【パリ】ヴィンテージショップ&古着屋めぐり!
今回紹介したいのは、観光名所を回る旅行とはまた一味違うパリめぐり。パリにはたくさんのヴィンテージショップが存在します。人と同じなんてつまらないと、オリジナルであることを重要視するパリジャンたちの多くは...
更新日:2020年4月13日
フランス人の日常に根づいている、カフェ文化に触れてみたい。早朝から深夜まで営業しているところもあり、お茶にも食事にも利用できる。
カフェの基礎知識
フランスでカフェとは、店そのものとエスプレッソの両方を意味する。コーヒーの苦みを楽しむため、多くの場合、エスプレッソにミルクを入れないで飲む。日本とは違い、スイーツはほとんど置いておらず、コーヒーと食事がメイン。また、飲食代は席によってねだんが変わることも多い。テラス席と店内では、通常テラス席のほうが飲み物がやや割高になる。
ギャルソンとは
プロの給仕スタッフ。担当するテーブルが決まっているので、こちらからは呼ばずに待とう。ギャルソンが交替する際に会計を催促されることがあるが、会計後もゆっくりして大丈夫。
かつては作家や芸術家たちの交流の場として栄え、今もパリジャンにこよなく愛される老舗のカフェ。テラスで街ゆく人々を眺めつつ、コーヒーとパリの空気を味わおう。
創業は1924年。数々の小説や映画に登場した趣あるカフェ。ピカソやマティスも通った店内にはさまざまな絵画が飾られる。かつて芸術家たちが通った名店は今もなお、パリ在住の俳優や作家たちのくつろぎの場となっている。
老舗カフェ物語
常連客のヘミングウェイが座っていたスツールが、今もカウンターにある。ピカソは奥の席が指定席だったという。ヘミングウェイの『日はまた昇る』や、ゴダールの映画『勝手にしやがれ』にも登場した。
かつての常連さん
ヘミングウェイ、ピカソ、コクトー、マティスなど
ひさしに書かれた「American Bar」の文字は、ヘミングウェイをはじめとする著名なアメリカ人が常連であったことに由来する
赤い屋根が目をひく1903年創業のカフェ。往時の雰囲気をしのばせる華やかな店内には、常連だったモディリアーニの作品が並ぶ。料理はどれも本格派で、日替わりメニューがおすすめ。
老舗カフェ物語
1920年代には画廊やダンスホールも兼ねており、シャガールやユトリロ、モディリアーニなど、多くの芸術家たちが毎晩集って芸術談議に花を咲かせていたそう。現在も作家や映画関係者の利用が多い。
かつての常連さん
ユトリロ、シャガール、ドビュッシー、モディリアーニ、ピカソ、コクトーなど
レモン風味のスズキのポワレ、ライス添え (Filet de bar poele au citron) €27
新鮮なスズキに爽やかなレモンソースがたっぷり
店のあちこちにモディリアーニらの作品が飾られ、文化の薫りが漂う
ギャルソン ロマンさん
深夜まで営業しています。観劇帰りもお気軽にお立ち寄りください
赤を基調とした外観は、古き良きパリを感じさせる
創業以来、多くの文学者や芸術家が通い、パリの文化・芸術の中心的役割を果たしてきた。1933年からは、店の常連作家や詩人が「ドゥ・マゴ文学賞」を設立するなど、現在も新しい文化を発信している。
老舗カフェ物語
戦前はおもにシュルレアリストたちの、戦後はサルトルやボーヴォワールを筆頭とする実存主義者たちの議論の場となっていた。ヘミングェイゆかりの席も残されている。
かつての常連さん
ヴェルレーヌ、ボーヴォワール、ピカソなど
軽食はもちろん、本格的な料理も味わえる
中央の柱にある店のシンボル、2体の中国人形は必見
サン・ジェルマン・デ・プレ教会の目の前に建つ歴史あるカフェ
1887年創業。「レ・ドゥ・マゴ」と同様にエリアのシンボルで、この店にも多くの著名人が通った。おすすめは、上品な甘さのショコラや、トーストに溶けたチーズをのせたウェルシュ・ラービット。
老舗カフェ物語
ダダイストたちが熱い議論を交わしあった店は、1930年代以降は文学者やインテリ陣の溜まり場に。夫婦で哲学者であり作家であったサルトルとボーヴォワールは、いつも2階席を陣取り執筆していたという。
かつての常連さん
サルトル、カミュ、アンドレ・ブルトン、アポリネール、バタイユなど
タルティーヌやサンドイッチも人気のメニュー
天気のいい日はテラス席へ。セレブも訪れる
ボーザール(国立美術学校)のすぐそばにあり、芸術、出版関係の常連が足を運ぶ老舗カフェ。歴史的建造物に指定されている店内には、多くの絵画やパレットが飾られている。
老舗カフェ物語
店のあちこちに飾られているパレットや絵はボーザール(国立美術学校)の学生たちがカフェ代の代わりに残していったもの。現在はハリウッド俳優も訪れるという。
かつての常連さん
セザンヌ、ピカソ、ジム・モリソンなど
晴れた日のテラス席には常連客が押し寄せる
1898 年から続く老舗のカフェレストラン。店内はアールデコの装飾が美しく、気の利いたサービスとともに居ごこちがよい。食事をするなら店のスペシャリテである魚介料理を。
老舗カフェ物語
狂乱の時代といわれる 1920年代、ヘンリー・ミラーなどのアメリカ人作家や、藤田嗣治をはじめとするエコール・ド・パリの画家たちの溜まり場として利用された。店内には当時のポートレートが大切に飾られている。
かつての常連さん
コクトー、藤田嗣治、モディリアーニ、ピカソなど
ナスとズッキーニ入りヤリイカのファルシー (Encornets farcis d’aubergines et courgettes,un jus d’encre) €24
フランス版のイカ飯は、イカ墨ソースで食べる
ギャルソン ステファンさん
ゆったりとした時間を過ごしたいなら、朝食がおすすめですよ!
静かで落ち着くテラス席。インテリアも素敵
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