フランス【ランス】大聖堂と美術館、そしてシャンパンが有名
みなさん、フランスと聞くとどんなイメージをはじめに抱きますか?世界史が好きな方、歴史に興味のある方だと、まっさきに教会や大聖堂、それらにまつわる建築物を思いつく人も多いのではないでしょうか。また、美術...
更新日:2020年4月13日
本場のシャンパンを味わう。
シャンパンが名産の歴史ある街 シャンパーニュ地方
シャンパーニュ地方の中心都市で、フランク王国を統一したクローヴィス王が496年にこの地で聖レミ司教から洗礼を受けたことにならい、25人の国王の戴冠式がノートル・ダム大聖堂で行なわれた、由緒ある街。第二次世界大戦中にこの大聖堂は大きな損傷を負ったが、終戦後の修復作業により美しい姿を取り戻し、1991年に世界遺産に登録された。またランスは、世界に名高いシャンパンメゾンが街中に点在するグルメの街としても知られる。優れたシャンパンを生産するこの地方の農工業システムや美しいブドウ畑の景観は、「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ」として2015年に世界遺産に登録された。
石材を切り出したあとの地下空間を使ったシャンパーニュのカーヴは、世界遺産に登録されている
パリから約150㎞
電車で約45分
パリのGare de l’Est 東駅からTGVでReims ランス駅まで約45分。平日の本数は直行が1日10本前後、乗り換えが必要なものが3〜4本。
03-26-77-45-00
10:00〜18:00(日曜・祝日は10:00〜12:30 13:30〜17:00)
1/1、12/25休み
www.reims-tourisme.com
スパークリングワインのなかでもシャンパンと名乗れるのは、ランス周辺のシャンパーニュ地方で、特定の製法で造られた発泡ワインのみ。通常の工程に加え、2度目の発酵を促す「瓶内二次発酵」という製法で手間をかけて造られている。エレガントな味わいのモエ・エ・シャンドンや至高のシャンパンと称されるクリュッグなどが有名。
試飲タイムもあり!
製造方法からカーヴ見学まで、シャンパンのすべてがわかるメゾン見学に行こう。
マダム・クリコのワイン蔵
夫の跡を継いだ未亡人、クリコのメゾン。最高級「ラ・グランダム」も有名。
辛口を生んだメゾン
19世紀に初めて辛口を登場させた一大メゾン。館内ではアートも楽しめる。
ブティックで買い物も楽しめる
赤いリボンでおなじみ
F1表彰式のシャンパンファイトでも有名なメゾン。見学は1時間程度。
見学後、サロンで試飲も楽しめる
聖レミ司教が眠る聖堂
11世紀に修道院として建築が始まったが、その後修道院を放棄し付属聖堂のみ現存。現在内部は博物館に。
内部には12世紀のステンドグラスが保存されている
ロマネスクとゴシック、ルネサンスが融合した独特の造り
美しさを取り戻した大聖堂
フランス三大聖堂のひとつ。ジャンヌ・ダルクが訪れた場所としても知られている。左扉左側の「微笑みの天使」の彫像をはじめ、内部には美しい彫刻が施されている。
シンメトリーな2つの塔が見事
後陣にあるシャガール作のステンドグラスも必見
藤田嗣治ゆかりの礼拝堂
内部の壁はフランスで活躍した洋画家、藤田嗣治のフレスコ画で覆われている。原爆をテーマに人類愛を表現したステンドグラスも。
藤田嗣治はランスで洗礼を受け、礼拝堂を造り上げた
充実の宝物殿が必見
大司教の館として建造され、現在は宝物などを展示する美術館となっている。
戴冠式ゆかりの宝飾品などを展示している
王家御用達のビスキュイ
フランスで最も古いビスキュイ(ビスケット)メーカーのひとつ。15世紀から作られているというビスキュイ・ローズ・ド・ランスとパン・デピスが有名。
ビスキュイ・ローズ・ド・ランスはシャンパンに浸して食べる
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