更新日:2020年4月13日
オールド上海を探す街歩き 国際都市の名残を感じるスポットを紹介
中国の最先端都市である上海の街なかには、租界時代の国際都市としての面影が今もいたるところに残っている。
ノスタルジックな街角
老上海の記憶をたどる
洋館とプラタナス並木が異国情緒を漂わせる。街を散策しながら、古き良き上海に思いを馳せてみよう。
多倫路文化名人街
文豪たちが愛したレトロな骨董通り
魯迅公園から南へ延びる四川北路の突きあたりにある歩行街。租界時代に建てられたレトロな建築物が並び、書画や骨董、陶器、茶葉の店などが点在している。通りには屋台も並んでいるので、食べ歩きをしながら歴史街を散策するのも楽しい。
1㎞ほどの短い通りに雰囲気のある洋館が建ち並ぶ
インテリアとしても重宝しそうなレトロな生活雑貨を置く店も
多倫路文化名人街
- 現地名:
- 多伦路文化名人街
安福路
長さ約500mの旬なストリート
旧フランス租界のなかでも最近注目を集めているトレンドストリート。おしゃれなカフェやレストラン、ブティックなどが次々とでき、外国人が多く訪れる。一方、築90年以上の老房子や上海人に人気の高い新劇の劇場もある。異国情緒に過去と現在がミックスした楽しい通りだ。
在住外国人の憩いの場。自転車で気軽に訪れ、カフェでおしゃべりを楽しむ
トレンディな店の間に、老房子がひっそりたたずむ
プラタナス並木
租界時代、フランス人たちは本国と同じように上海にプラタナスの並木道を造った。今も多くが残り、旧租界地のシンボルになっている。
安福路
- 現地名:
- 安福路
武康路
閑静な通りに歴史ある住宅が点在
1907年にできた通り。文化事業に貢献したアメリカ人の名前にちなんで「Route Ferguson(福開森路)」と呼ばれていた。1914年からフランス租界となり、裕福な人々が住む通りに。著名人の旧居など、当時の住宅が点在。ギャラリーやブティックも建つが、現在も閑静な住宅街だ。
ヨーロッパの風情が色濃く残る道
約1.2㎞の通りに優秀建築、保存建築が建ち並ぶ
武康路
- 現地名:
- 武康路
復興公園
上海で最も古いフランス式公園
租界時代に造られた上海唯一のフランス式公園。フランス人の園芸家によって造園され、1909年にオープン。開園当時はフランス人しか入れなかったが、のちに一般開放された。四季の花々が美しく咲き、ダンスや将棋を楽しむ人々であふれる。
夏には野外コンサートが開かれることも
レトロなメリーゴーランドなども見られる
復興公園
- 現地名:
- 复兴公园
- 住所:
- 皐蘭路2号甲
- アクセス:
- 地下鉄十号線新天地駅から徒歩10分
- 営業時間:
- 6:00~18:00
- 定休日:
- 無休
大世界
社交場として栄えた魔都のシンボル
1917年に建てられた一大娯楽施設。戯曲や曲芸などの劇場や社交場として、魔都・上海を代表する建物だった。80年以上営業したのち、一旦閉鎖。10年を超える月日を経てリニューアルし、2017年再オープン。
ライトアップされた夜の大世界
大世界
- 現地名:
- 大世界
- 住所:
- 西蔵南路1号
- アクセス:
- 地下鉄八号線大世界駅から徒歩3分
1930風情街
地下街に現れるレトロな街並み
城市規画展示館と地下鉄人民広場駅を連結している地下街の一角が、1930年代をテーマにしたプチストリートになっている。当時の外観の雰囲気を再現したカフェやヘアサロンが並ぶほか、古い写真パネルやイラストが展示されている。周りにはファストフード店や若い人向けの雑貨店も多い。
レトロ調の外観の店や石庫門を再現した建物が並ぶ
当時のスタイルの車が展示されている
1930風情街
- 現地名:
- 1930风情街
- 住所:
- 人民大道100号
- アクセス:
- 地下鉄一、二、八号線人民広場駅直結
- 営業時間:
- 店舗により異なる
- 定休日:
- 店舗により異なる
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- 奥付:
- この記事の出展元は「まっぷる上海 蘇州」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2017年6〜8月の取材・調査によるものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので、現在取り扱っていない可能性があります。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。