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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

【ブダペスト】美術館&博物館でハンガリー美術と激動の歴史に触れる

民族意識の高まりとともに各地から収集されたハンガリアン・アートの傑作や、ヨーロッパ各地の有名画家の作品が見られる。また、ハンガリーの多面的な歴史をひも解く博物館や、民族衣装、工芸品など独自の文化にふれられる専門博物館も訪れたい。ミュージアムが集中しているのは王宮の丘や英雄広場。ハンガリー美術を鑑賞し、歴史や文化について学ぼう。

見ごたえのあるハンガリー絵画 国立美術館 Magyar Nemzeti Galéria

7万点もの絵画や彫刻などを所蔵し、ムンカーチ・ミハーイ、メルシェ・パール、ロツ・カーロイ、ラースロー・パール、シャーンドール・ビハイなど、19世紀の代表的なハンガリー絵画を展示している。暗い作品が多いなか、パールの明るい色使いやカーロイの女性画は興味深い。

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王宮の丘にそびえ立つ宮殿も魅力的

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入浴する女 No vesz egy Fürdot

作者 ロツ・カーロイ
制作年 1901年

ドイツロマン派風の絵画から、のちに清純な女性画を描いた。ほかに『入浴の後』がある。

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ひばり Pacsirta

作者 シニュイ・メルシェ・パール
制作年 1882年

このほかの代表作は『五月のピクニック』『紫衣の女』『気球』『恋人たち』(同館所蔵)。

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質屋 Pawn Shop

作者 ムンカーチ・ミハーイ
制作年 1874年

ムンカーチの初期の絵は、農民や貧しい人々の日常生活がテーマである。この絵には当時の質屋の様子が描かれている。

国立美術館

現地名:
Magyar Nemzeti Galéria
住所:
Szent György tér 2,Budavári Palota
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アクセス:
バス16・16A・116番Dísz Térディース・テール下車、徒歩4分/くさり橋たもとからケーブルカーで2分
TEL:
1-2019-082
営業時間:
10:00~18:00
定休日:
月曜 
Webサイト:
http://www.mng.hu

スペインの有名画家の作品を展示 国立西洋美術館 Szépmuvészeti Múzeum

ハンガリー建国1000年を記念して1896年に建設が開始され、1906年に開館した美術館。ハンガリーの名門貴族エステルハージ家のコレクションをもとに、13~18世紀の西洋絵画を所蔵。ゴヤ、ベラスケス、エル・グレコ、デル・マーソなどスペイン派絵画は、プラド美術館に次いで多数展示されている。※2016年6月現在改修中。2018年春オープン予定

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建国1000年を記念したギリシャ神殿風の建物。英雄広場に面して建つ

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水を運ぶ女 Leány Korsóval

作者 ゴヤ
制作年 1808〜12年頃

ゴヤはこの絵と隣に並ぶ『みがき屋』で女性の力強さを表現し、ナポレオンのスペイン占領軍に対抗したという。

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テーブルの農夫たち A Gazdálkodók a Táblázat

作者 ベラスケス
制作年 1622年頃

農夫の質素な日常の食卓を描いた、ベラスケスの比較的初期の作品。

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キリストと姦婦 Krisztus és a Házasságtöro

作者 ルーカス・クラナッハ(父)
制作年 1532年

「罪なき者から最初に石を投げよ」。クラナッハは、キリストと姦婦をテーマとした宗教画をいくつか描いた。

国立西洋美術館

現地名:
Szépm vészeti Múzeum
住所:
Dózsa György út 41
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アクセス:
地下鉄1号線Hősök tereホーショク・テレ駅からすぐ
TEL:
1-469-7100
営業時間:
10:00~18:00(入場は~17:00)
定休日:
月曜 
Webサイト:
http://www.szepmuveszeti.hu

企画展がつねに話題 現代美術館(ミューチャルノク)Mucsarnok

1896年に建てられた個人所有の建物だったが、1945年より文部省の運営となった。以来ジャンルを問わない現代美術を扱い、いつ訪れても期待を裏切らない企画展が開催されている。野外カフェは美術を学ぶ学生たちに人気がある。

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入口前のカフェは待ち合わせ場所としても人気

現代美術館(ミューチャルノク)

