アートな雰囲気を感じる界隈 ブレラ地区 Brera
ブレラ美術館やリソルジメント博物館など、美術館や博物館が集中する。美大やおしゃれなギャラリーなどもあり、洗練された人が集まるエリア。
必見スポットブレラ美術館、スカラ座、スフォルツェスコ城
下町情緒とモードが同居する ナヴィリオ地区 Naviglio
グランデ運河を中心とする情緒あふれる下町。昔ながらの倉庫が並ぶレトロ感と、最近続々とオープンするモードな店が魅力。夜は若者向けのバールが賑わう。
必見スポットグランデ運河、サン・ロレンツォ・マッジョーレ聖堂
ミラノの歴史物語
紀元前5世紀〜 ミラノの成り立ち
エトルリア人が暮らしていたロンバルディア平原の中心部。紀元前4世紀にはガリア人に、前3世紀にはローマ人に支配され「メディオラヌム」と呼ばれた。395年のローマ分裂後に、一時は西ローマ帝国の首都に制定された。ミラノがキリスト教の中心地として知られるようになったのは、4世紀に信仰の認可がこの地で行なわれ、ミラノ司教アンブロージョがテオドシウス帝に国教に定めるよう説得したことによる。
5世紀〜 自治都市の誕生
5〜10世紀には、北方や東方の異民族から侵略を受ける。ミラノでは自衛意識が高まり、11世紀には自治都市(コムーネ)がつくられた。また、神聖ローマ帝国に対抗して、近隣諸都市とロンバルディア同盟を組み、1176年にはレニャーノの戦いで神聖ローマ帝国軍に勝利した。
13世紀末〜 貴族による専制
13世紀末には貴族のヴィスコンティ家が街の権力を握る。14世紀末にはヴェネト地方やトスカーナ地方の一部も支配下に収め、ミラノ公国が成立。ドゥオモの建設が始まったのもこの頃だ。その後、わずか3年間共和国政府が樹立したが、1450年にはスフォルツァ家が領主として専制を開始。当主がルドヴィーコの時代は黄金期といわれ、芸術や文化の庇護が厚くルネサンスがもたらされた。ダ・ヴィンチやブラマンテがこの地を訪れ数々の傑作を残した。
16世紀〜 異国支配下のミラノ
スフォルツァ家が衰退すると、次々と近隣諸国に攻め入られ、16世紀から19世紀半ばまでスペイン、オーストリア、フランスに相次いで支配された。1796〜1814年のフランス支配下では、ナポレオンが入城し、軍事基地の被服供給の場として繊維産業が著しく発達した。
1848年〜 近現代のミラノ
イタリア独立の機運にのり、ミラノでも独立運動によって自治が取り戻され、1861年にイタリア王国に統合。強力な繊維産業を地盤に20世紀後半には、ミラノを拠点とするデザイナーがファッション界で台頭。モード、デザイン、出版、金融とイタリア産業の中心地になった。
もっとお得に、もっと効率的に 街のお役立ちインフォメーション
便利な共通チケット
ミラノの公共交通機関である地下鉄、バス、トラムは共通チケットになっている。料金は時間制(90分€1.50、24時間€4.50など)で乗り継ぎも自由なので便利。ただし、地下鉄で一度改札を出たら、再度地下鉄には乗れないので注意しよう。
観光案内所
スカラ座周辺
TEL 02-88455555
営業時間 9:00〜19:00(土曜は〜18:00) 、日曜は10:00〜18:00
休み 無休
ショッピングの街のセール
バーゲンセールはイタリア語でサルディ(Saldi)といい、期間が自治体によって決められている。年2回行なわれ、1月は7日頃から始まり、1か月ほど続く。夏は7月初めか中旬から始まり、8月いっぱいまで続く。12月はクリスマスの影響で24日までは通常の定休日も返上して店が開いていることが多い。
観光バスでミラノをぐるり
おもな観光スポットをめぐる2階建てのオープンデッキバスツアーがある。スフォルツェスコ城前のカステッロ広場からスタートし、乗り降り自由。日本語のオーディオガイドもあり。
シティ・サイトシーイング・ミラノ City Sightseeing Milano
TEL 02-867131
営業時間 9:15〜18:15(冬季は9:30〜17:15)、Aコース9:30〜16:20の35分ごと、Bコース9:15〜16:45の45分ごと、Cコース10:35〜16:05の60分ごと
料金 大人€22、子供€10、48時間€25
購入 観光案内所やホテル、車内
URL www.milano.city-sightseeing.it
【コース】
