更新日:2020年4月13日
オーストラリア【ラミントン国立公園】で古代植物に会いに行く
緑が覆い尽くす広大な熱帯雨林は動植物たちのパラダイス。整備された歩きやすいハイキングコースで古代植物や野生動物に会いに行く。
ヒンターランドを散策しよう!地球を体感する!
ヒンターランドとは?
ゴールド・コーストの内陸部は、亜熱帯気候の丘陵地帯が広がっており、ヒンターランドと呼ばれている。1986年には、ラミントン国立公園やスプリングブルック国立公園を含むエリアが「オーストラリアのゴンドワナ多雨林」として世界遺産に登録。世界最古のシダや絶滅危惧種の植物も自生する。
【世界遺産】ラミントン国立公園
古代植物が息吹く熱帯雨林の世界遺産
クイーンズランド州とニュー・サウス・ウェールズ州の州境に位置し、2万haの広さに雄大な風景が広がる。ゴンドワナ大陸の時代から息づく、シダやコケ類など貴重な植物が生息するハイキングコースを歩こう。
【ツアーインフォメーション】
ラミントン国立公園のなかでも、グリーン・マウンテンとオライリーズがセットになったツアーが人気。ホテルまで送迎してくれる。
世界自然遺産 グリーン・マウンテン・ツアー
日本人ガイドによる送迎付きのツアー。アルパカ牧場、グリーン・マウンテン、オライリーズを訪れる。ブッシュ・ウォーキングや展望台からの眺望、ワイナリー見学などが楽しめる見どころたっぷりのツアー。ボリューム満点のランチ付。
A$130、子供A$70
9:00〜16:00
■催行会社/キュー・ジェイ・エス
07-5500-4522
www.qjs.com.au
Box Log Falls in Lamington National Park, by Mcguigan Visuals, CC BY-ND
「絞め殺しのイチジク」など珍しい植物が見られる
はるかかなたに、ノース・ストラドブローク島を望むカマラン展望台
グリーン・マウンテン
熱帯雨林の深い森に広がる樹海
ラミントン国立公園の西側に広がる森。大木の樹海が果てしなく広がっていることから、グリーン・マウンテンと呼ばれる。木々の間にめぐらせた吊り橋のツリー・トップ・ウォークやボードウォークを歩いて、亜熱帯の森で森林浴を楽しみたい。
【ブーヨン・ウォーク (Booyong Walk)】
1㎞も続く板張りの遊歩道
樹齢数百年の木々が生い茂る、亜熱帯雨林の森へ足を踏み入れる。
【ツリー・トップ・ウォーク (Tree Top Walk)】
高さ約15mの吊り橋の上から野鳥を観察
木々の間に架けられた吊り橋を渡る。森林を野鳥の視点から観察できるよう高さ約15mの高さに架けられた空中遊歩道。亜熱帯雨林の生態を間近で観察できる。
グリーン・マウンテン
- 現地名:
- Green Mountain
- 営業時間:
- 自由散策
オライリーズ
エコツーリズムを存分に楽しみたい
ホテルや、ティーハウス、ワイナリーなどを敷地内に持つ巨大リゾート。ツアーで訪れる際には、ここで昼食をとる。野鳥の餌づけ体験が人気だ。ワイナリーでは、おみやげにワインを買うのもおすすめ。
カラフルな野鳥、「キングパロット」や「ロゼラ」などが集まってくる
オライリーズ
- 現地名:
- O'Reilly's
ラミントン国立公園で過ごす!ツアー体験レポート
9:00 ホテルまでバスがお迎え気合を入れていざ出発
朝9時前後、ミニバスで日本語を話せるガイドさんがお出迎え。ヒンターランドに向かう途中では野生動物に会えるチャンスもある。
10:00 熱帯雨林に入る前にアルパカ牧場に立ち寄り
約20頭のアルパカが放牧されている
つぶらな黒い目をしたアルパカは、羊毛よりやわらかな毛が特徴。ファームでは、マスコットのロイ君とふれあえる。牧場内のショップではアルパカの毛を使ったグッズも買える。
11:00 木々が生い茂るグリーン・マウンテンへ
ラミントン国立公園内の広大な樹海、グリーン・マウンテンに到着。ボードウォークを歩いて、森林浴を楽しんだり、野鳥を観察したりすることができる。
13:00 森の中のリゾート、オライリーズで休憩
オライリーズでボリュームたっぷりのオージーランチをいただく。ショップで買い物をしたり、カマラン展望台から景色を眺めたり、楽しみも多い。
