更新日:2020年4月13日
【ミュンヘン】ってどんなところ?見どころは?
南ドイツ・バイエルン州の中心地として年間700万人以上もの観光客を迎え入れる大都市で、ロマンティック街道やアルペン街道の拠点ともなる。文化的な遺産も多く残っている。
ミュンヘン基本情報
街のプロフィール
行政区分 バイエルン州(州都)
人口 約152万人(2015年12月)
標高 519m
気候 内陸部にあるため夏と冬、昼と夜の寒暖差が大きく、冬は寒さが厳しい。年間平均気温7.8℃、年間平均降水量967.4㎜。
街へのアクセス
日本からのアクセス
羽田空港からの直行便はANAとルフトハンザドイツ航空がそれぞれ毎日1便ずつ運航。所要約12時間。
ドイツ各都市からのアクセス
フランクフルトからICE利用で約3時間15分。ベルリンからICEで約6時間10分。フランクフルトから約1時間。ベルリンから約1時間10分。空港から市街地までSバーンで40~50分。
市内交通
中心部の観光は徒歩で十分にまわれる。市内で6系統が運行している地下鉄のUバーンは、市内の主要スポットを網羅している。乗り方も難しくないので、積極的に利用したい。空港やニンフェンブルク城へ行くなら、郊外列車のSバーンやトラムを利用する
ミュンヘンの歴史年表
12世紀半ば
バイエルン公ハインリヒ12世の命により、市場と貨幣鋳造の街として建設。
13世紀
バイエルン公の居城が置かれ南ドイツ最大都市に発展。
1806年
バイエルン王国が成立。首都として繁栄、王国のもとで芸術や文化が花開いた。
1918年
第一次世界大戦末期のドイツ革命で国王が退位。街は共和国の一都市となった。
1923年
ヒトラーによるクーデター未遂事件が起こる。
1939年
第二次世界大戦勃発。ナチズムの重要な拠点だったので激しい空襲を受ける。
1945年後
戦後は旧西ドイツの代表的な都市のひとつとなる。
1972年
ミュンヘン・オリンピック開催。交通網が急速に整備され、街も経済発展を遂げる。
人物を知る!アドルフ・ヒトラー Adolf Hitler【1889〜1945年】
ナチスの党首として独裁政治を行なった政治家。ミュンヘンでナチスの前身であるドイツ労働者党の政治活動に参加。ナチスは党勢を拡大し、1933年に政権を奪取。翌年に国家元首となり、ゲルマン民族の優越と反ユダヤ主義に基づく政治を進めた。第二次世界大戦において当初ドイツは連戦連勝であったが、ソビエト侵攻の失敗を境に戦況は悪化。1945年4月に自殺した。
ミュンヘンのエリア案内
街のメインエリアは新市庁舎とマリエン広場を中心とした旧市街。そこから北部の美術館を訪れたり、西にある城を訪ねたい。
英国庭園周辺 Englischer Garten
緑豊かな公園でビールを
世界最大級の都市公園である英国庭園では、芝生でくつろぐオフタイムを満喫できる。中国の塔周辺では、ビアガーデンも営業されている。
アクセス ⓊGiselastraße ギーゼラシュトラーセ駅下車
園内にある高さ25mの中国の塔
英国庭園のビアガーデン
旧市街北部 Altstadt Nord
昔の街の繁栄がうかがえる
バイエルン王家の瀟洒な生活が垣間見られるレジデンツや、バイエルン州立歌劇場など、壮大な名建築が並ぶ。周辺には数々の教会も点在している。
アクセス ⓊOdeonsplatzオデオンスプラッツ駅下車
風情ある建築物が多く見られる
聖ミヒャエル教会のファサード
旧市街中心部 Altstadt Zentrum
デパートや飲食店も多く華やか
新ゴシック様式の新市庁舎がそびえる街の中心地。マリエン広場を囲むカフェはいつも賑わいをみせており、一角に観光案内所がある。周辺には歴史ある教会建築が点在。
アクセス ⓊⓈMarienplatz マリエンプラッツ駅下車
マリエン広場の風景。新市庁舎の奥にフラウエン教会の2本の塔が見える
老舗ビアホール、ホーフブロイハウス
シュヴァービング地区 Schwabing
活気あふれる学生街
ミュンヘン大学や芸術大学があるため、多くの若者と芸術家でいつも賑わう。おしゃれなセレクト系ショップが多い注目のスポット。
アクセス ⓊJosephsplatz ヨーゼフスプラッツ駅/Universität ウニヴェルジテート駅下車
ショップやカフェが充実するエリア
ピナコテーク周辺 Pinakothek
有名な美術品がずらりと並ぶ
ノイエ・ピナコテーク、アルテ・ピナコテーク、ピナコテーク・デア・モデルネという趣の異なる3つの美術館があり、美術好きにはたまらないエリア。
アクセス ⓊTheresienstraße テレージエンシュトラーセ駅下車
18世紀後半〜20世紀初頭の名作を数多く展示するノイエ・ピナコテーク
街を楽しむためのQ&A
賑やかな都市を楽しむには名物や定番スポットを把握して計画を立てておきたい。
ミュンヘンはどんな街?
