香港で食べる中国地方料理　北京、上海、四川など

美しい盛り付けと濃厚な味付けが特徴　北京料理

代表的な料理は北京ダック！ 香港では「北京填鴨（パッギンティンアップ）」と呼ばれる。

北京料理とは?
王朝の首都として、各地方の料理が影響し、宮廷料理として発達したといわれる。そのため見栄えが美しく手の込んだ料理が特徴。小麦粉や羊肉を使った料理が多い。

代表的な料理はコレ！

北京ダックは地元で評判の味　鹿鳴春 (ロッメーンチョン)

庶民的な雰囲気と料金ながら味に定評あり。「ここがいちばん！」と絶大な人気を誇る北京ダックHK$380は、注文を受けてからロースト。焼きたてならではの肉のやわらかさとジューシーなうまみが凝縮されている。

【予算】昼 HK$250〜、夜 HK$350〜

味にも見た目にもこだわった逸品　大都烤鴨 (ダイドウコウアップ)

ケー・イレブンの中にあり便利。見た目にまでこだわった創作料理で楽しめる。看板メニューの北京ダックは、余分な脂肪をカットし、付け合わせには砂糖の代わりにメロンを使うなど、ヘルシー志向。１品は2～3人でシェアするとちょうどいいボリュームだ。

【予算】昼 HK$60〜、夜 HK$220〜

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1日100羽出る大人気ダック　北京楼 (バッギンラウ)

本場よりも油がひかえめの上品な味が評判。名物はやはり北京ダック。中国北部の契約農場からとくに皮の厚いダックを仕入れており、パリッとした食感で甘みを含んだ肉汁が口に広がる。連日混み合うので、夜は予約を。

【予算】昼 HK$150〜、夜 HK$200〜

夏は鶴湖蟹影、冬は羊肉しゃぶしゃぶを　東来順 (ドンロイション)

北京で100年以上の歴史をもつ老舗レストランの支店。香港人の好みに合わせ、本店よりも油はひかえめにし、見た目も美しい広東風の料理に仕上げている。モンゴルの専用牧場から空輸する羊肉を使ったしゃぶしゃぶもぜひ。

【予算】昼 HK$200〜、夜 HK$350〜

モダンでしゃれたお皿や創作系の料理も多い　上海料理

魚介系が自慢。最近は洋風のエッセンスを取り入れたヌーヴェル・シノワのレストランも。

上海料理とは?
上海から近い江蘇省や浙江省の料理が融合。長江や東シナ海付近で獲れる魚の料理を得意とする。小籠包やカニみそなどが有名で、やわらかく、甘みのある料理が多い。

代表的な料理はコレ！

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台湾スタイルが好評の小籠包　金牌小籠 (カンパイシウロン)

香港飲茶とは一線を画した点心が特徴で、薄い皮に肉汁たっぷりの小籠包をはじめ、シュウマイや餃子、塩酥蝦（エビの唐揚げ）など台湾スタイルの点心が人気。自家製麺や、酢豚など定番メニューも豊富だ。

【予算】昼・夜 HK$100〜

雰囲気も抜群の高級店　夜上海 (イエシャンハイ)

品のいいレトロモダンなインテリア、サービスに高級感が漂う。素材を吟味し伝統的な上海料理を洗練された味に仕立てる施シェフ。たとえば定番の川エビの龍井茶炒めには高級な小さなエビを使い、弾けるような食感と茶の芳香が五感を満たす味わいだ。

【予算】昼 HK$250〜、夜 HK$300〜

昔ながらの上海料理店　老上海飯店 (ラオシャンハイファンディム)

古き良き時代の上海を思わせる店。1955年に「老正興」としてオープンし、1993年に現在の名前に改名したが、味は一貫して、昔ながらの上海料理。エビはあえて小ぶりなものを使うなど、伝統を忠実に守っている。

【予算】昼 HK$150〜、夜 HK$250〜

香港在住の日本人御用達　滬江飯店 (ウーコンファンディム)

新鮮な食材で調理される上海料理がリーズナブルにいただけると評判。上海ガニと餅を炒めた「大閘蟹炒年糕」はカニみそのコクと身が餅にからみ絶品。香港人絶賛の「豆腐餃子」HK＄68も予約して食べたい名物メニューだ。

