更新日:2023年10月29日
韓国への入国・出国手続きガイド
なにかと変わりやすい韓国の入国・出国手続き。
海外旅行が初めての人はもちろん、旅慣れている人も韓国の入国・出国手続きのポイントを確認しておきましょう。
韓国への入国
韓国への入国に必要な書類は機内で配られるので記入しておきましょう。なお税関申告書は、申告するものがなければ提出不要になりました。
①空港ターミナルへ
空港に到着したら、案内に従ってターミナル内へ。
②検疫
係官に健康状態調査表などを提出します。Q-CODEに登録した人は、書類の提出は不要で、画面のQRコードを提示すればOK。
Q-CODE(検疫情報事前入力システム)※任意
韓国入国時の検疫手続きをスムーズにするための事前登録システム。登録は任意です。
公式サイトにアクセスして、パスポート情報、メールアドレス、滞在情報などを入力します。日本語表示も選べますが、入力は英語や韓国語のみ。登録後に発行されるQRコードは、入国時に必要になるので保存しておきましょう。
③入国審査
入国審査場へ進み、外国人用の審査ブースで、パスポートや入国カードを提出。17歳以上の外国人は、顔写真撮影と指紋採取があります。K-ETAに登録している人は入国カードの提出は不要です。入国スタンプはなく、入国確認(entry confirmation)シールが渡されます。
K-ETA(大韓民国電子旅行許可)制度
※2024年12月31日までは、一時的に免除されているため、取得は任意
ビザ免除で韓国へ入国するために取得が必須になったシステム。日本出国の72時間前までを目安に、公式サイトや専用アプリで申請します。
登録は最長2年間有効。代理人申請もできます。申請料は1万W(決済手数料別)。クレジットカードで支払います。
ただし、非公式ウェブサイトや代行業者を通した場合、高額の手数料をとられるケースもあるので、下記の公式サイトなどから申請しましょう。
④預けた荷物の受け取り
搭乗した飛行機の便名が表示されているターンテーブルで、預けた荷物を引き取ります。その場で荷物の状態をチェックして、破損している場合は、係員にクレームタグを見せて対応してもらいます。荷物が見つからないときも係員へ。
⑤税関検査
申告するものがなければ、税関申告書の提出は必要ありません。荷物をもって「申告なしNothing to Declare」の通路へ。申告するものがある場合は「申告ありGoods to Declare」のカウンターへ進み、税関申告書を提出します。家族は1枚でOK。事前にオンラインで登録した人は画面のQRコードを提示します。
韓国入国カードと税関申告書
外国人旅行者の場合は健康状態調査表や入国カードの提出が必要です。韓国籍、または韓国在住で外国人登録証のある外国人は入国カードの提出は不要。税関申告書は申告するものがなければ不要になりました。
K-ETAに登録している人は入国カードの提出も不要です。※2023年6月時点
・入国カード
氏名、性別、国籍、生年月日、職業、韓国での連絡先、入国目的、署名などを記入する。
・税関申告書(表)※申告が必要な場合のみ
氏名、生年月日、パスポート番号、滞在日数、出発国、同行家族の人数、搭乗便名、滞在先住所や電話番号を記入。各質問に回答して署名する。
・税関申告書(裏)※申告が必要な場合のみ
国内外の免税店で購入または贈られたもので、免税範囲を超えている品目の詳細を記入。品物名、数量、価格など。
オンライン税関申告も利用できます
申告が必要な場合は関税庁の公式サイトやアプリでもできます。オンライン申告をすれば紙の申告書は不要。入力は英語か韓国語ですが、表示は日本語も選べます。
※仁川空港第2ターミナルと金浦空港で利用可(2023年6月時点)
Korea Customs Declaration for Travelers
※アプリは「Korea Customs Service」で検索
韓国入国時の免税範囲
・酒類
2本(2リットル以下/US$400以下)※19歳以上
・たばこ
紙巻200本、葉巻50本、電子たばこリキッド20mlのいずれか1種 ※19歳以上
・香水
60ml
・その他
総額US$800相当額までの品物(販売目的ではないもの)
・通貨
US$1万相当額を超える現金や有価証券などは申告が必要
