更新日:2020年4月13日
上海旅行出発前に知っておきたい基本情報あれこれ
中国という国は発展途上国でありながら、上海の街の様子は先進国とほぼ変わらない。とはいえ、日本とは文化もお国柄も違うので、上海へ着く前にあらかじめ覚えておきたいことがある。最低限のことを予習して、楽しい旅にしたい。
中国のお金、物価、為替、両替など
通貨 CURRENCY
中国の通貨は人民元。単位は元、角、分(分はほぼ使わない)に分かれ、1元は10角、1角は10分。紙幣は100元、50元、20元、10元、5元、1元の6種類、硬貨は1元、5角、1角の3種類が流通している。
両替 EXCHANGE
【為替レート EXCHANGE RATE】
1元=約20円 (2015年8月現在) 1万円で約500元
レートは日々変動しているが、日本よりも中国で両替をしたほうがレートが良い。再両替についても日本ではレートが悪いので、中国で使いきるか、再両替するほうがよい。
【両替できるところ CURRENCY EXCHANGE】
日本円から人民元への両替は、銀行、両替所、大きなホテル、空港などでできる。
■空港の両替所
浦東国際空港や虹橋空港の中にある両替カウンター。比較的すいていて使いやすい。手数料が1回につき50〜60元かかる(2015年3月)ので、ここでは少額の両替はしないのが賢明だ。日本でまったく両替してこなかった場合、市内までの交通費を両替するのに使おう。
■銀行
外貨を取り扱う銀行支店で両替でき、入口の「exchange」が目印。一般に最もレートが良い。自動両替機を設置している場合もある。営業時間は9〜18時で、日曜は休み。中国銀行や中国工商銀行などをはじめ、上海は街のいたるところに銀行があるため両替にはとても便利。待ち時間が長いのが難点。
■ホテルのフロント
宿泊しているホテルのフロントで両替ができる。フロントにパスポートを提示して簡単な手続きをするだけ。小さなホテルやエコノミーホテル、ドミトリーではできないことが多いので注意したい。レートはあまり良くない。
クレジットカード CREDIT CARD
提携銀行での窓口でキャッシングできるほか、クレジットカードや国際キャッシュカードで、ATM(自動現金支払機)を使ってのキャッシングサービスが利用できる。
上海では、ほとんどの高級レストランや大型デパートなどの支払いにも利用できる。最近では個人経営の店などでも使えるところが増えてきている。使い方は日本と同様、支払いの際にクレジットカードを提示し、支払いの回数を指定して、暗証番号を入力、またはサインをする。日本円への換算レートは発行会社が設定した日が基準。
【キャッシング CASH WITHDRAWAL】
■ATMから
プラスPlus、シーラスCirrusなどのATMネットワークを利用して、現地の空港や駅、銀行などに設置されているATMから、クレジットカードでキャッシングできる(暗証番号が必要)。余分な現金やパスポートを持ち歩く必要がなく、また必要な分だけを引き出せるのも便利。利用枠、利用条件などは制限があるので、出発前に事前の確認を。
■提携金融機関の窓口
必要事項を記入し、クレジットカードとパスポートを提示。売上票にクレジットカード裏面と同じサインをする(暗証番号が必要となる場合がある)。
■換算レート
利用日当日から2日後までの、利用データを処理した日のレートで換算される。
■手数料
クレジットカード会社からの借り入れになるため、手数料ではなく、翌月の返済までの期間の利息の支払いということになる。キャッシュサービスの利息は年率18.0%以内となっていて、支払日に近いほうが返済期間は短くなる。たとえば、利率18%で最短19日後の支払いであれば0.94%、最長56日後であれば2.77%の利息となる(締日と支払日によって日数は異なる)。現金を両替するより、結果的に最も利用しやすい、お得な両替方法となっている。
【ATMでのキャッシング】
ATMのキャッシングサービスは、各国語のガイダンスに従って操作を進める。24時間利用できるので便利だが、路上に設置されているATMでは、人けのない通りでの夜間の引き出しには注意を。
■画面表示の一例(機種により操作方法は異なる)
①ENTER YOUR PIN NUMBER,THEN PRESS
暗証番号を入力してください
4桁の暗証番号を入力。入力後にENTER、OKなどを押す。訂正はCLEAR、CORRECTION、中止はCANCEL。
②SELECT TRANSACTION
取引内容を選んでください