現地名:
Műcsarnok
住所:
Dózsa György út 37
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アクセス:
地下鉄1号線Hősök tereホーショク・テレ駅からすぐ
TEL:
1-460-7000
営業時間:
10:00~18:00(木曜は12:00~20:00)
定休日:
月曜 
Webサイト:
http://www.mucsarnok.hu

街の歴史を物語る展示品の数々 ブダペスト歴史博物館 Budapesti Történeti Múzeum

王宮の南端にあり、地下室がそのまま博物館に。おもに考古学関連と街の歴史、芸術作品の3つのジャンルから構成される。増改築を繰り返した王宮の設計図や写真も展示。

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13世紀に王宮で使用されていた柱や壁などを展示している

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王宮の中庭にあるライオンの門をくぐって向かう

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地下室への階段

この博物館ではどこまで続くかわからない地下室や洞窟に足を進めたい。ただし、ある程度の体力の消耗は覚悟すること。

ブダペスト歴史博物館

現地名:
Budapesti Történeti Múzeum
住所:
György tér 2
地図を見る »
アクセス:
バス16・16A・116番Dísz Térディース・テール下車、徒歩4分/くさり橋たもとからケーブルカーで2分
TEL:
1-487-8800
営業時間:
10:00~18:00(11~翌2月は~16:00)
定休日:
月曜 
Webサイト:
http://www.btm.hu

マジャル民族の文化に触れる 民族博物館 Néprajzi Múzeum

国会議事堂の前に建つネオ・ルネサンス様式の博物館。外観、内装ともに豪華で、建築物として見るだけでも価値がある。展示はハンガリー独特の民族文化が中心で、伝統工芸や生活様式を知ることができる。

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1973年に国会議事堂の前に再建された

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大きな吹き抜けがネオ・ルネサンス様式を象徴している

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民族衣装

オーストリア=ハンガリー二重帝国の領土は広範囲にわたるため、展示されている民族衣装も多種多様だ。アジアの影響も受けている。

民族博物館

現地名:
Néprajzi Múzeum
住所:
Kossuth Lajos tér 12
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アクセス:
地下鉄2号線Kossuth Lajos térコッシュート・ラヨシュ・テール駅から徒歩3分
TEL:
1-473-2423
営業時間:
10:00~18:00
定休日:
月曜 
Webサイト:
http://www.neprajz.hu

幾何学的な作品など400点を展示 ヴァザレリ美術館 Vasarely Múzeum

ハンガリー南部のペーチ生まれのヴァザレリは、のちにパリへ移住した世界的に有名な芸術家。日本ではヴァザルリの名で知られる。※2016年6月現在改修中。2017年オープン予定

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オーブダの中央広場の近くにある

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TRIBOX 1974

この美術館には400点以上のヴァザレリによる2D、3Dの絵画やタペストリー、彫刻が展示されている。

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ポートフォリオ パリ-東京 4

1971年作。ヴァザレリはオプティカル・アート(Op Art)の先駆者的存在。

ヴァザレリ美術館

現地名:
Vasarely Múzeum
住所:
Szentlélek tér 6
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アクセス:
HÉV/Szentlélek térセントレーレク・テール駅から徒歩3分
TEL:
1-388-7551
営業時間:
10:00~17:30
定休日:
月曜 
Webサイト:
http://www.vasarely.hu

ハンガリーの歴史を知る 国立博物館 Nemzeti Múzeum

1847年に完成したネオ・クラシック様式の博物館。セーチェニ伯爵が寄進したコレクションを中心に、ハンガリー建国前のローマ時代から二重帝国時代、社会主義時代、現在にいたる歴史資料を展示。

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正面の8本の柱が美しく並ぶ。博物館前広場は1848年の独立運動蜂起の場でもある

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フランツ・リスト像 Liszt Ferenc

作者 ミクロス・バラバス
制作年 1847年

36歳前後のリストの肖像画。バラバス(1810〜98)はハンガリー生まれの画家で、とくに肖像画で知られる。1867年にはハンガリーの国会議員にも。

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ブロードウッドのピアノ

作者 ブロードウッド

ベートーヴェンやリストも使った当時有名なブロードウッド製(イギリス)のピアノ。

国立博物館

現地名:
Nemzeti Múzeum
住所:
Múzeum körút 14-16
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アクセス:
地下鉄3号線Kálvin térカールヴィン・テール駅から徒歩3分
TEL:
1-338-2122
営業時間:
10:00~18:00
定休日:
月曜 
Webサイト:
http://www.hnm.hu
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