更新日:2020年4月13日
イギリス【コッツウォルズ】美しい村へ!
緑の丘陵地帯にうっとりする!
まるで絵画の世界に迷い込んだかのように美しい田園風景は、何百年と変わらずこの地に息づく。ゆっくりと流れる時間と自然のなかで、心なごむひとときを送ろう。
なだらかな丘に広がるライムストーンの街並み
ロンドンの北西約200㎞、車で約2時間の丘陵地帯に広がるコッツウォルズ地方は、「世界で最も美しい」と讃えられる村々が点在するエリア。かつて羊毛産業で栄えた時代の、古き良き中世の英国の面影を残している。コッツウォルド・ストーンと呼ばれる「はちみつ色」のライムストーン(石灰石)で造られた家並みと、豊かな緑とのコントラストが、一幅の絵のような美しさを見せてくれる。
ここでは、いくつかの村をめぐり、気ままにウォーキングや、アンティーク探し、食事やアフタヌーンティーなどに興じてみよう。数百年前の時代にタイムスリップしたかのような風景とゆるやかな時の流れが、英国ならではの豊かさを感じさせ、訪れる人をとりこにせずにはおかない。
ロンドンから鉄道で約1時間半!コッツウォルズ地方の村エリアガイド
ボートン・オン・ザ・ウォーター Bourton-on-the-Water
コッツウォルズ地方の中心地。川と水辺、街並みの風情が美しい水の都。
チッピング・カムデン Chipping Campden
中世に羊毛取引で栄えた街。はちみつ色のエレガントな家々が建ち並ぶ。
ブロードウェイ Broadway
羊毛の運搬拠点となった街。コッツウォルズ地方の観光拠点にも最適。
バイブリー Bibury
「英国でいちばん美しい村」と讃えられ、14世紀の街並みがそのまま残る。
カッスル・クーム Castle Combe
中世の街並みをとどめる小さな村。絵本の中を歩くような散策を楽しめる。
レイコック Lacock
切妻屋根の家並みが続く中世の街。映画やドラマのロケ地としても有名。
はちみつ色の村めぐり
産業革命や周囲の都市からの影響を受けず、「昔ながらのイングランド」の風景が残るこの地方。点在する村々をめぐり、豊かな時間を過ごしたい。
1泊2日で行く村めぐりおすすめプラン
1日目
ボートン・オン・ザ・ウォーター
コッツウォルズの中心部に位置する。川の美しい水辺に多くの人が集まる。
➡車で約20分
チッピング・カムデン
昔の面影がそのまま残り、おとぎ話のなかの世界にいるような気分になれる街。
➡車で15分
ブロードウェイ
羊毛の運搬拠点として栄えたコッツウォルズの中心地。おしゃれなショップが並ぶ。
2日目
バイブリー
低い屋根と切妻壁の家が並ぶ「世界でいちばん美しい村」と賞賛される、小さな村。
➡車で50分
カッスル・クーム
14世紀の面影を残す街並みが特徴の、コッツウォルズ地方南端にある静かな村。
➡車で20分
レイコック
中世の街並みがきれいに保存されており、映画やドラマのロケ地によく利用される。
アドバイス
コッツウォルズの面積は東京都と同じくらい。各村自体は小さいので30分〜1時間でまわれるが、交通の便が悪い。たくさんの村をまわりたい場合はツアーに参加しよう。
マーケットでお買い物
かつて羊毛の交易で栄え、資産家が多く住んだこの地方はアンティークの宝庫。また地元の農家による、こだわりの食品でも知られる。マーケットではこれらを気軽に見てまわれるのでぜひ訪れたい。
貴族気分でマナーハウスに滞在
貴族の邸宅が宿泊施設として改装されたマナーハウス。お茶や広い庭の散策など、マナーハウスならではの優雅な時間が過ごせる。宿泊しなくても、レストランやティールームを利用できるところもある。
花いっぱいのガーデン鑑賞
ナショナルトラストやマナーハウス、個人が管理するものまで、手入れの行き届いたイングリッシュ・ガーデンが点在。ガーデニング好きにはたまらない。花や緑を見ながらの散策、読書、おしゃべりも素敵。
緑のなかをウォーキング
「フットパス」と呼ばれる、快適なウォーキングのための散歩道が国中に整備されているイギリス。コッツウォルズにもフットパスがあるので、しっかりと準備をして、自然を感じながら歩いてみたい。
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。