お金の準備 MONEY
盗難の被害に遭わないためにも、多額の現金は持ち歩かないようにしたい。香港はクレジットカードが利用できる店が多いので、カードを持参するとよい。街なかには、キャッシングできるATMも多い。
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旅の予算 TRAVEL BUDGET
■費用
近年、ホテルの料金が高騰しており、アジアのなかでもかなり高い。日本人が多く利用する中級ホテルで1泊1万4000円〜。安く抑えるならゲストハウスは1泊3000円以下で利用できる。交通費は、MTRが初乗り約70円。タクシーも市内中心部の移動なら1回の利用料金は500円以内だ。食費はレストランのグレードによってさまざま。昼はローカル食で安く抑え、夜は少しリッチにグルメを楽しむなど自分に合ったプランを立てよう。
■1日分の費用の目安
●宿泊費(1室あたり)約1万5000〜6万円(HK$1000〜4000)
●交通費 約1500〜4500円(HK$100〜300)
●食事代 約1500円〜1万5000円(HK$100〜1000)
●入場料 無料〜約7500円(HK$0〜500)
※HK$1=15円で計算しています。
日本での両替 EXCHANGE IN JAPAN
最低でも、空港に着いてからホテルの客室に落ち着くまでに必要なお金は用意しておきたい。そのための現地通貨は日本で用意しておくといい。ただ、為替相場にもよるが香港で両替するほうが一般的にレートは良い。両替できる場所は銀行以外にもFX業者や金券ショップなど、選択肢が多いので、レートだけでなく、手数料やその店までの交通費なども考えて選びたい。
■銀行
現地でも両替できるが、多少の香港ドルを用意しておいたほうが安心という人は、銀行などで両替しておくとよい。成田国際空港、関西国際空港などの銀行や両替所は年中無休だ。日本国内の銀行でも香港ドルの両替は可能だが、取り扱っていない支店もあるので確認を。
■外貨両替ショップ
今は銀行だけでなくFX業者や金券ショップでも両替ができる。銀行に比べ手数料が安い業者が多い。
■外貨宅配サービス
銀行では三井住友銀行やゆうちょ銀行、FX業者ではトラべレックスなどが行なっており、希望の通貨を代引きで自宅や勤務先など指定の場所へ指定日に届けるサービス。両替手数料と送料がかかる。
国際キャッシュカード・国際デビットカード INTERNATIONAL CARD
日本の銀行口座の預金を、海外の提携ATM/CDから現地通貨で引き出せるサービス。国際デビットカードは、加盟店での支払いにも利用できる(1回払いのみ)。国際キャッシュカードは、新生銀行など一部の金融機関が取り扱っている。利用手数料や限度額は各金融機関へ問い合わせを。
クレジットカード CREDIT CARD
多額の現金を持ち歩くのは危険なので、支払いは可能ならクレジットカードで済ませたい。現地のATMでキャッシングも可能。また、ホテルにチェックインの際やレンタカーを利用する際には、デポジットとして身分を保証するものとなるので、海外旅行の必需品だ。
■利用限度額を調べておく
海外で高額な出費を予定しているときは、出発前にカード会社に問い合わせておきたい。利用限度額を上回って使用したい場合は増額してもらう。
■換算レートは利用した当日のものか
海外で使ったクレジットカードは日本円に換算され、引き落とされるが、日本円への換算は利用した当日ではなく、各クレジットカード会社が設定した日にまとめて行なわれる。そのレートの差が大きく影響する場合もあるので、事前に確認をしておきたい。
■カード情報のスキミングに注意
カード番号などカードの情報を盗まれ、勝手に使用されて引き落とされるというような被害を防止するためにも、クレジットカードで支払いをするときは、信頼できる店で使用しよう。
■暗証番号を調べておく
ATMでキャッシングする際などに必要。カード会社に電話などで問い合わせれば教えてもらえるが、回答は郵送になることが多いので、必要なら早めに問い合わせたい。