引き出しはWITH DRAWL。BALANCEは残高照会、TRANSFERは振り込み。
③PLEASE SELECT WITHDRAWAL ACCOUNT
引き出し口座を選んでください
CREDIT CARD(クレジットカード)を選ぶ。
④SELECT AMOUNT
金額を選んでください
必要な金額のボタンを押す。画面に数字が出ない場合は、テンキーで金額を入力。現金とカード、明細書を受け取る。
関連リンク
時間 TIME
お隣の国なので、日本とほとんど変わらない
時差 TIME DIFFERENCE
−1時間
上海が正午のとき、日本は午後1時
中国の標準時は北京を基準としているため、日本との時差は1時間。大きな差はないが、上海に到着したら時計の針を1時間戻すのを忘れないようにしたい。
ビジネスアワー BUSINESS HOURS
中国の休日は日本と同じ土・日曜。レストランやショップの営業時間も日本とあまり変わらない。小吃など軽食の店は朝早くから開いているので、朝食にも利用できる。
多くの店が定休日なしの年中無休だが、国定休日の時期には注意。とくに春節(旧正月)、国慶節(10月上旬)には全国的に7日間の長い休みに入る。
衛生 SANITATION
日本と比べると清潔さに多少の不安がある
水 DRINKING WATER
水道水 WATER SUPPLY
上海の水道水は、シャワーや洗顔に使う程度であれば問題ないが、日本人がそのまま飲むには適していない。沸かしても臭いが残る場合も。場所によっては水道管の汚れで濁った水が出てくることもあるので、気になる人は十分に注意したい。
ミネラルウォーター MINERAL WATER
日本人が上海に滞在するにあたってミネラルウォーターは必須。街なかのスーパーやコンビニなど、どこでも買えるので利用したい。価格は約1元からと安価だが、外国産のものは少し値が張る。ホテルの部屋にはあらかじめ用意されていることが多いので、飲み水にはそれを使おう。
トイレ TOILETS
トイレが整備されていないイメージを持たれることが多い中国だが、上海のような大都市ではきちんとしたトイレが多い。ホテルやショッピングセンター、大きなレストランなどのトイレは比較的清潔で使いやすい。また、市内各所に無料や有料(1回5角〜1元)の清潔な公衆トイレもあるので、利用したい。
公衆トイレの使い方
「公共厠所」と表示がある。上海万博以来、無料で清潔なトイレが増えている。トイレットペーパーは置いていないことがほとんどなのでティッシュを持ち歩きたい。使用済みのティッシュは流さず、置いてあるカゴへ。
習慣とマナー CUSTOM & MANNERS
ルールに従い楽しい旅にしたい
注意したいこと RESTRICTIONS
旅行中だからこそ、中国と日本の習慣の違いを理解しておく。地元の人たちに不快な思いをさせ、トラブルに巻き込まれることのないよう気をつけたい。郷に入っては郷に従えのことわざにあるように異文化を楽しもう。
飲酒 DRINKING
中国ではお酒は大勢で楽しむもの。宴会の席では周りにお酒をすすめてから一緒に飲むのが常識だ。乾杯の際には飲み干してグラスを逆さに置くという習慣もある。ただし、酔っ払って公共の場で騒ぐなどして醜態をさらすのは厳禁。体調管理をしながら楽しみたい。
喫煙 SMOKING
ホテルやレストラン、空港など公共の場での喫煙は禁止されている。周りに大勢の人がいる場合は、まず周りにすすめてから吸うのが中国の大切な習慣だ。たばこをすすめられたらそれを断らないのもマナーのひとつ。
携帯電話 MOBILE PHONE
基本的に通話禁止の場所はないが、公共の場で大きな声で話すのは慎みたい。また電話に夢中になっている間に、置き引きやスリの被害に遭わないよう荷物には気を配っておく。
食事 MEAL
中国では楽しく賑やかに食事をするのが基本。マナーについて厳しいことは言われないが、箸は右側に縦に置く、魚料理はひっくり返さないなど細かい所作には気を付けたい。
買物 SHOPPING
デパートなどを除き、商品の価格は店員との交渉で決まることが多い。観光客向けの商店や市場などでは相場の2~3倍の値段を提示されることもあるのでしっかり交渉を。
マナー MANNERS
あいさつ GREETING
一日中使われるあいさつの言葉は「你好」。改まった席でない限り気軽に使いたい。中国ではあいさつの際、握手をする。日本人のようにおじぎをすることはない。男性が女性と握手をするときには女性側から手を出されるまで待つ。また、習慣として贈り物をすることも多いが、タブーの品物もある。傘や置時計、靴などは発音が死や別れを連想させることからタブー。ハンカチや緑色の物なども好まれないので注意しよう。
