香港の喫茶スペース「茶芸館」で中国茶を味わう

Lesson 1　茶芸館の基本

中華圏ならではの喫茶スペースが茶芸館。中国茶の歴史と文化は深いが、特別な知識がなくとも、気軽においしいお茶が楽しめる。

●茶芸館ってどんなところ？
中国茶専門の喫茶店で産地、年代などにこだわり厳選した自慢のお茶をそろえる。ドライフルーツ、デザートなどのお茶請けや点心などを用意する店が多い。

●利用の際のポイント
お茶は1人1種類ずつオーダーするのがマナー。茶の種類ごとに茶道具とお湯入りのポットが用意される。最初は店の人に淹れ方を教えてもらい、あとは自分で湯を注ぎ足して楽しもう。

Lesson 2　茶葉を選ぶ

席に着いたらまずオーダー。多くの店の場合、セットでお茶菓子が付いてくる。茶葉は香りと、期待される効能で選ぶとよい。

Lesson 3　茶道具を使う

茶道具とポットが用意できたら、まずは店の人の淹れ方を見て覚えよう。店によって、多少茶道具や淹れ方に違いがある。

茶洗　チャーサイ
茶杯などを洗うための器

茶杯　チャープイ
お茶を注ぎ飲むための器

茶壺　チャーウー
お茶を淹れる急須

茶盤　チャーブン
茶器を置くトレイ。湯を捨てられるよう溝がついている

焗盅　コッチョン
急須を使わずにお茶を淹れる蓋付の碗。焗盅から直接飲むこともある

水㿻　スイユー
お湯や茶葉を捨てる湯こぼし

茶海　チャーホイ
お茶を冷ましたり、濃さを均一にしたりするための器

茶則・茶杓・茶挟　チャーチャッ・チャーソッ・チャーヒップ
茶則は茶葉をすくうもの。茶杓は葉の量を調整するもの。茶挟は茶杯を挟んで茶洗で洗う際に使う

Lesson 4　お茶を淹れる

店員さんが淹れたようにして、実際に淹れてみよう。一度淹れたら、茶葉が開くまでは3〜6の手順だけでOK。

隠れ家的なティーハウス　好雪片片品茶精舎（ホウシュッピンピンパンチャーゼンセー）

デザイナー、フォトグラファー、ミュージシャンからなるクリエイティブ集団が手がける店。マンションの一室にあり目立たないが、一歩店内に入れば、モダンな空間が広がる。本格的な中国茶のほか、目の前で淹れるサイフォン式コーヒーなど、スタイルは独特だ。

茶芸館DATA
中国茶の種類　10種類
食事メニュー　5〜7種類
予算　HK$60〜
茶葉の販売　あり

 

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香港の夜景を眺めながら　新星茶荘（サンセンチャージョン）

プーアル茶の品ぞろえが豊富で、日本では入手困難な年代もののお茶も手に入る。ビルの高層階にあり、茶葉を購入するとハーバービューを前に、お茶のサービスを受けられる。

茶芸館DATA
中国茶の種類　30種類〜
食事メニュー　6〜7種類
予算　HK$50〜
茶葉の販売　あり

アートエリアの本格茶芸館　緻好茶館（ジホウチャーグン）

アートギャラリーが点在するソーホー地区にある本格的な中国茶館。福建、長州、杭州、雲南産など、中国各地のお茶がそろう。店主の奥さんが作る家庭料理や中国スイーツは、化学調味料を使わず油もひかえたヘルシー志向。カフェ風の店内でのんびりくつろいで。

茶芸館DATA
中国茶の種類　20種類〜
食事メニュー　30種類〜
予算　HK$120〜
茶葉の販売　あり

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