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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

【クアラルンプール】のオールドタウンを街歩き 歴史的建築を楽しむ

KL中心部の西側は、街でとくに古い歴史を持つ。民族の文化や国のたどった足跡を映し出す建築を、3つのエリアに分けて散歩しながら見てまわろう。



さんぽのポイントはココ!!

★オールドタウン散策エリアは 大きく3つ

★すべてまわるなら 1日しっかり取りたい

★エリア間の移動は 徒歩も可能だが、上手に タクシーを利用したい

ムルデカ・スクエア周辺

イギリス統治時代に建てられた美しい建造物が並ぶ

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1957年に独立宣言がなされた広場で、高さ約100mの国旗掲揚塔がシンボル。

スルタン・アブドゥル・サマド・ビル

時計塔は広場のシンボル的存在
1897年の建造で、マレーシア初のムガール様式の建築。玉ネギ形の3つの銅製ドームや連なるアーチ、赤レンガに白漆喰の外壁がエキゾチックだ。中央にそびえる高さ41mの時計塔も見応えがある。

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設計者は市内の多くのムガール様式建築を手がけたA.C.ノーマンとA.B.ヒューバック。当時は英領マラヤの最高傑作と讃えられた

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毎週土・日曜と独立記念日のある8月の夜は、建物全体に電飾が施されて美しくライトアップ!

スルタン・アブドゥル・サマド・ビル

現地名:
Sultan Abdul Samad Building
住所:
Jl. Tun Perak
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アクセス:
LRT マスジッド・ジャメ駅から徒歩7分
営業時間:
見学自由(外観のみ)

マスジッド・ジャメ

優美なドームやアーチに目を奪われるモスク
正式名称は、マスジッド・ジャメ・スルタン・アブドゥル・サマド。KL発祥の地であるクラン川とゴンバック川の合流地点に建つモスク。設計者はA.B.ヒューバックで、アーチを多用したムガール様式が特徴だ。

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1965年に国立モスクが建てられるまでは、KLで最も重要なモスクとしてその役割を果たしていた

マスジッド・ジャメ

現地名:
Masjid Jamek
住所:
Jl. Tun Perak
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アクセス:
LRT マスジッド・ジャメ駅から徒歩3分
TEL:
03-2691-2829
営業時間:
9:00~18:00
定休日:
金曜の12:30~14:45 

国立織物博物館

内部の展示や店舗にも注目
1905年の建築で、赤レンガと白漆喰のストライプが特徴的。マレーシアの各民族の伝統衣装などを展示するほか、おしゃれなカフェやショップも。

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裏手にあるガラス張りの建物から入館する

国立織物博物館

現地名:
National Textile Museum
住所:
26 Jl. Sultan Hishamuddin
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アクセス:
LRT マスジッド・ジャメ駅から徒歩10分
TEL:
03-2694-3457
営業時間:
9:00~18:00
定休日:
無休 
Webサイト:
http://www.muziumtekstilnegara.gov.my

セント・マリー聖堂

壮麗なパイプオルガンがある英国国教会
1895年に建てられた、市内最古の英国国教会。1922年に英国ゴシック様式に建て替えられた。19世紀最高のオルガン職人と讃えられたヘンリー・ウィリスによるパイプオルガンも必見。

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内部見学の際はメールで予約を

セント・マリー聖堂

現地名:
Cathedral of St. Mary The Virgin
住所:
Jl. Raja
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アクセス:
LRT マスジッド・ジャメ駅から徒歩8分
TEL:
03-2694-5470
営業時間:
9:00~15:00
定休日:
日曜 
Webサイト:
http://www.stmaryscathedral.org.my

チャイナタウン周辺

豪華な寺院建築やカラフルなショップハウスが見もの

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プタリン通りの商店街の入口には、中国様式の門が設置されている。

陳氏書院

絢爛豪華な意匠に注目
中国出身の陳氏一族の祖先を祀る霊廟で、1897〜1906年に建てられた。中国の歴史や神話などをモチーフにした精緻な彫刻や装飾が、外壁に埋め込まれている。

