更新日:2020年4月13日
台湾 レンガと木造の街並老街(ラオチエ)を旅する
かつて物資と人の集散地として栄えた街。今もその面影を残す老街は、人々の旅情を誘う印象的な風景にあふれている。それぞれの街で出会う名物のグルメも、旅の楽しみのひとつ。
新竹湖口老街 (シンツウフウコウラオチエ) 壮観な赤レンガ建築と落ち着いた客家人の街
長さ300mの石畳の道の両側に華南の赤レンガを使った「大正式建築」の建物群が建ち並ぶ。縦貫鉄道の要衡地として開けた街で、バロック様式風の住宅兼店舗が続く街並は壮観。昔懐かしい屋台や食堂で素朴な客家料理が味わえる。
【アクセス】
台北駅から台鉄 湖口駅下車、タクシーで8分
近年修復整備された老街の入口
レトロな自転車の屋台や民家を改装した客家料理のお店などが点在する
レトロな自転車の屋台や民家を改装した客家料理のお店などが点在する
週末は観光客で賑わう街は、夜には建築群がライトアップされて幻想的な雰囲気に
関連リンク
三峡老街 (サンシアラオチエ) 懐かしくて新しい赤レンガストリート
かつて樟脳や茶、藍染め布業の地場産業の水運で栄え、日本統治時代には富裕層の街として発展した。その栄華を伝える騎楼建築様式の建物群は、近年整備され、風情ある赤レンガが続くアーケードの商店街として新しい賑わいをみせている。
【アクセス】
台北駅から台鉄 鶯歌駅下車、タクシーで10分
100余の飲食・みやげ物店が連なる
北埔老街 (ペイプウラオチエ) 客家料理や擂茶など客家文化を色濃く残す
東方美人茶の産地としても知られる山あいの小さな街。住民の大半が客家人で、赤レンガを積んだ平屋家屋、狭くて曲がりくねった路地などに客家人街の特色が見てとれる。メイン通りの店では伝統茶の擂茶、客家軽食や芋デザートなどが楽しめる。石柿の干し柿も名物のひとつだ。
【アクセス】
台鉄 新竹駅から台湾線で竹東下車、竹東から新竹客運バスで15分
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どこを切り取っても絵になる老街の街並で、今も多くの住民が生活を営んでいる
客家伝統の家屋がたたずむ路地も絵になる
洋風建築を取り入れた建物も残る
内湾老街 (ナイワンラオチエ) 日本の木造建物が残る客家グルメ満載の街
ローカル単線の内湾駅の駅前エリア。戦前から戦後にかけて樟脳や林業などで賑わった街で、日本統治時代に設立された「内湾交番」や「内湾戯院(内湾映画館)」など日本風の木造建築が残る。擂茶に野薑花粽や餅菓子の麻 などが名物。
【アクセス】
台北駅から台鉄 新竹駅で乗り換え、内灣駅下車、徒歩3分
昔懐かしい昭和の風景を思い出す
深坑老街 (シェンコンラオチエ) 食通にはたまらない豆腐料理を堪能
大正時代に建てられた赤レンガの街並と臭豆腐で有名な街。狭い路地の両側に、餅屋、駄菓子屋などに交じって豆腐店が点在する。麻辣臭豆腐はじめ、紅焼豆腐、豆腐羮、豆腐巻、酥炸(揚げ)豆腐など、豆腐料理の種類も豊富で食べ歩きも楽しい。
【アクセス】
文湖線 木柵駅からバス660番で深坑下車すぐ
メイン通りには臭豆腐の香りが漂う
大渓老街 (ターシーラオチエ) バロック建築群に名物のコマと豆干
大漢渓の水運を利用して木材や樟脳、茶葉などの集散地として栄えた地。日本統治時代に整備されたギリシャ式破風、ローマ式の柱にバロック風の装飾が施された騎楼建築が和平路と中山路に残る。名産はコマなど木工製品で豆干はこの街の名物。
【アクセス】
台北駅から台鉄 桃園駅下車、タクシーで30分
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- 奥付:
- 「トラベルデイズ 台湾」が出展元となる記事に掲載している情報は、2014年10月〜2015年1月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。