【予算】昼 HK$90〜、夜 HK$230〜

辛い中国料理の代名詞！奥深いコクも感じたい　四川料理

麻婆豆腐、回鍋肉など、日本でもなじみのある料理。表記も日本と同じなので注文しやすい。

四川料理とは?
高温多湿な四川省の風土が料理に影響し、体の新陳代謝を促すために、花椒や唐辛子といった辛みの強い香辛料を使うことが多い。30種類以上の香辛料を使うことも。

代表的な料理はコレ！

手ごろな値段がうれしい　面譜 (ミンポウ)

店名に由来する京劇の巨大なお面に迎えられる店。現代風にアレンジした四川料理のほか、ドリンクやスイーツのメニューも豊富だ。スタッフがフレンドリーで値段も手ごろ。

【予算】昼 HK$100〜、夜 HK$200〜

モダン・チャイナを満喫したい　金満庭 (カンムンテン)

タイムズ・スクエア内というロケーション、モダンな雰囲気、本格的な料理と抜群のコストパフォーマンスで大人気に。見た目も楽しませてくれる盛り付けは、まさにモダン・チャイナの趣。

【予算】昼・夜 HK$150〜

40年以上続く老舗レストラン　南北楼 (ナムパッラウ)

にんにくを効かせ、油と辛さは本場よりひかえた味付けが香港人と日本人リピーターに支持されている人気店だ。定番料理がひととおりそろい、「おなじみの四川料理をおいしくあれこれ食べたい」という要求に応えてくれる。

【予算】昼 HK$200〜、夜 HK$300〜

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辛党から絶大な支持　雲陽 (ワンヨン)

銅鑼灣に移転し、伝統的な四川料理にモダンテイストも加えてリニューアル。唐辛子や花椒の独特の香りだけでなく、エグゼクティブシェフのケニー氏による冷製料理の前菜も必食だ。

【予算】昼 HK$120〜、夜 HK$200〜

名人が作る本格担担麺　詠藜園四川担担麺 (ウィンライユンセイチュンタムタムミン)

先代は西太后の料理人、現シェフも国宝級の名人で、本場の四川料理が手ごろな料金で味わえる。歯ごたえのある担担麺はスープにピーナッツがしっかり効き、辛さも3段階から選べる。

【予算】昼 HK$70〜、夜 HK$120〜

大陸各地の伝統料理が一堂に会するのも魅力　郷土料理

広い中国では地域ごとに食材や調理法も多彩。香港でその豊かな味わいを体験したい。

各料理の特徴
客家（はっか）料理…乾物や蒸し物が多い。
雲南料理…きのこ料理が有名。
杭州料理…素材の味を生かした料理が多く、美しい盛り付けも特徴。

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生粋客家人が作る本場の味　九龍酔瓊楼飯店 (ガオロンジョイケンラウファンディム)

生粋の客家人による本格客家料理の老舗。客家とは唐〜明の時代に北部から南下してきたといわれる農耕民族。客家料理は強めの塩味と食欲をそそる香りが特徴で、油を使った料理がバラエティ豊かにそろっている。

【予算】昼・夜 HK$100〜

土鍋は必食!雲南料理の店　彩雲南 (チョイワンナム)

家庭的な雰囲気の本格的雲南料理の店。雲南地方の名物麺・米線はモチモチ感とコシがあり、だしをしっかりとったスープと具がからみ香港人も太鼓判を押すうまさ。野菜や鶏肉を8時間蒸した土鍋料理は、スープにうまみが凝縮。鶏肉とともに召し上がれ。

【予算】昼 HK$35〜、夜 HK$100〜

贅沢に夢の上海ガニ三昧も　天香楼 (ティエンヒョンラウ)

創業60年の杭州料理の有名店。料金はかなり高めだが、上海ガニを堪能できる一軒。季節ごとに違う地方からカニを買い付けているため、秋が旬の上海ガニが一年中食べられるとあって、日本人観光客にも人気が高い。

【予算】昼・夜 HK$800〜

素材にこだわった杭州料理　杭州酒家（ホンチャウザウガー)

新鮮食材を毎日杭州から取り寄せ、伝統的な杭州料理を提供する。杭州の有名料理人である父のもとで修業を積んだシェフのモットーは、調理法にもこだわって本場の味を提供すること。俳優や小説家、政界関係者など、著名人も訪れる人気店だ。

【予算】昼 HK$120〜、夜 HK$300〜