更新日:2020年4月13日
【フランクフルト】ってどんなところ?見どころは?
中世から商業の街として発展し続け、今や欧州指折りの金融都市として君臨している。高層ビル群が建ち並ぶ一方、旧市街にはレーマー広場を中心として趣ある景色が残る。
フランクフルトのエリア案内
おもな観光名所はマイン川の北側のハウプトヴァッヘから南岸の博物館通りにかけてのエリアに集中。メッセ周辺はホテルが多い。
正義の女神ユスティシアの像が立つレーマー広場。
塔からは眺望が楽しめる大聖堂。
中央駅前の街並。斬新なデザインの高層ビルが目に飛び込んでくる
レーマー広場周辺
旧市街の風情を伝える
レーマー広場を中心に、旧市庁舎、大聖堂、パウルス教会など、多くの歴史的建造物が集まる、見どころの多いエリア。郷土料理のレストランや眺望が楽しめるカフェも多い。
ⓊWilly-Brandt-Platzヴィリー・ブラント・プラッツ駅/ⓊDom/Römerドム・レーマー駅
ザクセンハウゼン地区
昔ながらの酒場の雰囲気が漂う
ドイツの古い街並みが残り、フランクフルト名物のアプフェルヴァインが飲めるパブなどが多くある。複数の店をはしごして、飲み比べるのも一興だ。
ⓈLokalbahnhofロカルバーンホフ駅
博物館通り
個性派ミュージアムの宝庫
マイン川南岸に、建築や工芸、通信といった、さまざまなジャンルの博物館・美術館が並ぶ。とくに膨大な数のヨーロッパ絵画を展示するシュテーデル美術館は必見。
ⓊSchweizer Platzシュヴァイツァー・プラッツ駅下車
川に沿って緑豊かな散策路が整備されており、気分よく歩ける
メッセ周辺
さまざまな見本市で賑わう繁華街
メッセはヨーロッパ最大級の見本市会場で、一年を通してさまざまな見本市が開催される。ドイツで2番目の高さを誇るビル、メッセタワーもある。中央駅との間には利便性抜群のホテルが多く建ち並ぶ。
ⓈⓊFrankfrut Hbf.フランクフルト中央駅下車
ハウプトヴァッへ周辺
食事や買い物に最適
ゲーテゆかりの地として知られており、カタリーナ教会やゲーテ・ハウスは多くの観光客で賑わう。ショッピング・グルメスポットとしても人気が高い。
ⓈⓊHauptwacheハウプトヴァッヘ駅/ⓊAlte Operアルテ・オーパー駅下車
Frankfurt Hauptwache, by shankar s., CC BY
街の中心の広場ハウプトヴァッへ
街を楽しむためのQ&A
大都市だが、見どころはレーマー広場周辺に集中している
Q.フランクフルトはどんな街?
A.ヨーロッパの金融センター
フランクフルトはユーロ圏の単一通貨、ユーロの金融政策を実施する欧州中央銀行やドイツ銀行、証券取引所などがあり欧州全体とドイツ国内の金融センターの役割を担う。高層建築が多いのもこの街の特徴。また、フランクフルト・メッセでは多彩な見本市が開かれ各国のビジネスマンが集まる。
マイン・タワーに上って、市街を眺めるのも素敵
レーマー広場の近くにあるパウルス教会
Q.名物グルメは何?
A.アプフェルヴァインと郷土料理
りんごのお酒・アプフェルヴァインが有名。少し甘酸っぱい特産のお酒はザクセンハウゼン地区の、地元の常連客が集う居酒屋でぜひ味わいたい。もちろんソーセージも名物なのでインビスや専門店を利用してみたい。大都会らしいモダンな料理も洗練されている。
リンゴを使用し独自の製法で作ったりんごのお酒
ソーセージや豚肉ローストなど肉料理はかかせない
ハントケーゼは、酢漬けチーズに玉ねぎをのせたもの
フランクフルター・クランツ。バタークリームを重ねた濃厚な味わいのケーキ
Q.王道観光スポットはどこ?
A.旧市街とタワーに美術館
まずは旧市街のレーマー広場に行くのがテッパン。規模は小さいが木組みの家が建ち並ぶさまは壮観。シュテーデル美術館は、フェルメールやボッティチェッリの作品を所蔵しているのでアート好きは見逃せない。マイン・タワーからの眺望も人気がある。レーマー広場 /マイン・タワー /シュテーデル美術館
Romerberg, by Marcel "MadJo" de Jong, CC BY-SA
レーマー広場に並ぶ家々は色もカラフルでかわいらしい
マイン・タワーからの眺望。夕暮れどきから夜にかけての景色がとくに美しい
Q.定番の一日の過ごし方は?
A.午前は旧市街、午後は美術館へ
朝イチの観光客が比較的少ない時間にレーマー広場へ出かけて、開放感ある景色を。周囲を散策して教会など覗いたらゲーテハウスやシュテーデル美術館などで美術鑑賞、またはライン川クルーズを楽しむのもよい。ディナーはりんご酒居酒屋へ出かけて、マイン・タワーから夜景を見ればカンペキ!