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広東様式の豪華な建築や装飾は見ものだ

陳氏書院

現地名:
Chan See Shu Yuen
住所:
Jl. Petaling
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アクセス:
LRT マハラジャレラ駅から徒歩5分
TEL:
03-2070-6511
営業時間:
8:00~18:00
定休日:
無休 

関帝廟

商売繁盛の神が祀られる
三国志の英雄・関羽を祀る寺院。武神として名高いが、商売繁盛の神としても信仰を集めている。境内には渦巻き状の線香がぶら下がり、祈りを捧げる人々の姿が絶えない。

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商業を司る神として、チャイナタウンには欠かせない存在

関帝廟

現地名:
Guandi Temple
住所:
168, Jl. Tun H. S. Lee
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アクセス:
各線パサール・スニ駅から 徒歩5分
営業時間:
参拝自由

スリ・マハ・マリアマン寺院

極彩色の神々を祀るヒンドゥ寺院
創建は1873年で、市内最古のヒンドゥ寺院のひとつ。ゴープラムと呼ばれる高さ22mの塔門には、シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマなど色彩豊かな神々がびっしりと祀られている。

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内部には祭壇を中心とした祭礼室がある。敷地内へは靴を脱いで

スリ・マハ・マリアマン寺院

現地名:
Sri Maha Mariaman Hindu Temple
住所:
Jl. Tun H.S. Lee(Jl. Bandar)
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アクセス:
各線パサール・スニ駅から徒歩5分
営業時間:
6:00~20:30
定休日:
無休 

クアラルンプール駅周辺

コロニアル風の大型建造物やイスラム建築もチェック!

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マレーシア鉄道公社ビル

豪壮な姿でそびえる歴史的建造物
1917年に完成したムガール様式の建物。向かいのクアラルンプール駅と同じA.B.ヒューバックが手がけた。外壁には火山岩を使用。

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内部の見学はできない

マレーシア鉄道公社ビル

現地名:
Malayan Railways Head Quarters Building
住所:
Jl. Sultan Hishamuddin
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アクセス:
KTMコミューター クアラルンプール駅から徒歩1分
TEL:
03-2267-1200
営業時間:
見学自由(外観のみ)

国立モスク

近代イスラム建築が見事
東南アジアでも最大級のモスクで、およそ8000人を収容可能。波形の青い屋根や高さ72mの白いミナレットが特徴的だ。礼拝堂入口から見えるステンドグラスも見事。

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礼拝堂へは信者以外は入れない

国立モスク

現地名:
Masjid Negara
住所:
Jl. Lembbah Perdana
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アクセス:
KTMコミューター Kuala Lumpur クアラ・ルンプール駅から徒歩5分
TEL:
03-2963-7784
営業時間:
9:00~12:00、15:00~16:00、17:30~18:30(金曜は15:00~16:00、17:30~18:30)
定休日:
無休 

クアラルンプール駅

歴史を物語る美しい白亜の駅舎
現在の駅舎は1910年に完成したもので、ムガール様式や古典様式など複数のデザインが折衷した姿が目をひく。KLセントラル駅が開業するまではKLの中心的な駅だった。

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美しい外観は「白亜の貴婦人」に例えられる

クアラ・ルンプール駅

現地名:
Kuala Lumpur Station
住所:
Jl. Sultan Hishamuddin
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アクセス:
KTMコミューター クアラルンプール駅直結
TEL:
03-2267-1200
営業時間:
見学自由(外観のみ)

観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付:
この記事の出展元は「まっぷるオーストラリア’18」です。掲載されている営業時間や定休日などのデータは、2017年6月〜8月の取材・調査に基づくものです。諸事情により変更になる可能性がありますので、ご利用の際には最新の情報をご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので、現在取り扱っていない可能性があります。 本誌中の料金、価格の単位は「RM(リンギ・マレーシア)」で表示しています。2017年8月現在、RM1=約27円です。 休業日は、イスラムのハリラヤ(祝祭)、中国の旧正月などの祝祭日や臨時休業を除いた定休日のみを表示しています。 ホテル、スパの料金などには税、サービス料が別途追加される場合があります。 ショップやレストラン、ホテルとの個人的なトラブルに関して、弊社では責任を負いかねますのでご了承ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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