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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

上海近郊【水郷古鎮】を巡る!運河に囲まれた昔ながらの風景

きらめく水が美しいノスタルジックな光景が広がる水郷の数々。色濃く残る伝統的な人々の生活にも触れてみよう。

レトロでアートなオアシスタウン 朱家角(ヂュウジアジャオ/Zhujiajiao)

上海の喧騒を逃れて運河のほとりを散策
貿易、郵便、商業の街として、明代から清代に栄えた水郷。場所は上海市の西郊外・青浦区。現在も当時の家屋や橋、街並みがそのまま残されており、上海四大文化名鎮に数えられている。
最近は欧米人が経営するゲストハウス、地元クリエイターが開いたカフェなど、オシャレな店が増えてきた。毎年秋には「水郷音楽節」と題した野外フェスティバルも開催されている。地元の若者にイベントの企画を任せる、入村料を取らないなど、ほかの水郷とは異なる政策が話題となり、移住者も増加中だという。歴史散策の村から、上海市街地の喧騒に疲れた若者たちが集う村へ…。ゆったりと変貌中の水郷を散策してみよう。

ACCESS
●バスで
普安路のバスターミナルより滬朱高速快に乗車し、「朱家角」で下車、徒歩5分。所要約1時間、運賃12元。
上海旅遊集散中心からツアーバスも出ている。
●地下鉄+タクシーで
地下鉄二号線徐涇東駅からタクシーで約30分。運賃は高速代金込みで約100元。

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運河に沿ってびっしりと住居や店舗が軒を連ねる

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道端には食べ歩きも楽しめるおいしい名物が並ぶ

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狭い門や路地にもどんどん入って隠れた名店を見つけたい

STREET & VIEW SPOT 街のメインストリートと絶景スポットを紹介

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西湖街 シーフウジエ
食べ歩きできる名物がいっぱい。商店街には創業100年を超える老舗もちらほら。

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北大街 ベイダージエ
朱家角のメインストリート。食堂、みやげ物店、お惣菜屋さんがびっしり並ぶ。

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放生橋 ファンションチャオ
明代に造られた上海最大の石橋。橋から生きた魚を放すと縁起が良いとされている。

遊覧船に乗ろう

乗船地点は課植園前、放生橋のたもと、城隍廟前の3カ所。ルートは1区間乗る短線、2区間乗る長線がある。船は6人乗りで、1艘60元から。相乗りして割り勘するのがおすすめ。

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橋は全部で36ある。回廊のような屋根付きの橋も

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船着き場。人数がそろえばすぐ出航する

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船頭さんはなぜか革靴にワイシャツ姿

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水郷らしい美しい景色が広がる
船が行き交う運河。船頭の陽気な歌声と乗客たちの笑い声が水辺の路地に響く

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放生橋から眺める夕暮れが最も美しい。この時間を狙って遊覧船に乗るのもおすすめ

朱家角で観る

運河に浮かぶ禅宗寺院 圓津禅院(ユエンジンチャンユエン/圆津禅院)

観音像を祀っているため「娘娘廟」とも呼ばれる禅寺。境内の「清華閣」は清代に建てられたもので、2階からは水郷の風景を一望することができる。

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境内の建物は多くが1990年代に修復された

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遠くからでも黄色い壁がよく目立つ

円津禅院

現地名:
圆津禅院
住所:
漕河路187号
アクセス:
バスターミナルから徒歩20分
営業時間:
8:30~17:00
定休日:
無休 

清代の資産家が建てた邸宅 課植園(クーヂーユエン/课植园)

1912年から15年かけて造られた大邸宅。学問(課)と農業(植)の両立をテーマにした庭園には書斎と畑がある。中国の造園美学をじっくり味わおう。

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広大な庭。家主の馬文卿が死去してから全体が完成したという。夏は池全体に蓮の花が咲く

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奇石を使った造園デザインも見どころ

課植園

現地名:
课植园
住所:
西井街109号
アクセス:
バスターミナルから徒歩20分
TEL:
021-5924-0199
営業時間:
8:30~17:00
定休日:
無休 

朱家角で食べる

食べ歩きが楽しい

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茹でたお餅の中に餡が詰まった「湯圓」。名物のひとつ

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豚モモ肉の煮込み。笹の葉と藁で包んであるのが朱家角風

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豚の角煮。ビールもご飯もすすむ味

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もち米にうまみがしみたちまき。その場で食べるなら温めてもらおう。豚肉入りの甘辛風味が定番

