんな小さな街へでもローカルバスでなら移動可能だ

路線╱時刻╱運賃

ローカルの長距離バスは各都市のバスターミナルを結んで運行されるが、独自のターミナルを持つ会社もある。市街地から離れたところにあることも多いので、利用の際はターミナルへのアクセスも要確認。バスターミナル〜ホテル間の無料送迎サービスを行なっていることもあるので、チケット購入時に確認を。車体は大型バスから15人乗りくらいのバンまであるが、小さい車のほうが運転が荒い。

■チケットの買い方
基本的にはバスターミナルにあるバス会社の各窓口で購入する。ただし、チケットによっては、ツアーデスクが手配を代行してくれることもある。時間帯や座席などを確実に確保したい場合は、2〜3日前に購入しておくこと。

■乗り方の注意点
座席指定のないバスは早めに行って良い席を確保する。車内でビデオ上映を行なったり、大きめのボリュームで音楽をかけることがあるが、あまりうるさい場合は乗務員に頼めばボリュームを落としてくれる。しかし、ベトナム人の乗客のなかには楽しんでいる人もいるので、ある程度の許容が必要だ。また、休憩中や寝ている間も貴重品は離さないように注意したい。

221852

チャーター・カー CARTER CAR

好きな時間に、好きな場所へ行ける

ベトナムには車だけ借りるレンタカーのシステムはなく、借りるときは運転手付のチャーター・カーのみ。旅行会社やホテルで手配してもらえば、外国人慣れしたドライバーが来るので、たとえ言葉が通じなくても、筆談などで意思疎通ができる。

料金は1日8時間が基本だが、相談すれば半日でも借りられる。郊外や泊まりの場合は、距離や日数に応じて課金される。最近はガソリンの値上げが著しく、そのたびに料金が変更されているので2〜3カ所で確認して比較したほうがよい。市内では、駐車禁止の場所で待機できないことがあるので、ドライバーの携帯電話に連絡を入れるようにするとよい。

216510

船 SHIP

長距離フェリーはないが、陸路より早く移動できることも

ホーチミンからブンタウまでの高速船は6時台から16時台まで、30分〜1時間間隔で運航。1時間30分前後で到着するので、ビーチへの日帰りも可能だ。チケットは、マジェスティックからトンドゥックタン通りを挟んだ向かい、サイゴン川沿いの発着所で購入できる。早朝や夕方便は混み合うので事前購入が必須。

ハロン湾のバイチャイと中国国境の街モンカイを結ぶ高速船はチャーター船のみで、定期船は現在運航されていない。そのほか、ハイフォンとカットバ島を結ぶ便やラックヤーとフーコック島を結ぶ便などもあるが、道路や航空網の発達によって廃止される場合があるので、出発前に最新情報の確認を。

観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ ベトナム」です。掲載している情報は、2015年5〜7月にかけての取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。  最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。