更新日:2020年4月13日
ドイツ【ローテンブルク】城壁に守られた美しい街を歩いてみた
そびえ立つ城壁、色とりどりの塔、そしてかわいらしい家並み。中世からほとんど変わらない風景を保つこの街は、街道のハイライト。郷土料理や名物菓子、ユニークなショップや個性派博物館など、楽しみは無限大だ。
ロマンティック街道 ローテンブルク
上から老舗レストランのバウマイスターハウス、クリンゲン門と観光馬車、木組みが美しいゲルラッハの鍛治屋、街の目抜き通りシュピタール通り、夜間ライトアップされたマルクト広場
アクセス
フランクフルトからICEでヴュルツブルクまで約1時間10分、乗り換えてシュタイナハまで約45分。ローカル線に再度乗り換えて約15分。
フランクフルトからロマンティック街道バスで約4時間20分。ミュンヘンからロマンティック街道バスで約5時間20分
観光案内所
Marktplatz 2
09861-404800
開:9:00〜18:00(土・日曜、祝日は10:00〜17:00)、11〜4月9:00〜17:00(土曜10:00〜13:00、クリスマス期間中の土・日曜は10:00〜17:00、イースター中は10:00〜15:00)
休:11〜4月の日曜
街の歩き方
見どころの多い街だが、それらは城壁の内側に集中しており徒歩でまわることができる。城壁内の東西が700m、南北が1㎞程度の距離感だ。城壁の外にあるローテンブルク駅からレーダー門まで徒歩10分。ロマンティック街道バスは旧市街の北にあるシェランネン広場にも停車する。
観光・見どころ★★★★★
ショッピング★★★
グルメ★★★
カルチャー★★★★
ローテンブルクの歴史
10〜12世紀
街の起源は10世紀頃、現在のブルク公園の位置にローテンブルク公が築いた城に由来する。のちに城はホーエンシュタウフェン家に譲渡されたが家は断絶し、現在は城跡となっている。城下町として発展したのち、1172年には都市権を獲得し市壁を造った。マルクス塔やレーダーアーチはこの頃造られたものだ。
13〜16世紀
城下町としての繁栄から、商業の街として栄え始めたローテンブルクは1274年、帝国自由都市として独立。これを機に市壁を拡大する。その後、南部のシュピタールを組み入れた市壁に再編し、市壁環状は約2.4㎞から約3.4㎞となる。現在にいたるまでの市壁がここに完成し、街は15世紀に最大の繁栄を迎えた。
17世紀〜
17世紀、三十年戦争が勃発すると街はプロテスタント側に付き大敗。そのときに元市長が街を救った話が有名な「マイスタートゥルンク」の伝説だ。1802年には独立権を没収されバイエルン王国に併合される。その後、第二次世界大戦で街の一部が破壊されるなどあったが、現在までほぼ中世の街並みを維持している。
街で体験したいKeyWord4
街並み自体が見どころのような街。景色を楽しむためのポイントをおさえて余すことなく魅力を味わいたい。
1.中世の街並みを歩いて堪能する
城壁内に広がるおとぎ話の中のような世界は歩いてこそ。小さな街なので迷う心配は少なく、気ままに歩くのも楽しい。見どころを確実におさえたいなら、観光案内所で配っているウォーキングルートに従うのがよい。
店の吊り看板に注目!
市庁舎前の広場から続く商店街の店の軒先には、商売や屋号を表す精巧な作りの鉄製の透かし看板が掲げられている。看板を比べながら散策してみよう。透かし看板を作る鍛冶屋さんにもぜひ立ち寄りたい。
ブレッツェルと王冠印のパン屋
牛をあしらったお肉屋さん
背の高いブーツが目印の靴屋
白鳥がガストホーフの客を招く
マルクス塔とレーダー・アーチ
木組みの家が連なる道の先に塔とアーチが見える愛らしい雰囲気の人気の一角。マルクト広場から東へハーフェン通りへ進むと現れる。
マルクス塔とレーダーアーチのある風景。街はまっすぐ歩けば必ず城壁に突き当たるので迷いにくい
マルクス塔
- 現地名:
- Markusturm
プレーンライン
二股の坂の中央に木組みの家と塔が建ち、童話のような風情をたたえた小広場。街のなかでもいちばん美しいスポットとして数々の絵はがきや絵画の題材とされた。
プレーンライン
- 現地名:
- Plönlein
- アクセス:
- Marktplatzマルクト広場から徒歩3分
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- 奥付:
- この記事の出展元は「まっぷるドイツ ロマンティック街道」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2017年6月〜8月現在のものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので、現在取り扱っていない可能性があります。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。