Aコース 教会やナヴィリオ地区の運河(サンタンブロージョ、サン・ロレンツォ・マッジョーレ聖堂、ドゥオモなど)
Bコース 北東ミラノ高層ビル地区(ガリバルディ、ヴェネツィア門、レプッブリカ広場、中央駅など)
Cコース ミラノ西部・郊外(ミラノ記念墓地、サンシーロ競馬場、スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァなど)
『最後の晩餐』は完全予約制
ミラノ観光のハイライトのひとつである、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』の鑑賞は予約制。事前にWEBや電話で申し込まなければならない。人気ゆえに入場チケットは売り切れることもあるので、できるだけ早く予約しよう。
日帰り旅行するなら?
トリノ(鉄道で約1時間)…ワインの産地としても知られるピエモンテ州の州都。トリュフの名産地としても有名
コモ湖(鉄道で約1時間)…高級シルクでも知られる湖畔のリゾート地
チヴィタ・バニョレージョ(車で約1時間40分)…近年人気が出ている、崖の上にそびえる天空の街
セリエA観戦に、出かけよう!!
名門チームがそろうイタリアサッカーは日本でも人気がある。インテルに所属する長友佑都選手の活躍にも注目。
セリエAとは??
イタリア・サッカーリーグ、「レガ・カルチョ」の1部リーグがセリエA。ACミランやインテル、ASローマなどの強豪チームを含む20チームが覇を競う。セリエAの試合は、ホームとアウェーで2試合ずつの計38試合が各チームの年間試合数。20チームのうち下位3チームがセリエBと入れ替えで降格する。優勝チームは、翌年イタリア国旗の盾形エンブレム「スクデット」をユニホームに付けることができる。
熱気に包まれて盛り上がるスタジアム。イタリアサッカーを堪能しよう
サッカー観戦のための基礎知識
シーズンはいつ?
8月末から翌5月末。その間、土曜に2試合、日曜に8試合が行なわれる(ヨーロッパ・カップなどの試合や天候により変更あり)。
試合情報を入手する
試合情報は出発前に得ておくのが望ましいが、現地でもほとんどの情報がインターネットで入手できる。各クラブのHPを見るのが確実。また、ホテルのコンシェルジュ、市内の観光案内所などでも教えてもらえる。
チケットを買うには
一般的に前日までは市内のチケット売り場で、当日はスタジアムで販売されている。購入の際はパスポートなど身分証明書の提示を求められる。ACミラン対インテルなど同じ地元の試合や、特別な試合以外は当日でもほぼ入手可能。クラブによってはHPから買うこともできる。
インターネットで手軽に購入がおすすめ
ACミラン www.acmilan.com
インテル www.inter.it
名門2チームのホームスタジアム スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ Stadio Giuseppe Meazza
ミラノの中心部から9㎞ほど離れたところにある国内最大のスタジアム。通称「サン・シーロ」。1990年の大改築の際に透明の屋根が設置された。
ホームチームインテル、ACミラン
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ
- 現地名:
- Stadio Giuseppe Meazza
- 住所:
- Piazzale Angelo Moratti
地図を見る » - アクセス:
- メトロ5号線サン・シーロ・スタジオ駅から徒歩5分
- TEL:
- 02-4879-8201
- Webサイト:
- http://www.sansiro.net
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
- 奥付:
- この記事の出展元は「まっぷるイタリア’18」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2016年10〜12月の取材・調査によるものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。料金・価格の単位は、ユーロ(€)で表示しています。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。