ドレスコード DRESS CODE
高級レストランでもドレスコードを問われることはほとんどない。一部の店で男性のサンダル履きや短パン不可ということがある程度だ。気軽な服装で楽しめるが、相応の格好をしていくと丁重にもてなされることも。
日本語・英語の使用 JAPANESE / ENGLISH
英語教育に力を入れている中国では、高級ホテルやレストラン、バーなど英語が通じる場所は多い。上海には日系の店も多いのでそこでは日本語も可。バスやタクシーなどでは中国語しか通じないことがほとんど。
交通ルール TRAFFIC
中国では交通ルールは守られていないことがほとんど。青信号を渡る際でも車が来ないかどうか確認してから渡る。地下鉄では乗車する人をかきわけて降りなくてはならないので、降車駅が近づいたらドア付近で待つ。
チップ TIPPING
基本的に、中国ではチップは不要。特別なサービスを受けたときには感謝の気持ちとして少し渡してもよいだろう。
通信 COMMUNICATION
準備のために、もしくは緊急の場合に備えて
電話 TELEPHONE
国際電話 INTERNATIONAL PHONECALL
国際電話の国番号86 (中国)・81 (日本)
■日本への国際電話
ダイヤル直通電話のほか、国際電話会社のサービスも利用可。公衆電話、ほとんどのホテルの客室の電話からかけられるが、ホテルは通話料以外に手数料がかかる。
【ダイヤル直通電話】
*一般の電話へ(例)東京03-1234-5678へかける
●-00-81-3-1234-5678
ホテルからかけるときは、ホテルの外線番号
国際電話識別番号
日本の国番号
市外局番の最初の0は取る
*携帯電話へ(例)日本090-1234-5678へかける
●-00-81-90-1234-5678
ホテルからかけるときは、ホテルの外線番号
国際電話識別番号
日本の国番号
識別番号の最初の0は取る
*携帯電話から(例)東京03-1234-5678へかける
+-81-3-1234-5678
0または*キーを長押し(機種により異なる場合あり)
日本の国番号
最初の0は取る
【国際電話会社のサービスを利用する】
クレジットカードや専用カードを使って、日本あて国際ダイヤル通話が利用できる。
*KDDIスーパージャパンダイレクトアクセス番号(上海から)
●-108-2810
ホテルからかけるときは、ホテルの外線番号
KDDIスーパーワールドカード、クレジットカードが利用できる。プッシュ回線の電話からアクセス番号にかけて音声ガイダンスに従い、カード番号、暗証番号(クレジットカードの場合)、相手先の電話番号を押す。1分100〜200円程度。
KDDI www.001.kddi.com
■携帯電話からかける
国際電話対応機種なら、日本で使っている携帯電話やスマートフォンがそのまま海外でも使える。非対応の機種の場合は、レンタル携帯電話を利用するとよい。プッシュの順はほとんど固定電話と同じで、
①国際電話識別番号
②日本の国番号
③0を取った市外局番(識別番号)
④相手の電話番号
の順で押す。日本からも中国からもかけられるが、日本から海外にかけた場合、着信料がかかるので注意したい。
■IP電話
インターネット環境を活用した電話サービスで、代表的なのはスカイプ。固定電話や携帯電話へかけるときは料金が発生するが、通常の国際電話に比べて格安。ただし、中国では通信規制により使えないものもあるので気をつけたい。
国内電話 DOMESTIC PHONECALL
上海の電話番号は、市外局番・市内局番・番号の順に構成されている。市内通話なら市外局番(上海なら021)は不要だ。ホテルからかける場合は外線番号を頭に付ける。
公衆電話 PUBLIC PHONE
コイン式とカード式があり、カードはICカードやIPカードなどがある。ホテルや空港、郵便局や街角の商店で購入できる。1元で5分程度通話可能。
国際宅配便 COURIER
郵便局で船便の小包で出すのが割安だが、梱包材などはすべて自分で用意しなければならない。その点、宅配サービスを利用すれば、引き取りに来てくれるし、場合によっては梱包や税関手続きもしてくれる。
・FedEx 400-886-1888 www.fedex.com/jp
・ヤマト運輸 4008-56-56-56 www.kuronekoyamato.co.jp
