更新日:2020年4月13日
【ベルリンの世界遺産】博物館島で名作鑑賞!
シュプレー川の中州にある博物館島は長い歴史をもつ、壮大な5つの博物館が建ち並ぶ屈指のアートスポット。ドイツが有する幅広い年代の収集品をじっくり堪能したい。
お得なチケット情報
●見学が1日のみなら
島の各博物館で販売されている博物館1日共通券€18が利用可。島内のすべての博物館・美術館が見学できる。2館以上まわればお得だが、5つの美術館を1日でまわるのは規模的に難しい。
●時間をかけて見学するなら
ベルリンミュージアムパス€29を購入すれば、ベルリンのおもな博物館・美術館の常設展がすべて見学可能(連続する3日間有効)。
シュプレー川から島の北端にあるボーデ美術館を望む。奥にテレビ塔も見える
ペルガモン博物館 Pergamonmuseum
貴重な古代遺跡の迫力を、間近で感じるスペクタクル
1930年に完成した、博物館島の中心的な存在。紀元前2世紀頃に現在のトルコで栄えたペルガモン王国やギリシャ、ローマなどの遺跡が移築、復元されている。装飾品など細かな展示品も数多く、見どころ満載。
日本語のオーディオガイドも用意されているのでぜひ借りてみよう
博物館は大規模改修中!!
2017年8月現在改修中のため、『ペルガモンの祭壇』やヘレニズム建築などがある北翼は見学不可。工事は2019年まで続く予定
『ペルガモンの祭壇』(上)と北翼のヘレニズム美術コーナーは見学不可
名作ガイド
大スケールの遺跡に圧倒される
古代ギリシャ・ローマから中近東にかけての遺跡が当時の大きさ、スケール感など実物のままに見学することができる。実際に門や道を歩いてその迫力を感じたい。
イシュタルの門(Ischtar-Tor)
バビロンの街の北東に紀元前6世紀に建てられたとされる、高さ14.73×幅15.70mの門。女神イシュタルを奉じ、竜に似た霊獣と牛が青い釉彩タイルに描かれている。
ミレトスの市場門(Markttor von Milet)
アナトリア半島(小アジア)の海岸にあったギリシャ植民都市ミレトスのローマ遺跡。紀元前2世紀頃に建築された。大理石製で高さは28.92m。
アッシリア宮殿(Assyrischer Palastraum)
メソポタミア北部に存在したアッシリア王国の首都跡から出土した装飾品などを展示。
神々の行列通り(Prozessionsstraße von Babylon)
釉彩タイルに獅子、雄牛、竜などバビロンの神々を描いた一連の壁画。遺跡から出土したタイルと複製品を使って原寸で忠実に再現している。
槍と弓を抱えた人物。服の模様まで細かく作られている
ライオンはバビロン王国の権力を象徴するモチーフ
ペルガモン博物館
- 現地名:
- Pergamonmuseum
- 住所:
- Bodestraße 1-3
地図を見る » - アクセス:
- ドイツ鉄道・Sバーン・UバーンFriedrichstraßeフリードリヒシュトラーセ駅から徒歩10分
- TEL:
- 030-266424242
- 営業時間:
- 10:00~18:00(木曜は~20:00)
- 定休日:
- 無休
- Webサイト:
- http://www.smb.spk-berlin.de
新博物館 Neues Museum
悠久の時を超えてエジプトの美女に会う
旧博物館の所蔵品が膨大になったため、新たに1855年に建築された。戦後の修復が2009年に終了しオープンした。4階建ての広い建物には、エジプト美術やパピルスコレクションなど先史時代から古代にかけての幅広い美術品を約9000点も所蔵する。
戦災により破壊されたが、もとの19世紀新古典主義の姿に復元
さまざまな棺を展示するコーナー。展示室はいずれも照明や温度調整など、展示物の最適な状態を確保するための設備がある
内部のしつらえも格式あるエジプト美術にふさわしいシックなもの。ネフェルティティ像のある部屋以外は館内撮影OK
ネフェルティティ像 Nofretete
作者 ●トトメス
制作 ●紀元前14世紀
古代エジプトのアメンホテプ4世の妃がモデルの彫像。1912年にドイツ人のルートヴィヒ・ボルハルトにより発見された。アマルナ美術の最高傑作といわれる美しさ。
新博物館
- 現地名:
- Neues Museum
- 住所:
- Bodestraße 1-3
地図を見る » - アクセス:
- ドイツ鉄道・Sバーン・UバーンFriedrichstraßeフリードリヒシュトラーセ駅から徒歩10分
- TEL:
- 030-266424242
- 営業時間:
- 10:00~18:00(木曜は~20:00)
- 定休日:
- 無休
- Webサイト:
- http://www.neues-museum.de
ボーデ博物館 Bode Museum
バロックスタイルの重厚なドームが目印
1904年に皇帝フリードリヒ博物館として誕生以来、シュプレー川に美しい影を落としている。ビザンチン美術、貨幣コレクション、絵画、中世彫刻など古典後期から19世紀までの膨大な数の芸術コレクションが所蔵されている。往時の家具や室内装飾を考慮したバランスの良い配置にも注目。
2012-10-10 10-13 Berlin 380 Bode Museum, by Allie_Caulfield, CC BY
内部の展示風景。見ごたえのある作品ばかり
ヴィルヘルム大選帝侯騎馬像(レプリカ)Reiterstandbild des Großen Kurfürsten
エントランスの大ホールにある。アンドレアス・シュリューターによる1697-1703年の作品のレプリカ。台座はオリジナルだ。
後陣モザイク Apsismosaik
制作 ●545年
イタリアのラヴェンナの教会を飾っていた黄金のモザイク。勝利者キリストと大天使ミカエル、ガブリエルを描いている。
ボーデ博物館
- 現地名:
- Bode Museum
- 住所:
- Am Kupfergraben
地図を見る » - アクセス:
- ドイツ鉄道・Sバーン・UバーンFriedrichstraßeフリードリヒシュトラーセ駅から徒歩10分
- TEL:
- 030-266424242
- 営業時間:
- 10:00~18:00(木曜は~20:00)
- 定休日:
- 月曜
- Webサイト:
