更新日:2020年4月13日
シンガポールのコロニアル建築ホテル、歴史を伝えるホテル3軒
コロニアル期の姿を今に残す3つのホテル。その素晴らしい空間は、一度は泊まってゆっくりと過ごしたいもの。レストランやバーでも、その片鱗は味わうことができる。
ラッフルズ Raffles Hotel Singapore
シンガポールの顔たる名門ホテル
アルメニア人のサーキーズ兄弟が10室のバンガローをホテルとしたのが始まり。長く逗留した英国の小説家サマセット・モームが「東洋の貴婦人」と称した格調高い建物は、1899年に完成したもの。宿泊者の名を冠したスイートの名前には、モームのほかにも喜劇王チャーリー・チャップリンなど、そうそうたる面々が並ぶ。客室はシックな調度品が置かれ、英国統治時代の面影を今に伝える。シンガポール・スリング発祥のロング・バー、ハイティーで有名なティフィン・ルームのほか、商業施設も備え、宿泊客以外も多くの人が訪れている。
1987年に歴史的建造物に指定されたコロニアル様式の建築物
創業者の名前が冠されたサーキーズ・スイートは、ラッフルズのなかでも最高レベルの部屋
グランドスイートのプライベートベランダ。贅沢にゆったりした空間がつくられている
迎えてくれるのがターバン姿の名物ドアマン。制服は英王室御用達ギーブス&ホークス製のもの
過ぎ去った時間を思い起こさせる、クラシカルな内装
ラッフルズ
- 現地名:
- Raffles Hotel Singapore
- 住所:
- 1 Beach Rd.
地図を見る » - アクセス:
- MRT City Hallシティ・ホール駅から徒歩5分
- TEL:
- 6337-1886
- Webサイト:
- http://www.raffleshotel.com
関連リンク
ラッフルズゆかりの著名人
サマセット・モームやチャップリンはじめ、ホテルの歴史を彩る著名人たち
サマセット・モーム William Somerset Maugham
地名にも名を残すほど、シンガポールとの縁が深い英国の作家、劇作家。代表作は『月と6ペンス』。長く逗留し、数々の名作をここで書き上げた。
ジェームズ・ミッチェナー James A. Michener
アメリカ人作家。ミュージカルにもなった『南太平洋物語』を書いた部屋には、彼が使ったコロニアル調の書き物机や椅子が残されている。
ラドヤード・キップリング Joseph Rudyard Kipling
インド生まれの英国人作家、詩人。著書のなかで、ホテルについて数多く言及している。滞在したのは開業して間もない1889年のこと。
チャーリー・チャップリン Charlie Chaplin
1933年に宿泊。ホテルには、ティフィン・ルームで兄弟とくつろぐ写真が残されている。今も、その頃と同じデザインの椅子が使われている。
ラッフルズのレストラン&ショップ
優雅なフレンチのメインダイニングから、アジアの工芸品にいたるまで、充実の施設が揃う。
ラッフルズ・グリル Raffles Grill
極上フレンチのメインダイニング
バー&ビリヤード・ルーム Bar & Billiard Room
贅沢空間でナイトタイムを満喫
ロイヤル・チャイナ Royal China
中国料理の最高峰、ロブスターが名物
ティフィン・ルーム Tiffin Room
細やかなサービスでハイティーを楽しむ
アーテンズ・ベーカリー Ah Teng's Bakery
カフェで気軽にラッフルズを体験
ロング・バー Long Bar
名物カクテルの元祖を楽しむ
シンガポール・スリング以外にもさまざまなカクテルがある。写真は鮮やかなシーズナル・スリング
ラッフルズ・ホテル・ショップス Raffles Hotel Shops
ホテルのオリジナルグッズをおみやげに
ドアマンの人形などラッフルズのグッズも手に入る
ジム・トンプソン Jim Thompson
伝統の技、タイシルクの専門店
サニーヒルズ Sunny Hills
台湾のパイナップルケーキ専門店
ラッフルズ・ホテル・アーケード Raffles Hotel Arcade
豪華ラインナップはラッフルズならでは
ラッフルズ・アムリタ・スパ Raffles Amrita Spa
極上の施術で心身ともに癒される
グッドウッド・パーク Goodwood Park Hotel
古城をイメージしたとんがり屋根が目印
1900年にシンガポール駐在のドイツ人の社交クラブとして建設。第一次世界大戦後、貿易商が買い取り最高級ホテルとして開業した。110年の歴史を伝えるコロニアル風の建物は一部が国の文化財に指定されている。優雅な滞在が楽しめるホテルだ。
歴史的建造物に指定されたグランド・タワー
グッドウッド・パークのレストラン レスプレッソ L'Espresso
地元セレブに人気のティーサロン
グッドウッド・パーク
- 現地名:
- Goodwood Park Hotel
- 住所:
- 22 Scotts Rd.
地図を見る » - アクセス:
- MRTオーチャード駅から徒歩8分
- TEL:
- 6737-7411
- Webサイト:
- http://www.goodwoodparkhotel.com
フラトン The Fullerton Hotel Singapore
リバーサイドに建つ重厚なランドマーク
シンガポール川河畔に建つホテルで1928年にイギリス人建築家が建設。政府機関の施設や郵便局に使われたのち改装し、2001年にホテルとして開業。ドーリア式を模した円柱はクラシカルで 重厚なイメージだが、客室はモダンで機能的だ。
1990年代まで郵便局として使われた美しい建物
屋外にはインフィニティプールもある
ポスト・バー Post Bar
スタイリッシュな夜が過ごせるバー
コートヤード The Courtyard
吹き抜けの空間でアフタヌーンティー
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
- 奥付:
- この記事の出展元は「トラベルデイズ シンガポール」です。掲載している情報は、2015年4月〜8月にかけての取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。