・佐川急便 021-5411-3526 www.sagawa-cn.com
・日本通運 021-6295-0202 www.nittsu.co.jp
郵便 POSTAL SERVICE
郵便を出す POST BY MAIL
■上海の郵便局
郵便局は「郵政局」「郵電局」と表示されている。郵便局で小包を送りたい場合は、中身の検査があるため梱包しないで持参する。郵便ポストの色は緑色だ。
■はがき・手紙
はがき・手紙を日本へ送る場合は、宛名の下に「JAPAN」と「AIR MAIL」と記入し、ポストへ投函すればよい。通常5~7日で届く。料金ははがき1枚4.5元、手紙は20g以下なら5元。20g以上は10gごとに1元加算される。速達や小包などは郵便局へ持ち込む。
■小包
郵便局からは航空便と船便を送ることができる。EMSは通常の航空便より費用はかかるが、最短2日ほどで日本に到着することも。伝票番号での追跡サービスも可能だ。
www.post.japanpost.jp/int/ems(日本郵政)
www.chinapost.com.cn(中国郵政)
インターネット INTERNET
ホテルではインターネットの設備が整っていることが多いが、宿泊客が自由に使えるパソコンを備えていることは少ない。ビジネスセンターなどにあるホテルのパソコンは有料の場合がほとんどだ。Eメールを利用する場合、ホテルやカフェに備え付けられているパソコンは日本語に対応していないことが多い。ただ、ホテルによっては日本語入力機能を設定していることもあるのでたずねてみよう。
中国では国の規制により、Google検索、Googleマップ、ツイッター、LINE、Facebook、YouTubeなど日本でよく利用するウェブサイトやサービス、アプリの多くが使えないので、注意しておきたい。
街なかの無線LAN事情 WIRELESS LAN ON THE STREET
Wi-Fi
上海市内では7000カ所以上のホットスポットが路上に設置されているので、いたるところでインターネットを利用できる。カフェなどで無料Wi-Fiを提供している店も。Wi-Fiが見つからない場合はネットカフェを利用するとよい。日本語環境が整っているところはまれだが、1時間2~5元で利用できる。
■スマートフォンのデータ通信に注意
スマートフォンは電源を入れているだけで、メールのチェックなどでデータ通信を行なうことがあり、知らぬ間に高額の料金になっているということも。1日2000円程度の定額制もあるが、適用される事業者が限られているので、注意。
電気 ELECTRIC EQUIPMENT
日本の製品はそのままでは使えない
電圧 VOLTAGE
中国国内の電圧は220V、周波数は50Hz。そのため原則的に日本の電化製品をそのまま使用することはできない。持ち込んだ電化製品を使用するには、変圧器と変換アダプターが必要。中国国内で入手するのは難しいので、できるだけ日本で購入して持って行きたい。ただし、一部の精密機器は240V まで対応可能なものが多いので、取り扱い説明書などで確認しておきたい。
電源 ELECTRICAL OUTLET
プラグの形は日本と異なり、2つ穴に3つ穴、丸形や角形などさまざまな形が用いられていて、ホテルによって違う。空港などで売っている多種類の形に対応したマルチ変換プラグが便利。一部の高級ホテルには、シェーバー用の110V、2つ穴のプラグを用意しているところもある。
治安 SAFETY
できるだけ危険なことは避けていきたい
上海の治安状況 SAFETY IN SHANGHAI
中国では殺人や強盗などの凶悪犯罪はそう多くない。一時抗日運動などが活発だったが、それも現在は中国全土で落ち着いている。しかし、観光客を対象にした盗難をはじめ軽犯罪はどこの地域にもあるので注意。
外務省海外安全情報 www.anzen.mofa.go.jp
危険なエリアとスポット DANGEROUS AREAS & PLACE
上海の市街地であれば、危険なエリアは少ない。ただし、人通りの多い南京東路などではスリの被害が頻発しているし、やはり夜道では治安は少し悪くなる。 とはいえ、上海で起こる犯罪は旅行者個人個人が意識していれば避けられるものがほとんど。旅行に行く前に、あらかじめパターン化された犯罪を予習しておき、トラブルに巻き込まれないよう心構えをしておけば問題はないだろう。
トラブル事例と対策 Trouble Cases & Countermeasures
【空港で】
事例1.