大聖堂は旧市街の広場の近くにあるので、ぜひ訪ねよう
シュテーデル美術館は傑作ぞろい
Q.おみやげは何を買う?
A.デパートでドイツブランドを入手
街中にはドイツの主要なデパートがそろっているので、ドイツブランドも購入しやすい。旅の記念に購入してみては。ツァイル通りやブランドショッピングが楽しめるゲーテ通りがおすすめ。この街らしいものなら、アプフェルヴァインを入れる陶器のミニ版などが売られている。
「コジオル」の花の形をした茶こし
キッチングッズが人気の「ヴェー・エム・エフ」の電動ミル
「モンブラン」の万年筆は風格がある
街のお役立ちインフォ
【ツアー】フランクフルト& ライン川ツアー
レーマー広場、大聖堂などフランクフルトの定番観光スポットをバスでめぐったのち、ライン川のクルージングを楽しむいいとこどりのツアー。ワインの試飲もあり、贅沢な気分で過ごすことができる。
ETSグリーンラインツアーズ
069-271010
4月1日〜11月1日
8時間
€103
www.ets-frankfurt.de
【情報収集】観光案内所 Tourist-Information
フランクフルト中央駅
Hauptbahnhof,Empfangshalle
069-21238800(フランクフルト観光局)
8:00〜21:00 土・日曜、祝日9:00〜18:00 ※季節により異なる
無休
レーマー広場
Römerberg 27
069-21238800(フランクフルト観光局)
9:30〜17:30(土・日曜、祝日は〜16:00) ※季節により異なる
無休
フランクフルト中央駅観光案内所
- 現地名:
- Frankfurt Tourist Information Hauptbahnhof
- 住所:
- Hauptbahnhof,Empfangshalle
地図を見る » - TEL:
- 069-21238800
- 営業時間:
- 8:00~21:00、土・日曜、祝日9:00~18:00※季節により異なる
- 定休日:
- 無休
- Webサイト:
- http://www.frankfurt-tourismus.de
レーマー広場観光案内所
- 現地名:
- Frankfurt Tourist Information Römer
- 住所:
- Römerberg 27
地図を見る » - TEL:
- 069-21238800
- 営業時間:
- 9:30~17:30(土・日曜、祝日は~16:00)※季節により異なる
- 定休日:
- 無休
- Webサイト:
- http://www.frankfurt-tourismus.de
フランクフルト基本情報
街のプロフィール
ヘッセン州ダルムシュタット行政管区
約73万人(2015年12月)
112m
夏は温暖で、ドイツのなかでは冬の寒さもそれほど厳しくない。また、降水量は年間を通して少ない。年間平均気温10.1℃、年間平均降水量611㎜。
街へのアクセス
日本からのアクセス
成田、羽田、関西、中部の各空港から直行便が運航している。所要12時間前後。
ドイツ各都市からのアクセス
ミュンヘンからICE で約3時間15分。ベルリンからICEで4~5時間。
ミュンヘンから約1時間。ベルリンから約1時間10分。空港から中央駅までSバーンで約10分。
市内交通
おもな観光地はほぼ街の中心部に集中しており、移動は徒歩でも可能。レーマー広場周辺からメッセ周辺へ行く場合はUバーン、郊外の都市へ出向く際にはSバーンを利用するとよい。市内観光には、UバーンやSバーン、トラム、バスが乗り放題で、美術館、博物館などの観光名所が最大50%割引になるフランクフルトカードが便利。詳細はa付録P.34
フランクフルトの歴史年表
5〜6世紀
フランク族の支配下に。
794年
カール大帝がこの地で教会会議を開いた。
11世紀頃
マイン川の水運を生かした商業の街として成長。
13世紀頃
見本市が盛んに開かれるようになる。
1356年
金印勅書によって、この街で神聖ローマ帝国の皇帝選挙が行なわれるようになる。
1372年
帝国自由都市となる。
1744年
世界的な財閥となったマイアー・アムシェル・ロートシルトが生まれる。
1749年
文豪ゲーテ生まれる。
第二次世界大戦後
甚大な被害から復興し、経済都市としてさらなる発展を遂げる。現在はドイツの大手銀行やヨーロッパ中央銀行の本店もあり、ヨーロッパの金融の中心となっている。
人物を知る
カール大帝 (Karl der Große)【742〜814年】
フランク王国の国王で、西ヨーロッパで栄えた諸王朝の祖とされる人物。768年に即位。カトリックの保護者として異教徒との戦いを推し進め、現在の西ヨーロッパをほぼ統一。征服した地域にカトリックを広め、貨幣を統一するなど中央集権化を進め、平和と安定をもたらした。800年にはローマ教皇レオ3世によって西ローマ皇帝として戴冠された。彼の死後、フランク王国は3つに分裂し、現在のドイツ、フランス、イタリアの原型となった。
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
- 奥付:
- この記事の出展元は「まっぷるドイツ ロマンティック街道」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2017年6月〜8月現在のものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので、現在取り扱っていない可能性があります。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。