物価
食費や交通費は日本に比べて割安。ホテルの料金やブランド品の値段などは日本とあまり変わらない。日用品や服飾品では非常に安いものもあるが、品質には注意。
・ミネラルウォーター HK$4.2〜(約60円〜)
・缶ビール HK$5〜10(約80〜150円)
・スターバックスのカフェラテ(トールサイズ) HK$27(約400円)
・コーラ HK$8(約120円)
・ハンバーガー HK$8.5〜(約130円〜)
・たばこ HK$50(約750円)
・MTRの運賃 HK$4.5〜100(約70〜1500円)
・タクシーの初乗り HK$22(約330円)
・バスの運賃 HK$2.5〜(約40円〜)
海外旅行保険 TRAVELER INSURANCE
病気やけが、盗難など、思いがけないトラブルに対処し補償するのが海外旅行保険だ。
海外旅行保険は必要か
病気にかかったり事故に遭ったりすることは非常にまれではあるが、万一に備えて海外旅行保険には絶対に加入しておきたい。注意していても避けられない事故もあるし、海外での治療には日本の保険は適用されず、莫大な費用がかかる。
申し込みは、旅行会社やインターネットでできる。空港の保険会社窓口でもできるが、自宅〜空港間の往復にも保険は適用されるので、事前に入っておくのが得策だ。外国での病気やけがの際、頼りになるのは保険会社のアシスタンス・センターでの日本語会話のみ。
アシスタンス・センター
事故や病気により、治療を受けなければならない場合や受けた場合など緊急の際は、保険会社のアシスタンス・センターへ電話をしよう。どの保険会社も日本語対応、24時間受付なので、病院の手配はもちろん、状況に応じて、救援者の渡航や宿泊に関する手配、保険金請求の手続きの案内などを行なっている。旅行の際は連絡先を必ず携行しよう。
クレジットカードに付帯している保険
海外クレジットカードと提携しているものやJCBのように海外加盟店で使えるクレジットカードには、海外旅行保険が付帯していることが多い。ただし、保険の適用範囲や、適用開始の条件などは、クレジットカードにより異なるので、事前に確認しておきたい。必要な補償が含まれていない、保険金額が少ないなどの場合は、保険会社の海外旅行保険を不足している分だけバラで補うといい。
保険が適用されないケース (保険会社により異なる)
■現金などの盗難・紛失
■慢性病・妊娠・歯科の治療
■戦争・暴動・天災などによる被害 テロの場合は保険会社が判断
保険の種類
■傷害死亡/傷害治療/後遺障害(基本契約)
海外旅行中の事故によってけがをし、治療を受けたとき。死亡または、後遺障害が残った場合など、傷害に関わる保険のみ基本契約で、海外旅行保険加入の際、必ず入らなければならない。
■疾病死亡/疾病治療(特約)
海外旅行中に病気になり、死亡した、あるいは治療を受けたとき。
■賠償責任(特約)
海外旅行中に誤って他人にけがをさせてしまったり、他人の物を壊し、法律上の賠償責任を負ってしまったりしたとき。
■携行品損害(特約)
海外旅行中に所有物が偶然の事故により壊れたり、盗まれたりしたとき。
■救援者費用(特約)
海外旅行中、病気やけがにより死亡または入院し、日本から家族が現地に行った場合の交通費や滞在費を補償。
■入院一時金(特約)
けが、病気で2日以上入院した場合。
■航空機寄託手荷物遅延費用(特約)
航空機の遅れなどにより、機内に預けた荷物が届かず、当座必要な衣類や日用品を購入した場合。
■航空機遅延により生じた費用(特約)
航空機の欠航や遅れにより6時間以内に振り替え便が運航しなかった場合の宿泊費や飲食費を補償。
【関連リンク】
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
- 奥付:
- この記事の出展元は「トラベルデイズ 香港 マカオ」です。掲載している情報は、2016年9月〜2017年1月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。