更新日:2020年4月13日
フィレンツェ、シニョリーア広場周辺 立ち並ぶ彫刻も見どころ!
街歩きの中心地であり、いつも賑やかな憩いの広場。ドゥオモやウッフィッツィ美術館の帰りに立ち寄り、ここを舞台に繰り広げられた歴史に思いを馳せて歩きたい。
ACCESS
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅からシニョリーア広場までは徒歩15分。バスだとC1・C2線がこのエリアを走っている。基本の移動は徒歩になる。
おすすめ!おさんぽコース【所要時間の目安 約4時間50分】
START サンタ・マリア・ノヴェッラ駅
⬇ 15分
1 シニョリーア広場 見学時間30分
⬇ 1分
ランツィのロッジア 見学時間30分
⬇ 1分
ヴェッキオ宮 見学時間40分
⬇ 3分
2 メルカート・ヌオーヴォ 見学時間30分
⬇ 7分
3 国立バルジェッロ美術館 見学時間1時間30分
⬇ 6分
4 サンタ・クローチェ教会 見学時間30分
GOAL
街の歩き方
広々として居ごこちのいいシニョリーア広場はドゥオモに次ぐ、街歩きの拠点。ウッフィッツィ美術館も近くにあり、いつも多くの人で賑わう。サンタ・クローチェ教会の方面に進むとしだいに人もまばらになる。
中世の面影が残る シニョリーア広場 Piazza della Signoria
ヴェッキオ宮前に広がる広場で、『ダヴィデ像』のレプリカなど多数の彫刻が立ち並ぶ。13~14世紀の中世自治都市時代、政治の中心だった場所で、処刑が行なわれたことも。今も昔もここで祭事を行なうことが多い。
by fotolia - ©Jessmine
ウッフィッツィ美術館からもすぐ近くのエリア
ヴェッキオ宮前に建つダヴィデ像のレプリカ
ヘラクレスとカクス
『ヘラクレスとカクス』はバンディネッリ作。制作当時は、ダヴィデ像と比べられ、肉体、とくに筋肉の描き方が批判された。
ダヴィデ像
ミケランジェロの『ダヴィデ像』のレプリカ。本来設置されていた場所に立つ。ミケランジェロ広場にもレプリカがある。
ネプチューンの噴水
アンマナーティ作。コジモ1世により長男の結婚式に合わせて造られた噴水。当時の海軍の力を誇示している。
周辺にはカフェやレストランも多くひと休みするのに便利
コジモ1世騎馬像
ジャンボローニャ作。コジモ1世の息子で、トスカーナ大公のフェルディナンド1世が偉大な父を讃え、建てた。
関連リンク
かつての野外舞台 ランツィのロッジア Loggia dei Lanzi
広場南側に設置された屋外ギャラリー。14世紀末頃にロッジア(アーケード建築の回廊)を建設したのが始まりという。数々の彫刻の傑作が立つ。
サビニの女たちの略奪
男性2人と捕らわれてしまう女性のダイナミックな動きが鮮やかに表現されている。
Loggia dei Lanzi, by The Consortium, CC BY-SA
ペルセウス像
退治したメデューサの頭部を持つペルセウスの像はチェッリーニ作。うら若き英雄の姿はどこかなまめかしく、多くの人を魅了してきた。
シニョリーア広場のシンボル ヴェッキオ宮 Palazzo Vecchio
14世紀に建造され、現在も市庁舎として利用されている。16世紀にはコジモ1世の居城となっており、彼が改装させた五百人広間は必見。近年、映画のキースポットとしても使われた。
内装の豪華さに驚く(上)。レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の壁画『アンギアーリの戦い』が、五百人広間の壁内に発見された(右)
ヴェッキオ宮
- 現地名:
- Palazzo Vecchio
- 住所:
- Piazza della Signoria 1
地図を見る » - アクセス:
- Santa Maria Novella サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩20分
- TEL:
- 055-2768325
- 営業時間:
- 9:00~22:00(木曜は通年~13:00、10~3月は~18:00)、閉館は各1時間後
- 定休日:
- 無休
幸せのイノシシ像に会う メルカート・ヌオーヴォ Mercato Nuovo
1551年にタッソの設計で建てられた市場。現在は皮革製品やみやげ物屋が連なり、観光客で賑わう。幸運を呼ぶというイノシシのブロンズ像「ボルチェッリーノ」も人気。
本来は金銀細工商や絹織物商を風雨から守るためのものだった
鼻をなでたあと、口にお金を入れて下の格子に落ちると幸運が訪れる
メルカート・ヌオーヴォ
- 現地名:
- Mercato Nuovo
- 住所:
- Loggia del Mercato Nuovo
地図を見る » - アクセス:
- シニョリーア広場から徒歩1分
詩人ダンテの生家を復元 ダンテの家博物館 Museo Casa di Dante
メルカート・ヌオーヴォ周辺の観光スポット
1265年、『神曲』を残した詩人ダンテ・アリギエーリが生まれた家。建物は1910年に再建されたもので、現在はダンテゆかりの品などを展示する博物館として利用されている。
ダンテの家博物館
- 現地名:
- Museo Casa di Dante
- 住所:
- Via S. Margherita 1
地図を見る » - アクセス:
- シニョリーア広場から徒歩5分
- TEL:
- 055-219416
- 営業時間:
- 10:00~17:30(閉館は18:00)、11~3月は~16:30(閉館は17:00)
- 定休日:
- 月曜(夏季は無休)
中世の館を美術館として利用 国立バルジェッロ美術館 Museo Nazionale del Bargello
1255年、自治都市時代に警察長官の住居として建設された建物で、1900年代半ばに改築されて国立美術館となった。絵画をはじめ、工芸品、タペストリーなどの傑作がそろう。
初〜後期のルネサンス作品を展示
国立バルジェッロ美術館
- 現地名:
- Museo Nazionale del Bargello
- 住所:
- Via del Proconsolo 4
地図を見る » - アクセス:
- シニョリーア広場から徒歩3分
- TEL:
- 055-294883
- 営業時間:
- 8:15~16:50※展示により変動あり
- 定休日:
- 第1・3・5月曜、第2・4日曜
偉人たちの墓が多くある サンタ・クローチェ教会 Chiesa di Santa Croce
1294年に建築家アルノルフォ・ディ・カンビオにより設計され、90年をかけて完成。多くの偉人たちが埋葬されていることで知られる。
ネオ・ゴシック様式のファサードが特徴
ルカ・デッラ・ロッビアによる、パッツィ家礼拝堂のクーポラ内部
ヴァザーリ作のミケランジェロの墓。フレスコ画などもある
サンタ・クローチェ教会
- 現地名:
- Chiesa di Santa Croce
- 住所:
- Piazza S. Croce 16
地図を見る » - アクセス:
- シニョリーア広場から徒歩7分
- TEL:
- 055-244619
- 営業時間:
- 9:30~17:00(閉館は17:30)、日曜、祝日は14:00~
- 定休日:
- 祝日不定休
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
- 奥付:
- この記事の出展元は「まっぷるイタリア’18」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2016年10〜12月の取材・調査によるものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。料金・価格の単位は、ユーロ(€)で表示しています。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。