更新日:2020年4月13日
ドイツ【ロマンチック街道】見どころと巡り方のコツ
ワインの名産地フランケンからアルプスのふもとまで南北に走る街道。この地方に伝わる木組みの建築、街を守った城壁や門塔、壮麗な教会など中世の面影を今に伝えるスポットが満載。名城ノイシュヴァンシュタインも見逃せない。
基本インフォメーション
起点&終点 ヴュルツブルク〜フュッセン
全長 約400km
街道ゆかりの人 ルートヴィヒ2世、ワーグナー、エリザベート(オーストリア皇后)、ヨハン・バルタザール・ノイマン、シーボルト、聖キリアン、ベートーヴェン、リーメンシュナイダー、ヤーコブ・フッガー
公式ホームページ www.romantischestrasse.de
街道周遊の手引き
どんな街道ですか?
中世のロマンが随所に宿るこの街道はヴュルツブルクとフュッセンを結ぶドイツ屈指の人気街道。ローテンブルクやディンケルスビュールなど美しい中世の家並みを残す小さな街が点在。中世の城を模した街道のハイライト、ノイシュヴァンシュタイン城やロココ様式が秀麗なヴィース教会といった宗教建築など、絵本の世界に入り込んだような世界に浸ることができる。
アクセスの起点
北発ならフランクフルトからヴュルツブルクへ鉄道のICEかバスで。南発ならミュンヘンからフュッセンへ鉄道のREかバスでアクセスする。
街道内の交通手段
鉄道とバスがおもな交通手段。詳細は。すべての街を1日でまわることができるロマンティック街道バスは4〜10月の間、1日1便のみの運行で予約が望ましい。鉄道はディンケルスビュールなどアクセスできない街もあるので注意。
周遊の日数
ロマンティック街道バスで主要な街を1日でめぐるのもよいが、見どころが多い街道なので、時間が許すなら2泊3日〜4泊5日程度のスケジュールがおすすめ。
2泊3日周遊モデルプラン
1日目
フランクフルト
↓ フランクフルト中央駅から鉄道で移動
ヴュルツブルク 宮殿や要塞を見学
世界遺産のレジデンツ、マリエンベルク要塞などを見学。鉄道でローテンブルクに移動し夜警ツアーに参加
●ローテンブルク泊
2日目
ローテンブルク 風情ある街をめぐる
中世の街並みが残る市内の観光を楽しんだのち、ロマンティック街道バスに乗車。ディンケルスビュールやネルトリンゲンで途中下車を楽しみつつフュッセンへ
●フュッセン泊
3日目
フュッセン 名城ノイシュヴァンシュタインへ
フュッセンからバスで移動し、ノイシュヴァンシュタイン城を見学。ガイドツアーは事前予約がおすすめ。時間があればホーエンシュヴァンガウ城にも足を運び、フュッセン市街に戻る。帰路は鉄道利用でミュンヘンに行くのが便利
↓
ミュンヘン
見学時間には余裕を
人気の観光地が多く、とくにノイシュヴァンシュタイン城は混雑する。バスや鉄道も本数が多くないので、時間に余裕をもったプランを組もう。
ロマンティック街道の楽しみ ベスト5
1 街道沿いに点在する中世の街並み
ローテンブルク、ディンケルスビュール、ネルトリンゲンなどの街は、中世の城塞都市の風景がほぼそのまま残されている。いずれの街も歩いてまわれる規模なので、タイムスリップした気分で散策したい。
ローテンブルクの街並み
上空から見る ネルトリンゲン
2 誰もが憧れる名城ノイシュヴァンシュタイン城
ノイシュヴァンシュタイン城は、アメリカ・アナハイムのディズニーランドの眠れる森の美女の城のモデルになったともいわれる美しい城。内部の見学も可能で、世界中から観光客が訪れる。
by fotolia - ©JFL Photography
白鳥城の異名を持つ優美な城
内部はまぶしいほどのきらびやかさ
3 傑作と讃えられる建築が多数
世界遺産に登録されているヴュルツブルクのレジデンツ、ヴィース教会など、宮殿や教会建築の傑作が多く見られる。いずれのスポットも、天井画や彫像など華やかな装飾は必見だ。
ヴィース教会の華麗なロココ様式の装飾
by fotolia - ©Franz
ヴュルツブルクのバロック宮殿レジデンツ
4 名物菓子に素敵な工芸品や雑貨
街道北部が産地のフランケンワイン、ローテンブルク名物のシュネーバルをはじめとする菓子、地元の職人が手作りした工芸品など、その街ならではの品が入手できる。
コクが強く辛口のフランケンワイン
ローテンブルクのシュネ−バル
豚はネルトリンゲンの象徴
5 個性派博物館で面白い発見を
ローテンブルクの中世犯罪博物館、ディンケルスビュールの3D博物館、ネルトリンゲンのリースクレーター博物館など、ほかではあまり見られ ないテーマの博物館が点在する。
ローテンブルク、中世犯罪博物館の拷問器具
ネルトリンゲンのリースクレーター博物館の展示
ネルトリンゲンのバイエルン鉄道博物館
華やかな建築とワインの街 ヴュルツブルク Würzburg
シーボルトやレントゲンなど、この街ゆかりの偉人は多い。世界遺産に登録されたレジデンツやノイミュンスターなどは必見。
Würzburg, by Profilbesitzer, CC BY-SA
旧市街の街並みが見どころ
ドイツ騎士団と飲泉で有名な街 バート・メルゲントハイム Bad Mergentheim
16世紀にドイツ騎士団が本拠地とし、今も当時の城が残る。温泉保養地として有名で、飲泉による治療のためにヨーロッパ各地から人が訪れる。
Kurpark, by Timo Tervo, CC BY-SA
飲泉場があるクアパークは市民の憩いの場
中世の風景を守り続ける ローテンブルク Rothenburg ob der Tauber
タウバー渓谷の高台にある。街道一の人気を誇るクリスマスマーケットでも有名で、クリスマスグッズの店や個性的なミュージアムもある。
Rothenburg ob der Tauber, by www.traveljunction.com, CC BY-SA
街のいたるところに中世の趣が残る
かわいい伝統建築が並ぶ ディンケルスビュール Dinkelsbühl
15世紀のホテルや教会など見どころはいっぱい。奇跡的に戦禍を免れた、中世そのままの街並みが美しい。
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
- 奥付:
- この記事の出展元は「まっぷるドイツ ロマンティック街道」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2017年6月〜8月現在のものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので、現在取り扱っていない可能性があります。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。