A. 宮廷文化が残る華やかな古都
バイエルン王国の首都であったため、旧市街には王家ゆかりの宮殿や教会が残り、かつての繁栄ぶりを感じられる。ドイツを代表する美術館や歴史ある歌劇場もあり、芸術の都としても知られる。ビールの街としても人気で、秋のビール祭りには多くの人がミュンヘンに押しかける。
旧市街には見どころが多く、いつも多くの人で賑わう
レジデンツはバイエルン王のヴィッテルスバッハ家が居住した宮殿
名物グルメは何?
A. ビールとソーセージの王道コンビ
ミュンヘンではずせないのは白ビール(ヴァイツェン)と白ソーセージ(ヴァイスヴルスト)の組み合わせ。これにブレッツェルを合わせたものが伝統的な朝ごはんだ。バイエルン名物の豚スネ肉のロースト・シュヴァインスハクセもぜひ味わいたい。
ホーフブロイをはじめ、バイエルンには老舗の醸造所が多い
白ソーセージはふわりとした食感でやさしい味だ
ブレッツェルは皮がパリパリのパン
骨付豚のスネ肉のローストは皮がぱりっとして中はやわらかい
醸造所が営むビアホールが人気
王道観光スポットはどこ?
A. 2つの宮殿と3つの美術館
新市庁舎や聖ミヒャエル教会など見どころが多い旧市街のなかでも、バイエルン王が住んでいたレジデンツは必見。郊外のニンフェンブルク城も国王の居城だ。北部にある3つのピナコテーク(美術館)は中世から現代まで最高峰のアートを収集している。
3つのピナコテークは街の中心部から少し北に位置している
ニンフェンブルク城はミュンヘン西郊外に建つバイエルン国王の夏の離宮
定番の一日の過ごし方は?
A. 午前は旧市街、午後は美術館へ
朝は活気あるヴィクトゥアリエン市場をのぞいてから旧市街を散歩。マリエン広場を起点に新市庁舎、レジデンツを訪れ、教会は外観を見学。ランチ後はピナコテークに移動し、3館のうち1〜2館をまわる。旧市街に戻ってノイハウザー通りでおみやげショッピングをしたら、ビアホールで一日を締めよう。
ヴィクトゥアリエン市場は新鮮な野菜やチーズがそろうミュンヘン市民の台所
夜はライトアップされた旧市街を散歩する
おみやげは何を買う?
A. ビアマグをはじめ何でもそろう
大きな都市なのでデパートやショップも多く、ビオ製品やデザイン雑貨などドイツらしいものはだいたいそろう。ミュンヘンらしいのはビアマグ、BMWやバイエルン・ミュンヘンのグッズ、バイエルン伝統の民族衣装ディアンドルなど。
ドイツみやげは何でもそろう
BMWグッズは車好きの友人へ
ビアマグとディアンドルがあれば家でもお祭り気分
街のお役立ちインフォ
ミュンヘン・オペラ音楽祭 Münchner Opernfestspiele
ルートヴィヒ2世治世下の1875年から続く歴史ある音楽祭。毎年6月下旬〜7月下旬、1か月以上にわたって開催される。その名のとおりオペラが中心で、当地ゆかりのワーグナーをはじめ、モーツァルトなど多くの作曲家の作品を上演。また、会場はバイエルン州立歌劇場のほかにもいくつかあり、野外で行なわれる『万人のオペラ』は無料で鑑賞できる。
Bayerische Staatsoper, München, by mikel.santamaria, CC BY-SA
メイン会場のバイエルン州立歌劇場
観光案内所 Tourist-Information
ミュンヘン中央駅
Hauptbahnhof-Passage
089-23396500(ミュンヘン観光局)
9:00〜20:00(日曜、祝日は10:00〜18:00) ※季節により異なる
無休
マリエン広場
Marienplatz 2
089-23396500(ミュンヘン観光局)
9:30〜19:30(土曜は9:00〜16:00)、日曜、祝日は10:00〜14:00 ※季節により異なる
祝日の一部休
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
- 奥付:
- この記事の出展元は「まっぷるドイツ ロマンティック街道」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2017年6月〜8月現在のものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので、現在取り扱っていない可能性があります。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。