更新日：2020年4月13日

フランス北部の【ルーブル・ランス美術館】を徹底案内！

時系列に沿って作品が並ぶ画期的な展示方法で話題を呼んでいるルーヴル・ランス美術館。降り注ぐ自然光のもと、思いのままに時間旅行を楽しみたい。

要注目！ルーヴル美術館の分館を徹底案内!

パリから電車に乗って1時間10分の小さな街の美術館
フランス北部のランスにあるルーヴル美術館の分館。設計は妹島和世氏と西沢立衛氏の建築事務所、SANAAが手がけた。所蔵品は持たず、ルーヴル美術館の幅広いジャンルから選ばれた名画や傑作、未公開作品250点が展示され、5年に一度入れ替えがある。透明感のある光に包まれた館内で、ボッティチェッリやゴヤなどの名作や彫像が時代順に見られる。

※日本語にすると同じ表記になりますが、ランスReimsとは別の街です

ガラスとアルミニウムで覆われた透明感のある建物が、周囲の自然を映し込む

ガラス張りの明るいメインホール。チケットカウンターやインフォメーション、ブックストア、カフェ、資料室などがある

グランド・ギャラリー（時のギャラリー）の壁面には入口から奥に向かって年代が記してあり、紀元前3500年前から19世紀までのルーヴルのコレクションが時系列順に展示されている

ガラスのパヴィリオン。年間のテーマに基づいた特別展を開催。庭に面した開放的な空間でひと息つける

オーディオガイドは無料で借りられる

ラトリエ・マルク・ムラン

03-21-18-24-90
12：00～14：00 19：00～21：30
日曜の夜、火曜休み
ⓁⒹ€32～

敷地の入口近くにあるレストラン。本格的なフレンチが好評。要予約。

ルーヴル・ランス美術館

現地名：: Louvre Lens
住所：: 6 Rue Charles Lecoq
地図を見る »
アクセス：: パリ Gare du Nord 北駅からTGVで1時間10分、Lens 駅からシャトルバスが運行（8：25～18：25まで20分おきに運行）
TEL：: 03-21-18-62-62
営業時間：: 10：00～18：00（入場は各45分前まで）
定休日：: 火曜、1/1、5/1、12/25　
Webサイト：: http://www.louvrelens.fr

グランド・ギャラリーに並ぶ珠玉のコレクション

セクメト像、獅子頭の女神 Sekhmet,Déesse-Lionne

制作●紀元前1400～前1350年

Le Louvre II -Nouveau musée du Louvre à Lens, by y.caradec, CC BY-SA

エジプトエジプト神話に登場する女神の像。太陽神ラーの目から生み出されたとし、ライオンの頭を持っている

水浴する女 Baigneuse ou Nymphe qui descend au bain

作者●エチエンヌ・モーリス・ファルコネ　制作●1724年
真っ白な大理石で、若い女性の裸体の曲線美となめらかな肌を表現。ファルコネの名声を導いた

聖セバスティアヌス San Sebastiano

作者●ピエトロ・ペルジーノ　制作●1490～1500年
弟子であったラファエロの作風に影響を与えたピエトロ・ペルジーノの作品。独自の手法を確立し、優美で表現豊かな世界を描いている

聖母と天使 La Vierge et l'Enfant

作者●サンドロ・ボッティチェッリ　制作●1465～1470年
フィリッポ・リッピに弟子入りしていたボッティチェッリの若い頃の作品。聖母マリアを繊細な線描手法で優美に描いている

【筆者】まっぷるマガジン編集部

公式サイト

SNS

観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付：: この記事の出展元は「まっぷるフランス」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2015年12月〜2016年1月の取材・調査によるものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。