バルセロナ弾丸旅行に最適!いいとこどり観光スポット!!
フランスからイタリアへ、イギリスからドイツへなど、なんといってもヨーロッパ滞在中はひとつの国に限らず簡単に近隣の国へ移動できるところが魅力!今回はヨーロッパの中でもパワフルなエネルギーがうずまく都市の...
更新日:2020年4月13日
世界でも有数の観光都市。新旧の建築物が混在し、アートな空気漂う街に誰もがとりこ! 街角には素敵なサプライズ!
●州・・・カタルーニャ州
●人口・・160万人(スペイン第2位)
●面積・・98㎢(街)
●空港・・エル・プラット国際空港(空港から市内へは約12㎞)
●市外局番・・93
by fotolia - ©valeryegorov
バルセロナいちばんの見どころはサグラダ・ファミリア聖堂をはじめとするガウディ作品
狭い路地めぐりが楽しい旧市街
広いエリアに多くの見どころが点在しているバルセロナ。その歴史は、古くはローマの植民都市バルキノにさかのぼる。中世にはアラゴン王国内のカタルーニャ公国として独特の文化をはぐくんだ。スペイン王国成立後も長く独立性を保ち、中央のマドリードとの間には対立もたびたび起きた。現在も公用語として、スペイン語ではなくカタルーニャ語が優先されている。19世紀中頃には、繊維業を中心とした工業の発達が「モデルニスモ」と呼ばれる芸術運動をもたらし、バルセロナの象徴ともいえるガウディのサグラダ・ファミリア聖堂などの建築物を生み出した。
日本からは直行便はないので、経由便を利用する。バルセロナとの定期便がある都市は多数あるので選択肢は豊富。マドリードからは所要1時間ほど。プエンテ・アエレオという予約不要のシャトル便のほか、格安航空も多数運航している。
空路以外ではマドリードから高速鉄道AVEで所要2時間30分。バスは所要7〜8時間。深夜便を利用すれば、時間の節約にもなる。
街歩きのコツは地下鉄や路線バス、トラムといった交通機関を有効に利用すること。バス・ツリスティックを利用すれば、効率よく主要観光スポットをまわれる。
観光案内所
La Oficina de Turismo en Barcelona
エシャンプラ地区
Plaça de Catalunya 17-5
93-2853834
8:30〜21:00
無休
カタルーニャ広場地下
観光に便利なチケット
アーティケット
www.articketbcn.org
ピカソ美術館やミロ美術館など6つの施設の入場料が無料になる「Articket」€30。観光案内所などで購入できる。
治安情報
バルセロナで起きる犯罪被害の多くがスリか置き引き。とくに気をつけたいのは、地下鉄車内や駅のエレベーターでのスリと飲食店での置き引き。発生件数は減少傾向にあり、十分な注意をしておけば気にし過ぎることはない。人通りの少ないエリアがあるゴシック地区やモンジュイックでは、強引なひったくりも報告されているので注意したい。
困ったときはここへ
在バルセロナ日本国総領事館
Consulado General del Japón en Barcelona
エシャンプラ地区
Av. Diagonal 640, 2a planta D
93-2803433
Ⓜ3号線Maria Cristinaマリア・クリスティーナ駅から徒歩10分
見どころが多いため他都市との周遊でも3日は取りたい。どのガウディ建築をめぐるかを軸に考えると、プランを立てやすい。
多くのガウディ建築は、エシャンプラ地区に集中しているが、それでも見ごたえがあるためじっくり見ていては1日ではまわりきれない。何日かに分けて、その美しさを存分に満喫したい。
by fotolia - ©jiawangkun
海の中の光景を思わせるカサ・バトリョ
教会や市場を観光するだけなら、半日もあれば十分。本当の楽しみは、落ち着いた街並みを眺めながら、雑貨店やレストランを探して歩くこと。人気のバルなどを見かけたらぜひ挑戦を。
並木通りの両側に、高級ブランドのブティックや洗練された飲食店、さらにはカサ・ミラなどのモデルニスモ建築まで並ぶおしゃれな通り。ショッピング好きにははずせないスポット。
by fotolia - ©ArTo
グラシア通りのシンボル、カサ・ミラの前などにある街灯は、ガウディと同時代のペラ・ ファルケスの作品
海沿いの城壁に囲まれた街から山へと広がっていったため、海に近いほど歴史は古い。
碁盤目状の高級住宅地
高級ブランド街として有名なグラシア通りを中心に広がるエリア。モデルニスモ建築が多く残っており、上品な雰囲気がある。
必見スポット
サグラダ・ファミリア聖堂
カサ・ミラ(ラ・ペドレラ)
奇妙な煙突が並ぶカサ・ミラの屋上
丘のふもとにある高級住宅街
バルセロナの北西に位置するティビダボの丘のふもとに広がるエリア。エリアのほとんどが居住区で、高級住宅街として知られる。
必見スポット
グエル公園
カンプ・ノウ・スタジアム
グエル公園は、当初の計画では高級住宅団地にする予定だった場所
城塞が残る丘から街を一望
1929年の万国博覧会を契機に開発され、1992年のバルセロナ五輪ではメイン会場の地となった。市内を一望できる景観が楽しめる。
必見スポット
モンジュイック城
Canons de Montjuïc, by malditofriki, CC BY
モンジュイック城に残る砲台
地中海を望むベイエリア
旧市街の東側に位置するバルセロネータは、古くから海水浴場として親しまれてきた。再開発されたポルト・ベルなどがあり、海辺の風が気持ちのいいエリア。
必見スポット
バルセロネータ
by fotolia - ©lena_serditova
バルセロナ市民の夏の憩いの場
美術館や博物館が集まる
プラタナスの並木が美しいランブラス通りを含むエリア。街の中心であるカタルーニャ広場からコロンブスの塔までの範囲で、大きくボルン、ゴシック、ラバルの3地区に分かれている。
必見スポット
サン・ジョセップ市場
ランブラス通り
いつも多くの観光客で賑わうサン・ジョセップ市場
ランブラス通り
地中海貿易の一大拠点
バルセロナの直接の起源は、紀元前3世紀に築かれたローマの植民都市バルキノ。12世紀にはアラゴン王国の重要な一勢力となり、地中海全域に領土を持つ貿易拠点として発展を遂げた。
かつてアウグストゥス神殿があった、旧市街のサン・ジャウマ広場
停滞と戦乱の時代
15世紀、アラゴン王国はスペイン王国に併合され、スペインの中心はマドリードへ移った。大航海時代の始まりにより、地中海から外洋へと貿易の重要度が移り、バルセロナの地位は低下。17、18世紀には、フランスとスペインとの争いの舞台となり、荒廃する。
モンジュイック城は18世紀の戦乱期に築かれたもの
独自の文化が花開く
19世紀、恵まれた海運と資源をもとにスペインでほぼ唯一の産業革命を成し遂げ、経済都市として復権。人口も急激に増え、エシャンプラ地区などの都市拡張が行なわれた。20世紀初頭には、豊かな経済力を持ったブルジョワジーを中心に、カタルーニャ独自のアイデンティティが求められるようになり、モデルニスモなどに発展した。
ガウディをはじめとする、モデルニスモ建築が造られたのが20世紀初頭
1992年オリンピック開催
20世紀後半に始まったフランコ独裁のもと、バルセロナはカタルーニャ語の禁止など徹底的な抑圧を受けた。民主化以後、自治政府も認められ、独特の文化を持つ大都市として発展を続けている。1992年のオリンピック開催で世界的にも知られる都市となった。
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