フランス観光の王道【ヴェルサイユ宮殿】
フランスの歴史的名所と聞くと、ヴェルサイユ宮殿を真っ先に思い浮かべる人もいるかと思いますが、実はパリから電車で一時間弱でもアクセス可能だとご存知でしたか?今回は、フランス観光の王道・ヴェルサイユを詳し...
更新日:2020年4月13日
「太陽王」ルイ14世がみずからの権力の象徴として造らせたヴェルサイユ宮殿。その輝きに満ちた空間は、まさにブルボン王朝の「黄金時代」の結晶。想像を遥かに超える王家の力がなした奇跡。
ヴェルサイユの宮殿と庭園 (Palace and Park of Versailles)
分類 : 文化遺産 / 登録年 : 1979年
電車で約40分
パリのInvalidesアンヴァリッド駅などからRER C5線の終点Versailles Château Rive Gauche ヴェルサイユ・シャトー・リヴ・ゴーシュ駅まで約40分。駅から宮殿まで徒歩約10分。
パリのPont de Sèvres ポン・ド・セーヴル駅から171番バスに乗車し、Château de Versailles シャトー・ド・ヴェルサイユ下車。所要約30分。
2 bis Av. de Paris
01-39-24-88-88
9:00〜19:00 月曜10:00〜18:00 10〜3月9:00〜18:00 日・月曜11:00〜17:00
1/1、5/1、12/25
www.versailles-tourisme.com
パリからの移動時間も短く、旅行者のほとんどが日帰り。ヴェルサイユ宮殿は観光客が多く、チケット売り場や入口、宮殿内が混雑するので、前後のスケジュールには余裕をもちたい。見どころは多く、一日中楽しむことができる。
ここは、ご存じ少女漫画の大作『ベルサイユのばら』の舞台であり、同時に王妃マリー・アントワネットがその人生を生き抜いた場所。14歳という若さで王太子妃として迎えられたマリーは、華やかながらも窮屈な宮廷生活に飲み込まれていく。その贅沢な生活はしだいに民衆の怒りを買い、最後は革命に倒れることに…。
ルイ13世が狩猟地であるヴェルサイユの森に建てた小さな館を、息子の「太陽王」ルイ14世が改築したのが現在のヴェルサイユ宮殿。ルイ14世は、17世紀のフランスで絶対的な権力を誇り、1661年から約50年をかけ、宮殿の建設を命じた。設計には建築家ル・ヴォー、室内装飾家ル・ブランをはじめ、当時一流の建築家や画家が参加し、工事には2万人の労働者と600頭の馬が日夜駆り出された。
ルイ14世在位中の1682年からは国王一族が暮らし、パリに代わって王政の中枢となる。以後100年間、毎日のように開催される晩餐会など、きらびやかな宮廷文化の舞台となった。
しかし、ルイ16世統治下の1789年にフランス革命が勃発。宮殿に市民が乱入し、ルイ16世、王妃マリー・アントワネットらをパリに幽閉してしまう。宮殿は革命後放置されていたが、1837年に博物館として開館。新たな役割を得た。
絢爛豪華な空間
代々のフランス国王が住んだ権力の中枢。そのすべてが一級品。
庭園芸術の極致
広大な敷地に広がる幾何学模様が美しいフランス式庭園。
大理石が美しい
ルイ14世が、家族や愛妾と過ごすために造らせた館と庭園。
王妃の隠れ家
マリー・アントワネットが親密な相手との憩いの時を過ごした場所。
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。