ヘルシーな農村料理に舌つづみ 可酔飯店(クーズエイファンディエン/可醉饭店)

朱家角では唯一の広東風水郷料理を出す店。化学調味料を使わず、素材の味を大切にした料理の数々は日本人好み。街並みを見渡せる屋上席がおすすめ。

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屋上席では運河を眺めながらランチが楽しめる

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朱家角の名物料理のひとつ、清蒸白水魚(時価)

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フォアグラペーストで炒めたきのこ「鵞肝醤杏鮑菇」28元

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半日煮込む日替わりスープ 25元〜

可酔飯店

現地名:
可醉饭店
住所:
西井街85号
アクセス:
バス停から徒歩20分
営業時間:
10:30~21:00
定休日:
無休 

朱家角で買う

新感覚の癒し系水郷みやげ 西井匯(シージンフエイ/西井汇)

古い邸宅をリノベーションしたカフェとショップ併設のゲストハウス。店内では、四川大地震の被災者や貧困層が手作りしたフェアトレード商品を扱う。

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1階のカフェにショップスペースがある

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刺繍入りの手作り名刺ケース 各22元

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 iPadケース 88元 とスマホケース 38元

西井匯

現地名:
西井汇
住所:
西井街56号
アクセス:
バス停から徒歩20分
TEL:
021-5924-2675
営業時間:
10:00~18:00
定休日:
無休 

創業150年の庶民派漢方薬局 童天和国薬号(トンティエンフオグオヤオハオ/童天和国药号)

1877年創業の老舗薬局。今も医師の問診や漢方薬の処方を受け付けている。建築物自体が文化財級なので、見学だけでも立ち寄ってみよう。

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重厚感あふれる店内。門や内装は創業時のまま

童天和国薬号

現地名:
童天和国药号
住所:
大新街60号
アクセス:
バス停から徒歩15分
営業時間:
8:00~17:00
定休日:
無休 

水路、石橋、小舟が織り成す商都 周荘(ヂョウヂュアン/Zhouzhuang)

900年の歴史を誇る江南の本格的な水郷
上海市内から西へ約70㎞の場所に位置する周荘は、観光地でありながら、北宋時代からの歴史ある江南水郷の文化を今に伝える運河の街。1086年に周廸功郎という人物が自邸と荘園を寺に寄進したことが名前の由来とされる。元代には江南の大富豪だった瀋祐・瀋万三親子が住み、街の発展に貢献した。

古鎮エリアにはいくつか入口があるが、古鎮旅遊售票処で入村料を払って入るのが一般的。街には4本の川が井の字型に走り、運河沿いに明、清時代の古い家屋が多く並ぶ。富安橋のたもとから船に乗ったり、文化人の足跡をたどったり、ナツメ餡の焼菓子とともにおしゃべりを楽しんだり。小さな古鎮をゆっくり歩けば、自分だけの発見がありそう。

ACCESS
●バスで
上海旅遊集散中心から直通ツアーバスで約1時間30分。料金は往復155元(入村料含む)、1日1便のみ。
上海長距離バス南ターミナルからもバスが出ている。料金29元、1日2便。
●車で
滬青平高速道路を通って約1時間15分。タクシーの場合、料金は片道300元ほど。

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古鎮エリアには元、明、清時代に造られた14の古いアーチ型の石橋が架かっている。万船娘と呼ばれる女性の船頭さんが船を漕ぐ姿も周荘らしい風景

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遊覧船には富安橋のたもとから乗船できる

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運河沿いの建物では食堂や商店が営まれている

STREET & VIEW SPOT こんな風景に出会えます!

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南北市河沿いの通り。画家の陳逸飛が描いた街としても有名だ

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魚や野菜などの食材を道端に並べて販売する地元の人たち

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物資の集積場だった周荘では、絹織物などの手工業も発展した。街のなかで伝統工芸の技が見られることも

周荘で観る

湖に建つ周荘の幕開けの寺 全福寺 チュエンフウスー

1086年に周廸功郎が自邸を寄進したことが始まりとされる寺。周荘の南端、南湖に浮かぶようにして建つ。大雄宝殿には釈迦牟尼像が鎮座する。

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現在の建物は1995年の再建。湖上に浮かぶように見えるため「水中仏国」とも呼ばれる

全福寺

現地名:
全福寺
アクセス:
古鎮旅遊售票処から徒歩6分
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観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付:
この記事の出展元は「まっぷる上海 蘇州」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2017年6〜8月の取材・調査によるものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので、現在取り扱っていない可能性があります。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。