【パリ】ヴィンテージショップ&古着屋めぐり!
今回紹介したいのは、観光名所を回る旅行とはまた一味違うパリめぐり。パリにはたくさんのヴィンテージショップが存在します。人と同じなんてつまらないと、オリジナルであることを重要視するパリジャンたちの多くは...
更新日:2020年4月13日
1937年のパリ万国博覧会のパビリオンとして建てられたシャイヨー宮から、セーヌ川中洲の散歩道を歩いてアール・ヌーヴォーの装飾が美しい街並へ。
第6回パリ万博の際に建てられたシャイヨー宮には、テアトル・ナシオナル・ド・シャイヨー、国立海事博物館、人類博物館、建築・文化財博物館という施設が入っており、なかでもおすすめは建築・文化財博物館だ。フランス各地の名建築の彫刻やレリーフ部分の複製が展示されており、見応えがある。テラス部分からのエッフェル塔を望む眺めも素晴らしく、シャイヨーの丘上からなだらかに下っていくトロカデロ庭園越しに、均整のとれた姿を堪能したい。夜ライトアップされたエッフェル塔も美しい。
パッシーは、パリジャンも憧れる高級住宅街。街なかの店も裕福なマダムが訪れるような上品な店が多く、ノーブルな街の薫りが感じられる。パッシー通りからバルザックの家に立ち寄り、ビラケム橋から白鳥の小径へ向かう。ビラケム橋は映画『ラストタンゴ・イン・パリ』や『インセプション』のロケ地となったところで、この二重構造の橋もまた、エッフェル塔を望む絶好の展望スポット。白鳥の小径は四季折々、木々が美しく、のんびり散歩するのが楽しい。白鳥の小径の西南端には、フランスが贈ったニューヨークの自由の女神像の返礼に送られた自由の女神像が立つ。
トロカデロ庭園の噴水の奥にはシャイヨー宮が建つ
ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ通り界隈には、アール・ヌーヴォー最大の建築家エクトール・ギマールの作品が随所に残る。ギマール建築群として、まず注目したいのがジャン・ド・ラ・フォンテーヌ通り14番地のカステル・ベランジェ。鉄細工の美しい門扉が有名だ。そのほか、カステル・ベランジェから少し南に下ったところには集合住宅が、さらに進めば、3階建ての戸別住宅であるメザラ邸が建っている。そのまま進んだ六差路を右折し、モザール大通りを少し行ったところにはギマール自邸の建物が残されている。
旧メザラ邸
START M6・9号線 トロカデロ駅
↓ 1分
シャイヨー宮
↓ 25分
バルザックの家
↓ 10分
白鳥の小径
↓ 10分
ギマール建築群
↓ 7分
GOAL M9号線 ジャスマン駅
シャイヨー宮 Palais de Chaillot
3つの博物館と国立劇場が入っている。テラスから美しいエッフェル塔が望める。
バルザックの家 Maison de Balzac
フランスを代表する作家、バルザックが晩年を過ごした家を利用した博物館。
白鳥の小径 Allée des Cygnes
マロニエやポプラの並木道が散歩するのにぴったりな人工の島。
ギマール建築群 Hector Guimard
アール・ヌーヴォーの建築家、エクトール・ギマールの作品が集まる。
⑥⑨ トロカデロ Trocadéro 駅
⑥ パッシー Passy 駅
⑥ ビラケム Bir-Hakeim 駅
⑨ ジャスマン Jasmin 駅
大きく弧を描く2つの翼棟
1937年に開催されたパリ万博のパビリオンとして、ボワロー、カルリュ、アゼマの手により設計された新古典主義様式の建物。テアトル・ナシオナル・ド・シャイヨー、国立海事博物館、人類博物館、建築・文化財博物館がある。2棟のパビリオンの間にはブロンズ像や噴水、池が配置され、夏には日光浴を楽しむ人々の姿が見られる。またセーヌ川を挟んでエッフェル塔が望めるカメラスポットでもある。
列柱が並ぶ翼棟。新古典主義様式で設計されている
敷地内には、映画スクリーンを備えた水族館、シネアクア・パリもある
両翼塔の間には広いテラスがあり、金色に塗られたブロンズ像が並ぶ。翼塔と階段部分は40人の彫刻家によるレリーフや彫刻群に彩られている
パリ近郊ののどかな村だったパッシーは1859年にパリに編入され、バルザックに代表される文人が好んで住んだ。現在は16区高級住宅街としてその名を馳せており、そのメインストリートがパッシー通りだ。高級ショップや人気カフェ、レストランが軒を並べ昼夜を問わず賑わう。
高級店だけでなく、若者に人気のブティックなど入りやすい店も多いので誰でも楽しめる
シャイヨーの丘から傾斜する庭園
エッフェル塔とシャイヨー宮の間に広がる10haにも及ぶ美しい庭園。中央部には金色のブロンズ像を配した池や噴水があり、夜間はライトアップされる。豊かな緑のなかに小川や遊歩道が配された憩いの場所だ。
パリっ子に交じり、観光の合間に木陰でちょっとひと息
19世紀初頭に造られたセーヌの堤防
ビラケム橋からグルネル橋まで続くセーヌの中洲にあるのが「白鳥の小径」。幅は11m、全長1kmの1本の並木道が続くだけの小さな島だが、柳、マロニエ、カエデやクルミなどの植栽が豊富で、木の根元にはベンチが点在する。つかの間のパリの住人気分が味わえる。
季節ごとに異なる表情を見せる気持ちのよい散歩道
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