- http://www.smb.museum/smb/home/index.php
旧博物館 Altes Museum
博物館島形成の先駆け
19世紀の建築家シンケルの設計によって1830年に完成した、博物館島のなかで最古の博物館。2009年にリニューアルし、エジプト美術の展示がメインとなった。
Altes Museum, by martin2606, CC BY-SA
18本のイオニア式柱が並び、ギリシャの神殿を思わせるたたずまい。博物館の建物と庭園の調和も素晴らしい
旧博物館
- 現地名:
- Altes Museum
- 住所:
- Am Lustgarten
地図を見る » - アクセス:
- ドイツ鉄道・Sバーン・UバーンFriedrichstraßeフリードリヒシュトラーセ駅から徒歩13分
- TEL:
- 030-266424242
- 営業時間:
- 10:00~18:00(木曜は~20:00)
- 定休日:
- 月曜
- Webサイト:
- http://www.smb.museum/smb/home/index.php
旧ナショナルギャラリー Alte Nationalgalerie
近代絵画と彫刻の名作を展示
改修工事を経て2001年にオープン。アドルフ・メンツェルやカスパー・ダーヴィト・フリードリヒなどのドイツ・ロマン派をはじめとする19〜20世紀のドイツ美術を中心に展示している。
Berlin JAN2012 Alte Nationalgalerie facade, by Mark B. Schlemmer, CC BY
神殿を思わせる重厚なエントランスが特徴
ロダンの彫刻やフランス印象派の作品が鑑賞できる
旧ナショナルギャラリー
- 現地名:
- Alte Nationalgalerie
- 住所:
- Bodestraße 1-3
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- SバーンHackescher Marktハッケッシャー・マルクト駅から徒歩5分
- TEL:
- 030-266424242
- 営業時間:
- 10:00~18:00(木曜は~20:00)
- 定休日:
- 月曜
- Webサイト:
- http://www.smb.museum/smb/home/index.php
興味に合わせて選ぼう! おすすめ美術館
有名画家の作品が集まる絵画館をはじめ、多彩な美術館がそろう。
絵画館 Gemäldegalerie
近代までのヨーロッパ絵画が豊富
ブリューゲル、デューラー、ラファエロ、フェルメールなど13〜18世紀のヨーロッパ絵画が、全72室、コースとしてはのべ2㎞にわたって展示されている。
カラヴァッジョ 『愛の勝利』
明るいデイライトで鑑賞することができる
絵画館
- 現地名:
- Gemäldegalerie
- 住所:
- Am Kulturforum, Matthäikirchplatz 8
地図を見る » - アクセス:
- ドイツ鉄道・Sバーン・UバーンPotsdamer Platzポツダマー・プラッツ駅から徒歩7分
- TEL:
- 030-266424242
- 営業時間:
- 10:00~18:00(木曜は~20:00)
- 定休日:
- 月曜
- Webサイト:
- http://www.smb.museum
バウハウス・アーカイブ Bauhaus-Archiv
個性的な近代建築のデザインを見学
バウハウス創設者のグロピウスが建てた建物を移設し一般公開。館内には美術館、図書館などもある。日本語オーディオガイドあり。
バウハウス・アーカイブ
- 現地名:
- Bauhaus-Archiv
- 住所:
- Klingelhöferstraße 14
地図を見る » - アクセス:
- UバーンNollendorfplatzノーレンドルフプラッツ駅から徒歩10分
- TEL:
- 030-25400278
- 営業時間:
- 10:00~17:00
- 定休日:
- 火曜
- Webサイト:
- http://www.bauhaus.de
ストーリー・オブ・ベルリン The Story of Berlin
ベルリンの歴史が学べる体験博物館
1237年以降の街の歴史をマルチメディアを駆使して伝える。地下にある3600人が収容可能な核シェルターの見学ツアーが人気。
ストーリー・オブ・ベルリン
- 現地名:
- The Story of Berlin
- 住所:
- Kurfürstendamm 207-208
地図を見る » - アクセス:
- UバーンUhlandstraßeウーラントシュトラーセ駅からすぐ
- TEL:
- 030-88720100
- 営業時間:
- 10:00~18:00(閉館は20:00)
- 定休日:
- 無休
- Webサイト:
- http://www.story-of-berlin.de
DDR博物館(DDR Museum)
住まいや持ち物から知る旧東独の生活
1000㎡余りの空間に、旧東ドイツの人々の日常生活に関する多様な展示がなされている。ミュージアムショップも設けられている。
DDR博物館(ベルリン)
- 現地名:
- DDR Museum
- 住所:
- Karl-Liebknecht-Straße 1
地図を見る » - アクセス:
- SバーンHackescher Marktハッケッシャー・マルクト駅から徒歩5分
- TEL:
- 030-847123731
- 営業時間:
- 10:00~20:00(土曜は~22:00)
- 定休日:
- 無休
- Webサイト:
- http://www.ddr-museum.de
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
- 奥付:
- この記事の出展元は「まっぷるドイツ ロマンティック街道」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2017年6月〜8月現在のものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので、現在取り扱っていない可能性があります。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。