15:00 カナングラ・ヴァレーでワイナリーを見学する
オライリーズが経営するワイナリーでは、一日の疲れを癒す一杯を試したい。テイスティングして気に入ったものをおみやげに。
16:00 帰りもバスで送ってもらって、ホテルに到着
ラミントン国立公園
- 現地名:
- Lamington National Park
関連リンク
【世界遺産】スプリングブルック国立公園
清涼な空気のなか多雨林や滝をめぐる
約6200haの広大な敷地には、壮麗な滝や展望台があり、世界遺産の絶景を望むことができる。夜には土ボタルの光を眺めよう。
ゴールド・コーストの内陸部、ヒンターランドにあり、ラミントン国立公園と並んで知られる。標高900mにあるため夏でも涼しく、冷温帯雨林に生育する植物を多く観察できる。各展望台からはコーストラインを望むことができ、ウォーキングも楽しめる。亜熱帯雨林地域にあるナチュラル・ブリッジには滝が流れ込む洞窟があり、夜になると土ボタルが観賞できる。
【ツアーインフォメーション】
サーファーズ・パラダイスから車で約1時間
世界遺産 スプリングブルックの奇跡
滝の名所や展望台からの壮大な景色、ウォーキングが楽しめる。A$150、3~11歳A$75
■催行会社/クレスト・ツアーズ
07-5564-0922
www.cresttours.com
Purling Brook Falls, by stevepaustin, CC BY-ND
Springbrook, by alistairkitchen, CC BY
夏でも涼しく、冷温帯雨林に生息する植物が観察できる
キャニオン展望台
壮大な景色を眺めるポイント
約3㎞のウォーキングトレイルで、遠くにゴールド・コーストを望む。
キャニオン展望台
- 現地名:
- Canyon Lookout
パーリングブルック滝
落差100m超の瀑布
200mほどの簡単なトレイルで行ける。ピクニックエリアから温帯雨林の森を歩き、豪快な滝を展望台から眺める。
パーリングブルック滝
- 現地名:
- Purlingbrook Falls
ベスト・オブ・オール展望台
森全体が見渡せる
かつて火山があったことを示す、南半球最大のカルデラが目の前に広がる。
ベスト・オブ・オール展望台
- 現地名:
- Best of All Lookout
【世界遺産】ナチュラル・ブリッジ
ナイトハイキングで土ボタルを観察
土ボタルの生息地として有名な地区。滝の裏にある洞窟が土ボタルの生息場所になっており、日が暮れると洞窟内の天井が無数の青白い光で埋め尽くされる。
【ツアーインフォメーション】
●世界遺産土ボタルツアー
世界自然遺産のスプリングブルック
国立公園・ナチュラル・ブリッジ
懐中電灯を片手に足元を照らしながら、亜熱帯雨林を探索。園内および洞窟の中では、幻想的な光を放つ土ボタルや、夜行性の動植物を観察。バス移動中の道中では、満天の星の下で天の川や南半球でしか見られない南十字星などの天体を観察することもできる。
A$130、4〜11歳A$78
18:30〜22:00
■催行会社/ツアー・ゴールド・コースト
07-5538-2800
V・M・A・D
www.tourgc.com.au/jpn
幼虫だけが光る発光虫。尾の先に発光器官があり、青白い光を放つ。
整備された遊歩道を行く
スプリングブルック国立公園
- 現地名:
- Springbrook National Park
- アクセス:
- サーファーズ・パラダイスから車で約1時間
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
- 奥付:
- この記事の出展元は「まっぷるオーストラリア’18」です。掲載されている記事やデータは2017年6月現在のものです。 いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。※料金の単位はオーストラリアドル(A$)で示しています。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。