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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

ブダペストの世紀末建築ウォッチング

19世紀末、ウィーンのユーゲントシュティールと同時代、ブダペストでは天才建築家レヒネル・エデンが独特のマジャル様式を確立した。

レヒネル・エデンの建築

ハンガリーの世紀末芸術を代表する鮮やかなジョルナイの特殊タイルをふんだんに使用した民族色の濃い魅惑のスタイル。

19世紀末、欧州各国は独自のアール・ヌーヴォー(総合美術様式)を追求していた。そんななか、建築家レヒネル・エデンは土着の民族であるマジャル人の文化への回帰をテーマにした幻想的な建築作品を制作。外壁のタイルは、南ハンガリーのテラコッタ会社ジョルナイが製造したもの。優れた耐凍性、「エシオン釉薬」による玉虫色の輝き、そしてマジャルのルーツであるアジア的な配色が特徴だ。また装飾にもマジャル刺繍のような繊細な曲線を多用。レヒネルの建築群はあまりにも個性的でありながら、時代や民族を超えた普遍性が感動を呼んでいる。

地質学研究所 Földtani Intézet

1899年完成
鮮やかな青いタイルが美しい、レヒネル最盛期の作品。曲線を多用した装飾をよく見ると、細部に月、植物、アンモナイトなど、地質学にちなんだモチーフが。

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屋根の上にはギリシャ神話の巨人アトラスの姿が

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黄色と青の対比が建物にインパクトを与えている

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地質学博物館

現地名:
Országos Földtani Múzeum
住所:
Stefánia út 14
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アクセス:
地下鉄2号線Puskás Ferenc Stadionプシュカーシュ・フェレンツ・シュタディオン駅から徒歩10分
TEL:
1-267-1427
営業時間:
予約制(1週間前まで)

工芸美術館 Iparművészeti Múzeum

1896年完成
レヒネルがマジャル建築様式を確立した記念すべき作品。美術館内では家具やガラス器が展示してあるが、建物自体が芸術作品なので、内外の装飾にも注目だ。

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独特の鮮やかな緑と黄色のジョルナイのタイルが、空の青によく映える

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草花などを表現した曲線的なマジャルの意匠が随所に

工芸美術館

現地名:
Iparművészeti Múzeum
住所:
Üllői út 33-37
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アクセス:
地下鉄3号線Corvin-negyedコールヴィン・ネジェド駅からすぐ
TEL:
1-456-5107
営業時間:
10:00~18:00
定休日:
月曜 
Webサイト:
http://www.imm.hu

旧郵便貯金銀行 Postakarékpénztár

1902年完成
波打つ曲線でマジャルの伝統模様を織り出した、レヒネルの代表作。内部見学は不可だが、聖イシュトヴァーン大聖堂の上から美しい屋根の全容が見渡せる。

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旧郵便貯金銀行

現地名:
Magyar Királyi Postatakarékpénztár
住所:
Hold u.4
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アクセス:
地下鉄3号線Arany János u.アラニュ・ヤーノシュ・ウッツァ駅から徒歩3分

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奥付:
この記事の出展元は「まっぷるウィーン プラハ・ブダペスト」です。掲載されているデータは、2016年5〜8月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。 最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。