おもな持込み禁止・制限品
申告しないで持ちこむと高額の罰金が科せられることがあります。とくに食品類は要注意。持ち込みOKかわからないものがある場合は、係官に聞きましょう。
・動物、植物、肉類・肉製品、卵・卵製品、牛乳・乳製品、果物や野菜、種子、漢方薬、ナッツ類、土など
・偽ブランド品、海賊版、偽札など
・ポルノ、盗聴器など
・武器、弾薬、爆発物、麻薬類など
関連リンク
韓国出国の手続き
①空港へ向かう
余裕をもって2〜3時間前には空港へ。仁川国際空港にはターミナルが2つあるので間違えないように。コードシェア便の場合は、どの航空会社でチェックインをするのか確認しておきましょう。
②チェックイン
パスポートと航空券(Eチケット控え)を用意して、航空会社のカウンターや自動チェックイン機で搭乗手続きをします。荷物を預けて搭乗券とバゲージクレームタグ(手荷物引換証)を受け取ります。フライトによっては事前にソウル駅やオンラインでのチェックインも可能です。
付加価値税(VAT)の払い戻しを申請する人は、出国審査場へ向かう前に、税関カウンターやKIOSK(自動払い戻し機)で手続きをします。即時還付制度を利用した場合は、空港での税関手続きは基本的に不要です。
ソウル駅の事前チェックインが便利!
ソウル駅の地下にある都心空港ターミナルでは、仁川空港出発便のチェックインができます。利用できる航空会社は限られますが、荷物を預けて身軽に最終日を過ごせて便利。ソウル駅からA’REX直通列車を利用することなどの条件があります。手続きはフライトの3時間前まで可能です。
③セキュリティチェック
機内に持ち込む手荷物のセキュリティチェックとボディチェックを受けます。日本の出国時と同じように、液体物やライター、刃物などの持ち込みは制限されています。
④出国審査
出国審査場へ進み、係官にパスポートと搭乗券を提示します。出国カードはありません。
出入国自動化ゲート
Smart Entry Service(SeS)ゲートを利用して韓国の出入国審査を行えるシステム。端末でパスポート、指紋、顔写真を登録すれば審査完了。17歳以上で、ノービザまたは短期ビザで入国する外国人の場合は、出国時に利用できる。19歳以上の韓国国民と17歳以上の外国人登録者は、事前登録なしで出入国ともに利用可能。
⑤搭乗ゲート
付加価値税(VAT)の手続きがある人は、払い戻しカウンターや自動払い戻し機で手続きをします。出発30分前までには搭乗ゲート前へ。ゲート番号は変更されることもあるので、フライト情報モニターなどでも確認しましょう。搭乗時にもパスポートのチェックがあります。
知っておけばお得!韓国の事後免税制度
韓国には、日本の消費税にあたる10%の付加価値税(VAT)がありますが、外国人は払い戻しを申請できます。
おもな条件
・事後免税加盟店(TAX FREE)で、いちどに3万W以上の買い物をすること
・3ヵ月以内に、その商品を未使用のまま携帯して韓国を出ること
・会計時にパスポートを提示すること
・外国人の場合は韓国での滞在が6ヵ月未満
手続きの流れ
①ショップで
会計時にパスポートを提示して、免税手続きに必要な書類を作ってもらいます。
②空港(港)で:出国審査前
チェックインをして搭乗券を受けとったら、出国審査へ向かう前に税関カウンターへ。商品、レシート、免税書類、パスポートなどを提示して、書類にスタンプをもらいます。還付額が7万5000W未満の場合は、KIOSK(自動払い戻し機)で手続きができます。
③空港(港)で:出国審査後
各社の払い戻しカウンターで、パスポートと免税書類を提出して還付金を受けとります。営業時間外の場合は、書類にクレジットカード決済口座などを記入して、指定のボックスに投函します。
即時還付制度が便利!
いちどの買いものが50万W未満の場合、その場で税抜き価格にしてもらうことができます。空港での手続きは基本不要です。対象店は一部のデパートやコスメショップ、大型スーパー、高級ブランド店など。滞在中の総額が250万W以下まで適用されます。
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
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