【パリ】ヴィンテージショップ&古着屋めぐり!
今回紹介したいのは、観光名所を回る旅行とはまた一味違うパリめぐり。パリにはたくさんのヴィンテージショップが存在します。人と同じなんてつまらないと、オリジナルであることを重要視するパリジャンたちの多くは...
更新日:2020年4月13日
パリの中央市場であったこのエリア。1969年の市場移設以降、跡地は巨大な商業センターへ。パイプとガラスで構成されたポンピドゥー・センターは、この界隈のシンボルだ。
エミール・ゾラによる『パリの胃袋』という小説で、その熱気と喧騒が描かれた中央市場。地名の由来ともなったその市場が移設したのち、現在はフォーラム・デ・アルという一大ショッピングセンターが建てられたが、商業地としての賑やかさは今も変わらない。
ルーヴル・リヴォリ駅をセーヌ川方面に歩くと左手にサン・ジェルマン・ロークセロワ教会がある。1572年、この教会の鐘の音を合図にサン・バルテルミの大虐殺が始まった歴史の舞台だ。教会をあとに、ルーヴル通りを北へ歩くと、右手に円形ドームが見えてくる。かつては麦の貯蔵庫、今は商品取引所として機能している。東へ進むと美しいたたずまいのサントゥスタッシュ教会があり、日曜に開かれる8000本のパイプオルガンの演奏がおすすめ。教会前の広場には、「聞く」という題の彫刻作品もあり 、のんびりした時間が流れる。
モントルグイユ通りはかつての中央市場の延長で、パリでいちばん古いパティスリーのストレールなど、昔からの食料品店やカフェが軒を連ねる商店街だ。南東に進むとエティエンヌ・マルセル駅。周辺は道具街として知られ、1814年創業の老舗モラをはじめ、お菓子やキッチン用品の卸売店が建ち並ぶ。
フォーラム・デ・アル
賑わうモントルグイユ通り
イノサンの泉
少し南下して、シャトレ駅へ。リヴォリ通りを東へ進むと世界遺産に登録され、キリスト教三大巡礼地としても有名なサン・ジャック塔がある。1797年、もともとあった教会部分が取り壊され、高さ62mの塔のみが残る形に。塔の周りには公園があり、地元の人や観光客の憩いの場となっている。北へ延びるサン・マルタン通りを歩くと右手に美しいゴシック建築のサン・メリ教会が現れ、その北側には、イゴール・ストラヴィンスキー広場がある。大きな噴水の中に立つ、ニキ・ド・サンファルなどのポップなオブジェがユニークだ。そして、広場から見えるのがポンピドゥー・センター。1977年に開館したフランス最大規模を誇る現代アート・センターは、所蔵作品6万点を超える国立近代美術館や図書館などが入っており、見どころ満載だ。前の広場は、パフォーマーで賑わう。
ポンピドゥー・センター近くの時計、『時の守護者』は愉快なからくりを楽しめる
START M1号線 ルーヴル・リヴォリ駅
↓ 10分
サントゥスタッシュ教会
↓ 5分
モントルグイユ通り
↓ 30分
ポンピドゥー・センター
↓ 5分
GOAL M11号線 ランビュトー駅
Eglise St. Eustache - Paris, by Ruth L, CC BY-ND
サントゥスタッシュ教会 Église St-Eustache
ゴシック建築にルネサンス様式の装飾が華麗な教会。歴史あるパイプオルガンを有する。
モントルグイユ通り Rue Montorgueil
エミール・ゾラに「パリの胃袋」と呼ばれたことで知られる、パリの三大グルメ通りのひとつ。
ポンピドゥー・センター Centre National d’Art et de Culture G. Pompidou
1977年にオープンした総合現代芸術センター。国立近代美術館や映画館などが入る。
④ レ・アル Les Halles 駅
①④⑦⑪⑭ シャトレ Châtelet 駅
① ルーヴル・リヴォリ Louvre Rivoli 駅
①⑪ オテル・ド・ヴィル Hôtel de Ville 駅
⑪ ランビュトーRambuteau 駅
④ エティエンヌ・マルセル Étienne Marcel 駅
ルーヴルと競うパリの人気スポット
1969年、当時の大統領ポンピドゥーがパリ再開発計画の一環として発案。「パリは古いだけではいけない。現代的芸術創造センターが必要だ」という大統領の意図のもと、国際コンペティションを勝ち抜いた2人の建築家リチャード・ロジャースとレンゾ・ピアノが設計し1977年に完成した。鋼鉄の骨組みとパイプむき出しという超前衛的な外観は建設当初「パリにそぐわない」と酷評された。公共情報図書館、工業創作センター、国立近代美術館 、音響/音楽調査調整研究所などの諸施設を備えている。
鉄鋼所を連想させる巨大な平行六面体建築
館内の移動はエスカレ-ターで
隣接するイゴール・ストラヴィンスキー広場もモダン
パスカルの実験で名高い塔
1802年に焼失したサン・ジャック・ラ・プーシュリー教会の鐘楼。教会はスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼者の出発地でもあった。1648年に気圧の実証実験を行なったパスカルの彫像がある。
今はなきゴシック教会を彷彿させる塔の頂上(52m)には気象観測所が置かれている
この塔で実験を重ねたパスカル
サン・バルテルミの虐殺の合図の鐘
教会の起源は8世紀にさかのぼる。現在の建物は5世紀という長い歳月をかけて建築されたため、ロマネスク、中期ゴシック、フランボワイヤン、ルネサンスなど各時代の教会建築様式が混在している。15世紀に造られた翼廊のステンドグラスと2つのバラ窓は必見。
内陣は中期ゴシック様式が見られる
フェロヌリ通り11番地。40年もの宗教対立を終結させるなど優れた施政者だったアンリ4世が1610年5月14日ここで暗殺された。該当場所は敷石で示されている。
ユリの花とアンリ4世の文字が刻まれている
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