空港の到着ロビーで「タクシー?」と声をかけてきたので、その人の車に乗ると目的地に着いたところで法外な料金を請求された。メーターが動いているからと安心していたが、表示されている料金を見てメーターが改造されていたことがわかった。
対策1.
タクシー乗場以外では絶対にタクシーに乗らないのが基本。車内ではネームプレートが掲げてあるか、メーターが動いているかを確認する。車のナンバーもメモしておくとよい。
事例2.
中国にいる友人に渡してほしいと空港で荷物を預かったが、中国入国の際に荷物に麻薬が入っているのが見つかり拘留された。預かったものだと主張しても信じてもらえず、有罪処分が下された。
対策2.
持ち込み禁止品として武器、中国の政治・経済・文化・道徳に有害な印刷物やフィルム、麻薬類等がある。見知らぬ人から荷物を預かるのは危険。
【店で】
事例3.
市場での買物のおつりに偽札が交じっていたのに気がつかず、そのあとの買物で支払いに使おうとした際に、このお金は使えないと返された。
対策3.
素人が偽札を見分けるのは難しいが、透かしの有無などは確認しておきたい。また闇両替所などでの換金も避ける。
事例4.
市場で買物をしているときに店の人に呼ばれるまま奥へ行くと、ブランド品のコピーが安く売られていた。本物と区別がつかないというので購入したが、日本の税関でチェックされ、没収された。
対策4.
ブランド品のコピーやCD、DVDの海賊版は日本への持ち込み禁止品。いくら安くても、日本へは持ち込めないので購入することのないようにしたい。
【レストランで】
事例5.
レストランの前で声をかけられたので、すすめられるままに店に入ったら法外な料金を請求された。屈強な男性に脅され、怖かったので請求額を支払った。
対策5.
自分で入ると決めた店以外には入らないようにしたい。若い女の子が声をかけてくる店などは要注意だ。
事例6.
バーで仲良くなった人と飲んでいたら眠くなり、起きたら荷物がなくなっていた。
対策6.
睡眠薬強盗の手口。見知らぬ人からすすめられた飲み物は口にしないよう気をつける。
【ホテルで】
事例7.
ホテルを留守にしている間に部屋に空き巣が入り、スーツケースに入れておいた貴重品や、買物したばかりのブランドバッグがなくなっていた。
対策7.
荷物はスーツケースの中に入れ、施錠する。貴重品はセーフティボックスの中へ。心配ならフロントの金庫へ預ける。
【街なかで】
事例8.
観光中、日本語を勉強している人と仲良くなり、一緒に観光しているうちに、茶館でお茶を飲もうと誘われた。ついていくと、高額なお茶を買おうと言われ、店には場所代や試飲代まで請求された。せっかく海外で友達ができたからと思い全額支払うが、実はその人と茶館は詐欺グループの一員だった。
対策8.
「日本語を勉強している」「日本に友達がいる」などとカタコトの日本語で話しかけてくる人には要注意。親切なふりをして安心させたところで、共謀している店に連れて行き、法外な値段を支払わせるという典型的な手口だ。海外旅行中に日本語を聞くと気がゆるみがちだが、だまされないように。
事例9.
繁華街を歩いていると女性に声をかけられ、相手についていき2人きりで個室で飲んでいると見知らぬ男性が現れ、性的な行為をしたと高額な賠償金を請求された。支払いをしないと帰してもらえず、身の危険を感じたので賠償金を支払った。
対策9.
親しげに話しかけてくる人についていかない。売春・買春などはもちろん違法だ。不当な請求をされたら大使館や公安へ。逃げられなさそうならば、いったん支払いをして身の安全を図る。
事例10.
夕方、人出の多い南京東路を歩いている最中、子供とぶつかったと思ったら、財布をすられていた。子供に限らずグループでスリをする集団が増えており、見張り役、盗む役、それを受け取って逃げる役などに分かれている。市場や観光地も注意が必要。
対策10.
人混みでは、貴重品につねに注意を向けておく。財布や貴重品はポケットではなくバッグの中へ。チャックのないバッグも危険だ。買物の際もお金は人に見せないよう心がける。
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
- 奥付:
- この記事の出展元は「トラベルデイズ 上海」です。掲載している情報は、2015年4〜8月にかけての取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。 最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。